デイヴィッド・エディングス著「ベルガリアード物語」を読み終えました。

登場人物の誰もが「予言」に動かされているためか、「キャラクター設定」がはっきりしたお話でした。
予定調和という感じで丸く収まるので、大きく感動するところはありませんでしたが、最初は鼻持ちならない小娘だったセ・ネドラが、ガリオンの辿った旅路を逆に進軍し、成長していくのが良かったです。
続編があるためかも知れませんが、ちょっとエピソードが放置気味なのが気になりました。ガリオンの頭の中の「声」も、正体不明のままですよね。
5巻通して一番心に残ったのは、沼地に住む魔女ヴォルダイの話でした。この世界の魔術はこんな奇跡まで起こせてしまうんですね。正しい行為だったかどうか分からない尻切れ感が、この件に関しては良い余韻に感じられました。

実は、日本語訳はときどき解釈に迷うところがあったので、原著が気になります。特に1巻冒頭でポルガラの容姿が説明されたとき、とても美女とは思えなかったので、途中から混乱したのです。果たして、英語ではどういう表現だったのかしら。
読み終えてから気付いたのですが、途中で訳者が2度交代しているのですね。
2〜3巻の時の訳が個人的には読み易かったです。

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