山形石雄著「六花の勇者」

【あらすじ】
魔王を封じる6人の勇者「六花の勇者」に選ばれ集まった者は、7人いた。結界に閉じ込められた7人は、紛れ込んだ偽物を探して疑心暗鬼に陥る。結界発動時のアリバイがなく嫌疑をかけられたアドレットは、仲間から追われながら本物の犯人を捜そうとする――

7人いる!
と散々レビューされているんだろうな、と思わされる作品。
もちろん、いい意味合いで使っています。

六花というから雪関係なのかと思いきや、六の花弁の紋のことだった時点で、いきなり推理を外しながら読むことに。
「本格ミステリー」と評されていましたが、ミステリー要素より、駆け引き要素が強いように感じました。魔法が存在するファンタジー世界の時点で、推理は難しいですよね。
でも伏線は丁寧だし、シンプルなお話なので推理も不可能ではない感じでした。

キャラクターはどのキャラも個性が強いし、7人に絞られているので覚え易いです。
その中では、主人公アドレッドと猫語男のハンスが好き。こういう怪しいキャラは、大抵無実だろうと思ったらやはりその通りでした。
最後に巧く「物語が振り出しに戻る」という形で2巻への引きがあって、続きが気になる作りになっているのもお見事。
面白かったです。

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