ルシアン・ネイハム著「シャドー81」

ハイジャック小説。
と聞いて、乗客として搭乗した飛行機の内部からコクピットを制圧し……という光景を想像していたのですが、完全に裏切られる素晴らしい作品でした。

物語の展開は遅め。けれど、一体なにがどう繋がっているのか分からず、気が付くと延々読み進んでいました。
完全犯罪でも、最後にF4ファントムの件があえて挿入されているのがミソですね。読者が物語の未来に破綻を創造することも自由なのだと受け取りました。

この作品が、ネイハム氏のデビュー作にして最後の作品だという事実が本当に残念です。

コメント

佐々木良

面白くてぐいぐい読めました。
そうそう。何がどうつながっているかわからないのが凄いです!

でも萌えキャラはいないなあ・・・。
萌えとは言わなくても、ああこの人ステキって人があんまりいなかったです。
CAの人がちょっといいかなってぐらい。

ちょっと海にゴミ捨てすぎじゃ・・・って、話とは全然関係ないところが気になりました(笑)

麻生壱埜

面白いですよねー!
よく練られた作品だと思います。
でも「海にゴミ捨てすぎ」というご指摘は、言われてみればそうですね。思わず笑ってしまいました。

どこかしら嫌なところのある奴ばかりで、素敵な人物はいませんね。
その辺は、犯罪小説だから仕方ないのかな……と思っておきます。

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