みをつくし料理帖シリーズ第7作「夏天の虹」

2巻以来感想を書いていませんでしたが、ずっと読んでいます。

今回は読む前に、この巻の最大のネタバレを知ってしまいました。
その為、武士を追い出した一件が原因で事件が起きるのでは、と思いながら読み進めていたのですが、彼自身の意志でことを成し遂げた末の結末だったんですね。魅力的な登場人物の1人が欠けるのはとても哀しいですが、彼は後悔していないだろう展開で救われました。

しかし、澪は自分で結婚しない道を選び、小松原にまで強いたのだから、その選択の結果にショックを受けるのは少々身勝手では、と思ってしまいました。
個人的には、このシリーズには恋愛話やドラマチックな展開よりも、澪が野江を身請けするためにどんどん料理人として頑張る、真っ直ぐなお話を読ませて欲しいと思います。
そろそろどん底だと思いますので、「雲外蒼天」の未来に向けて進んで行ってもらいたいですね。

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