柳広司著「漱石先生の事件簿 猫の巻」

【あらすじ】
ひょんなことから「先生」の書生となった「僕」は、変人揃いの先生と友人たちが過ごす奇天烈な日常という事件を紐解いていく——

本作は夏目漱石の「我が輩は猫である」をミステリーとして読み解くパスティーシュ。
「我が輩は猫である」は既読です。しかし、柳広司自身も後書きで書いている通り、導入と結末以外はまったく覚えていないので、どこまでが原典に沿っていたのかまったく分かりません。
頭も尻もない話や理解できない会話は苦手なのですが、それを生かした4話目「矯風演芸会」はとても面白かったです。無意味な会話と思いきや、「こんにゃく問答」になっていたような、それも確かかどうかか分からないというオチが秀逸でした。

最終話は、猫の死で終わってしまうのかと思いきや、気持ちの良い裏切りがあり、清々しい読了感が残りました。

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