伏見つかさ著「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
高坂京介は、不仲な妹・桐乃が、重度の「妹萌え」オタクだと知ってしまった。以来、無理矢理エロゲーを遊ばされたり、桐乃がオタク趣味の友達を作るのに協力させられるなどの経験を経て、その世界は理解できないながらも、オタクに対する偏見を捨てていく。やがて桐乃の趣味がサブカルチャーを否定する父に見付かってしまうが、京介は桐乃のオタクとしての一面も受け入れるよう身を張って説得する。

いまさら有名ライトノベルを読んでみるシリーズ。

“冷戦状態の兄を持つオタク妹”である私としては、読み終えた当初、諸々が腑に落ちなかったのですが、あることに気付いて納得しました。
ツンデレは妹でなく、兄(主人公)の方だったんですね。
「私の兄がこんなにツンデレなわけがない」状態。
作中では妹に興味がないような事を言っているけれど、妹を意識し過ぎで、言動が一致していないと思いました。

もっと分かりやすい妹萌えのお話かと思いきや、オタクと世間の風当たり(理解)がテーマの作品だったので、驚きました。
最終的に、妹・桐乃を可愛く思えるか否かで反応が割れそうです。
私は、残念ながら可愛くないと思いました。
まず、実際にあるかも知れないけれど、14歳の桐乃が18禁エロゲーを遊んでいるという点は擁護し難いですね。小説だからこそ、こういう設定は好ましくないと思うし、エロゲーを遊ぶ妹というインパクトのある設定を作りたかったのだとしても、最後に父親から正論を言われた時点で、反省すべきだったと思います。
そして、最終的に庇ってくれた兄に対して感謝する描写がない、というのが致命的でした。
幸運なことに私はオープンオタクなので、オタク趣味を打ち明けられないという苦しみを実感していないから、桐乃に共感できないだけかしら。でも、オタクだからこそ「自分の特異な趣味を強要しない」とか、「自分の萌えは他人の萎え」と思えとか、色々自制すべき点があると思っています。

イラストは可愛いです。表紙のトーンで挿絵も描かれています。
また、幼馴染みの地味娘、麻奈実は可愛いと思いました。

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