荒川弘版 漫画「アルスラーン戦記」1巻
http://www.shonenmagazine.com/bmaga/arslan
コミカライズ発表時のニュースは、2013年7月2日記事参照。
待つこと9か月、遂に単行本1巻が発売しました。
1巻に収録されたのは1〜4話。お話としては、第一次アトロパテネ会戦が終わりナルサスが登場したところまで。
ちなみに、2巻は来月発売です。本日発売の本誌で連載10話目になるので、ストックが一気になくなってしまいますね。個人的には、一度に1・2巻同時発売でも良かったくらいですが。
さて、今回の「アルスラーン戦記」ですが、まだお話は始まったばかりで、主人公がまだ能動的に動いていないので、ちょっと評価し難いです。
一番面白かったのは、巻末のおまけ4コマと荒川弘&田中芳樹対談だったというのが正直な感想です。
まぁ、敗戦中のアルスラーンとダリューンの間に面白い会話を望むのは無理というものですね。
内容自体には、少年漫画向けに多少脚色して分かりやすくしているので、漫画から入る人にも優しく、原作既読者も納得がいくコミカライズではないかと思います。
田中先生の「メディアミックス化に際して細かいことは言わない」方針が、この作品に関しては良い方向に向かってると思います。
……などと語りつつ、実は私は「完結してから読もう」と思って原作は1巻時点で封印したので、ろくに原作既読者と言えません。
めでたく原作新刊も脱稿したそうですし、漫画版が完結する頃には原作も読める状態になっていると良いなと願っています。
ちなみに、カバーを外すと、とても素敵なラフ画が載っていました。ポスターかなにかに使われる絵柄なのかな。ただの没ラフでは勿体ないと思う格好良さでした。