ディケンズ著 中川敏訳「クリスマス・キャロル」
【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
スクルージは、ケチで意固地な嫌われ者である。だが、聖夜に訪れた精霊によって、「金より人を愛して幸せだった過去のクリスマス」「身近な者が迎えている現在のクリスマス」「孤独の内に死ぬ未来のクリスマス」を体験して心を入れ替え、寛容と親切を実践するようになる。
季節外れの読書。
「世界文学全集」で同じものを読んでいるはずですが、ほとんど記憶がなく、かなり新鮮な気持ちで読みました。
キリスト教の精神が根底にある作品ですが、キリスト教視点が下敷きになった「ナルニア国物語」等と違って、キリスト教信者でなくても普遍的な内容として読めます。
有り体に言えば教訓ものですが、スクルージが体験する3つのクリスマスはそれぞれ興味深いし、説得力があって面白いです。
子供に読んでもらいたい本として選定しておきます。