ヴェルヌ著 高野優訳「八十日間世界一周」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
英国紳士フォッグ氏は、全財産の半分を成功に賭けて、80日間で世界を一周するという旅に出る。道中の様々な障害を乗り越え80日で英国に戻ったフォッグ氏だったが、氏を逃亡中の銀行泥棒と勘違いしたフィックス刑事に捕まえられ、約束の刻限に遅れてしまう。だが翌日、氏は日付変更線を越えて1日前に戻っていたことが分かり、賭けに勝利する。

さすが、古典は面白い!

英国紳士が、ギリギリのスケジュールを粛々と進めていく作品。途中、船に乗り遅れてしまったり、殉死を強要させられた婦人を助ける等の事件も勃発するのですが、フォッグ氏は剛胆さと財力で解決して、決して慌てることがありません。
最後は賭けに負けてどうなるのかと思いきや、叙述トリックで大成功という気持ちのいい終わり。
本人たちは至って真面目だけれど、どこかユーモアたっぷりな浮世離れした主人と従者の旅という意味で、近代版「ドン・キホーテ」だと思いました。実際、フォッグ氏の召使いパスパルトゥーには、サンチョ・パンサのイメージが被りました。

日本人としては、日本(横浜)が克明に描写されていて、且つ悪くない描かれかたなのも嬉しかったです。

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