ジャンニ・ロダーニ著 内田洋子訳「パパの電話を待ちながら」

56編の童話ショートショート集。
ショートショート集といっても、星新一作品ではなく、宮沢賢治作品寄り。
シンプルにして奇想天外、荒唐無稽な物語に、優しく愛の溢れた味わいがあります。
言葉遊びが織り込まれたものも多く、イタリア語の原文が読めたら面白そうです。イタリア人の感性なのか、全体的にシュールな話が多いですね。でも子供とは、こういう理屈が通用しないメチャクチャな話を好むものかもしれません。
また、言葉遊びが織り込まれたものも多く、イタリア語の原文が読めたら面白そうです。

正直なところ、子供の心を失った大人である私は、オチのない話ばかりで楽しみかたが分かりませんでした。
唯一「雑誌から飛び出したネズミ」は、ごく普通のショートショートとして面白かったです。読み終わって「トムとジェリー」の猫とネズミが頭の中に浮かびました。

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