浅葉なつ著「神様の御用人」

【あらすじ】
神様の御用を聞く「御用人」の代理を命じられたフリーターの良彦は、狐の方位神・黄金とともに、信仰を失い力を失った神々のために奔走する──

短編構成。
オチ等は概ね想像通りで、物語の筋の出来が特別良いとは思わなかったけれど、特定の信仰を持たない私が見ると、神というテーマがその時点で非日常ですし、サクサク読めて面白かったです。
特に、黄金をはじめとする神様たちのキャラクターが立っています。これも、ライトノベルや漫画でよく見る性格付けの範疇ではあるのですが、オリジナリティはなくても生かしていれば良いと思います。個人的には、一言主大神がお気に入りです。

作者が「神社参り」好きというだけあって、立地説明等がきちんとされているため、聖地巡礼がしやすそうです。楽しいでしょうね。
ただ、登場人物が全員標準語なので、京都という設定は頻繁に忘れました。東京設定ではいけなかったのかしら。

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