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汐留ミュージアムの「世界遺産キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々」
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/16/160116/
※上記入場券のイラストは、マーガレット・ミーンによるもの。

ボタニカルアート(植物画)の歴史展、と言うべき内容。
私は模写対象として植物が一番好きなので、楽しく閲覧しました。
全体的に水彩画が多かったですが、一本一本の筆の細さや強い立体感表現に驚かされます。特に18世紀代の、ゲオルク・ディオニシウス・エーレットやピエール=ジョセフ・ルドゥーテが印象に残りました。
基本的には植物だけを描いた作品が多い中、ピーター・ヘンダーソン等は、景色の中に浮き上がる植物という形で、奇妙に不安感を煽る絵だなと思いました。

ボタニカルアートに関連する重大な人物についても紹介されているのですが、その中の一角に笑えるものが。
ジョセフ・バンクス卿の肖像(ニッコロ・シャボネッティ)と、芋虫から生まれたばかりの蝶の顔がバンクス卿という風刺画(ジェームズ・ギルロイ)が並べてありました。肖像画の風格ある顔が、隣では憎々しい表情に変わって半分蛹の蝶にくっ付いているという展示の仕方は、イギリス流の洒落でしょうか。

後半は、ウィリアム・ド・モーガンなど、デザインとしての植物の扱われかたに移っていきます。
「カーペットのためのデザイン」と銘打たれたチャールズ・フランシス・アンズリー・ヴォイジーの作品は、恐らく織るための図案ということでしょうが、絵としては完全に「大きなドット絵」状態だったのが面白かったです。

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