ジェイムズ・ヒルトン著 白石朗訳「チップス先生、さようなら」

「古き良き」という形容詞で表現される、保守的で真面目な老教師の回想話。
先に映画のタイトルとして知っていましたが、予想外の物語展開でした。若い娘との恋愛や戦時中の苦労も語られるものの、回想のためか、チップス先生の性格ゆえか、浮き足立つことはなく全体的に粛々とした調子で進みます。
とても面白いわけではないけれど、良書を読んだという満足感のある一冊でした。

なお、新訳だけあって、文章自体は読みやすかったですが、作中のジョークはまったくピンと来ませんでした。英語とラテン語と分からないからだ、と思っておきます。

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