最終回C.FIRST(クラスファースト)編

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"子供"の集まりC.FIRST

リリース初期に、C.FIRSTは「力強く、護ってくれる、頼もしい存在。だけど、子供。」がコンセプトだと提示されていましたが、全員の過去が開示されたことで、当初より「だけど、子供」の要素を強く感じるようになりました。

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SideMのアイドルは、なんからの問題が生じても、Pの力を借りるより自分たちで解決することが多い印象がありました。
でもC.FIRSTは、お互いが支え合うにはまだ少し不安があります。
特に、今年12月1日に配信された秀の2回目のアイドルエピソードが、誕生日のサプライズ企画がすべって失敗というヒリヒリする展開だったのは、まだC.FIRSTの絆が脆いことの証左ですし、気を遣い合っていることが伝わってきて緊張しました。

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そのことから、C.FIRSTはPの手助けを必要とするアイドルという、SideM的には新しい関係性を描くために登場したのかも?と感じました。
これは単純な好みの問題ですが、私は、Pは仕事を持ってくるだけの舞台装置で良い、Pがアイドルの事情に介入しないで良い、と思っています。なので、C.FIRSTも彼ら自身で喧嘩したり認め合ったりして成長してくれると嬉しいですが、どうなっていくかは未知数ですね。

天峰秀ーー眩さと仲間意識

アイドルマスターシリーズ4人目、SideMでは3人目の「天」の系譜のキャラクター。

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もっとも、現時点では事務所全体を牽引する主人公感はなく、あくまでC.FIRSTの中心人物という印象に留まっています。

メインストーリーの初っ端にかます「通りすがりのただの天才」発言には「これまたインパクトのある男の子が来た…」と思わされたけれど、その自信家っぷりが面白いだけでなく頼もしく感じる時もあり、独特の魅力を放っていると思います。

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大口を叩いているのでなく実際に成果を出すし、実はコソ練していたり、対人関係は苦手で浮いてることを自覚していたり、可愛い奴です。

ーーと言いつつ、結局のところ私が秀を好きになったポイントは、彼がオタクであることです(笑)。

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特にゲームオタクである点は、大きな加点ポイントだと思いました。
既存キャラクターにも、アイドルオタクやら海オタクはいたわけですが、Pは結局のところゲームを遊んでいるわけですから、アイドルより海よりゲームの方が馴染みがあるわけです。
秀の言動を見ていると、ただ楽しくゲームを遊んでいるだけでなく、パッチノートや設定資料を読み込んだり、トロフィーに拘ったり、果てには未プレイのゲーム情報も収集していたりーーとライト層に理解されないオタク行動をしていそうなところに信頼感が湧いて、仲間意識が増し、一層応援したくなるのでした。

花園百々人は語りたい

リリース当初から半年くらいは、Pには重過ぎるアイドルなので、プロダクションに入る前に児童相談所に……と逃げ腰になっていました。

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しかし、最近は「メンタル」属性のアイドルだと納得する面を見る機会が増えたように思います。
思い返してみれば、鋭心との遭遇時(メイン1話)に反論はしていたし、Pが推した絵をプレゼントする案(メイン2話)も、その場では頷かずにいったん持ち帰ってから自分でやると決めています。物腰が柔らかいから見逃していたけれど、親以外が相手であれば、嫌だとか、やってみたいという主張はできていたのです。
努力の成果を否定され続けたせいで、自分に自信が持てない状態に陥ってはいるけれど、自分が本当はどう思っているのか、どうしたいのかという「意志」はしっかり持っているのですね。そう感じて安心もしたし、百々人の強さに気付けて格好良いなと思いました。

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また、百々人といえばユニット相関図での鋭心に対する感情が気になっていました。
優秀な同世代へのコンプレックスなら、秀に対してだけでなく鋭心に向けてもおかしくないのに、なぜ鋭心とは仲良くなりたいと思えたのか、理由次第では地獄絵図だと不安視していました。

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しかし、完璧な「眉見鋭心」が本物じゃないことに気付いているらしいことがわかり、百々人の聡明さに救われたと感じました。自分も本音を晒していない自覚があるから、鋭心もそうだと思っているのかなと思います。
ということは、百々人は、本当はもっと言いたいことがたくさんあるのでしょうね。本音を言う勇気と、言っても見捨てられないという信頼感、安心感を持てるように応援したいです。

正義の執行者・眉見鋭心

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鋭心については、すでに2回単独記事にしているので、いまさら語ることもないと思いきや、思いの丈を列挙したらとんでもない量になったのでほぼ削りました。

鋭心に対しては、一番大人びているけれど、一番子供なのかもしれないと思うところがあります。今でも世界に唯一の「正義」があると思っているなら、相当幼稚です。

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正解は1つでないとわかっている秀の方がよほど大人ですね。

そんなわけで、エピソードゼロ3話を見て以来、私は鋭心に対して複雑な感情を抱いているのですが、それとは別に感謝している点があります。
それは「眉見鋭心の振る舞い」という物差しを与えてくれたことです。

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努力を怠らず、他人に優しく分け与え、リーダーとして頼もしい姿を見習って、この歳にして少し人間的に成長できたと感じています。作中においても、果物を貰って喜んだ百々人がいたり、振る舞いを見習って成長できた秀がいる以上、彼の言動が実際は心の伴わないものだったとしても、していること自体が善であれば良いのだと感じます。

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