遂に、完結。
ブログで最初に取り上げたのが2007年11月で、2008年4月の1期放送から、結局一年掛かりですか。何度も細かいことを言ったけれど、結局は大変楽しく視聴しました。
最終話も突つけば不満は多々あるけれど、終わりよければ全て良し、と言う言葉で片付けることが出来る大団円でした。
もう来週になっても放映がないと言うのは、なんだか残念です。

以下、ネタバレ。未放送地域はご注意下さい。

1期同様、OPカット仕様で開始。但し今回はタイトルの掛かり方が格好良かったので、何時もの野球合戦をやるよりは最終回の雰囲気は盛り上がりました。
最終回らしく、力の入った作画で、今回は大満足です。

ニーバから神への一方的な攻撃でなく、神が応戦してくることにまず吃驚。でも両者共やることはビーム砲撃なんですね。人と神で砲撃戦するアニメなんて初めて見ました。
最後まで、イシター様の姿は直接出さずに終わりましたが、1期の段階で告知されていたキャストからすると、本当は出て来る予定だったんですよね? どういう都合や内部での変更があって、取り止めたのかちょっと気になります。

メル&クーの「耐震兵器」にはウケました。この局面で、まさかギャグを入れて来るとは、さすがドルアーガの塔。
で、最終話なのに当初カーヤの服が酷いままだったことに震撼しました。神託シーンくらい、誰かマントでも羽織らせてあげれば良いのに。後から1期仕様に服が変わって安心。でも1期のデザインに戻すだけでなく、差を出す為に、もっと細面にするなど変更したらもっと良かったのでは。
ジルの装備も1期仕様に戻って、タイトルの剣がようやく手元に。やっぱりパイルバンカーの安定感は良いですね。

塔に乗り込むメンバーに、美肌パーティが加勢してくれても良かったのでは。そこまで優遇させられないですかね。
ウトゥ、遂にファティナに告白! ここで、敢えて何時もの「怖い話」でも良かった気がするけど……。でも「やーよ!」の返答は格好よかった。ファティナが上を向いて涙を堪える演出も良かった。
そうそう、今回クーパが戦闘参加。はじめてその腕力を実戦で生かしましたね。個人的には、クーパは直接戦闘に参加しない分担の方が嬉しかったけど、これは最終回サービスでしょう。

アーメイとヘナロの誘惑は、ニーバが塔を掌握したことで常春の館の性質が変貌したのかなと考えていたら、サキュバスの精神攻撃だったのですね。ニーバにくっ付いてるものだと思い込んでいたので、単独で出て来た事に驚きました。
サキュバスと渡り合えるカーヤが強いのか、単純に下級神だから弱いのか、力量バランスがこの局面に来てよく分からなくなったのが残念。

で、遂に辿り着いた一騎打、ラスボス戦。
半ドルアーガ化ニーバと言う構図は熱かったのですが、グレミカが呆気なく殺されていた挙げ句、エロ要員になっていた事に非常に脱力しました。今回、風呂ノルマを省いた代償なのか、いつも以上にサービスが多かったですね。
「盾」としてのジル装備が剥ぎ落とされていくのは、展開のお約束も感じましたが、大事な要素。
ニーバとジルのやりとりも、2期ドルアーガで初めて敵味方共に信念を掛けた闘いをしてるなと感じました。
ただ、肝心の身一つになった時点の台詞回しが、個人的に難点を付けた6話と同じで微妙な減点。効果的に、オラクルの補助魔法だと直ぐ思ったので、カーヤが追い付いたのかと思ったけど、結局なんだったんでしょう? ヘナロの術、と一瞬思ったけれど、イシターの加護ですか?
決着のシーンでは、結局ニーバがジルの下敷きになることを選んだのでは、と勘ぐってます。
「ちゃんと背負って、生きてみろ!」
は良い。11話ギルの「百年生きてから言ってみろ!」と良い、敵方の台詞が一々私の好みを突いてくるので堪りません。
しかしギルは百年で狂い、TOSのミトスは四千年……歪まなかったユアンさまは異常ですね。

カーヤが助けに来る所までは想像してましたが、その結果の数珠繋ぎに、また大いに笑わせてもらいました。クーパがいて良かったな。

最後は、畳み掛けの後日談。最終戦前のやりとりからケルブが王制を敷くのかなと思いましたが、カーヤが女王になるんですね。ま、エタナの反乱もケルブの援軍も「国政を壟断する逆賊を除く」と言う名目だったわけなので、王家の血筋が存在する以上、主権は戻すのが当然でしたね。
ギル&カイは神格化して、自由な存在になっていたので気持ちが落ち着きました。と同時に、この二人でギャグはないと思っていた自分の甘さを知りました。カイのスプーンは怖過ぎます。関氏が「ひぎぃ」なんて台詞を言わされるアニメは、ドルアーガしかあるまい、と断言します。
そして、幼児サキュバスもスプーンの魔力に取り憑かれていると言う恐ろしさ!
ニーバのシルエットに対しては、生きてるのか神格化してるのか、混乱しましたが、塔の魔物が復活してるってことは、ニーバ=ドルアーガが生きてるってことですね。生きていたのは、サキュバスの力によるもの。幼児化は、カイの時同様、力を使い果たしたことを示唆、と。
サキュバスの目論みは最後まで謎だったけれど、結局ニーバを愛していたと言う事なんですね。
で、そのニーバはもしかして「塔があるから登る」弟のために、塔を造ってるの?(笑)
メルトが王宮遣えに復帰したのは、まぁどうでも良いんですが、2期でパーティに戻ってから全然見せ場のなかったメルトが、最後に人生の勝ち組になったと思うと、釣り合いが取れて良かったのかなと。

伏線と思わせたものが消化不良のまま終わっていたり、2期キャラが活かせず次々出して殺しただけなど、1期に比べると構成・脚本力が下がったなぁと、正直最終回を迎えた今も思います。1期の時の魅力を食いつないで最終回まで引っ張った感は否めないのでは。
でも、駄目回でもガンガン盛り上げてくれた音楽はさすが﨑元仁氏。音楽は本当に最高でした。
そして11話が終わった時点では、あまりの投げ出し感に恐怖していたけれど、最後はすっきり爽やかなラストで、尺の都合で物足りない所もあるけど結局「面白かった」と終わることができました。
後は遠藤氏のブログでの補足などを楽しみにしてます。

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