ドリトル先生のサーカス

オットセイのソフィーの逃亡幇助に関しては、相変わらず如何なものかな?と思うのです。ソフィーの飼い主は金を払ってソフィーを手に入れたんだろうに、それを動物愛護だからと盗み出していいのか? 先生が本気で動物の為に立ち上がろうと思うなら、動物の捕獲と売買を禁止する運動を始めるべきでは、と思います。先生が元々医者と言う職業である為か、全てが対処療法なんですよね。
と、一通り文句を言っておきながら、後半のドリトル・サーカスに関しては、凄く好きな一冊です。
初読の時からも「サーカス」「キャラバン」が一番好きだったような記憶があります。
ところでブロッサム団長に騙されたまま終わってるのは、児童文学としてOKなのでしょうか?

ドリトル先生の動物園

前半はほとんど短編集のような、動物たちの小話。後半はちょっと推理もの、と言う変わった構成。
泥棒犬にして探偵犬のクリングと対面したマシューの反応は、なにを意味しているのかな、と色々想像が広がります。一番単純且つ無理がないのは、クリングを泥棒犬として仕込んだ泥棒がマシューと言う読み取りなんですが、もっと面白い説があれば是非教えて下さい。
オチが明確にされていないため、よく分からなかったのですが、財産は、先生が相続したと言う事なんですよね。まぁ、あるだけ使ってしまう先生なので、これもどのくらいの期間保つかなと言うところですが。

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