劇団☆新感線の「五右衛門ロック」をDVD鑑賞。
まず、アングルが凝っていて感心しました。舞台DVDと言うより、映像作品として作ろうとしている姿勢を感じます。劇シネの方がもっと良いらしいけれど、充分満足でした。
コンテンツとしても、コメンタリーがあったり、楽の映像が入っていたりして充実してますね。歌詞字幕が英語、韓国語まで用意されているのも凄い。宝塚DVDも高額なのだから、このくらいサービスしてくれれば良いのになぁ。
ただ、顔が判別できるレベルで客席が映ってるのが気になりました。
内容の方は、場面の移り変わりが早いので驚きました。盆を使わず人力で動かしているんだけれど、それが凄く躍動感と力強さを演出してますよね。
このスピード感と、コミカルなやりとりにシリアスな展開と言う緩急もあるストーリーで、約3時間楽しく視聴できました。
思ったよりアンサンブルが大人数で驚きました。男性の殺陣は迫力ありますね。
唯一、歌になると何を言っているのか分からない事が多かった(主にイスパニア商人コンビ)のがちょっと難点でしょうか。
マイクが仕込んである扇や杖には笑いました。なんでワイヤレスマイクを付けてるのに持ちマイクいるんですか(笑)。ついでに、ロックで和物衣装だからか、BLEACHをちょっと思い出しましたよ。加藤学も出てるしね。
松明が本物の炎のように視えましたが、実際はどうなんでしょう。東京ではコマ劇場公演だったんですよね。あそこは火気OKでしたっけ?
五右衛門@古田新太は、さすがに劇団の看板役者として主演をはっているだけあって、体格も大ききければ存在感も大きい。実はかなり出番がないのに、やっぱり主役として決める所は決めてるのがお見事。
でもそれに対するクガイ@北大路欣也も、さすがに役者としての格がありますね。真ん中に立ってるだけで、この男には敵わない、と思わせる迫力。これは的確な配役だったと思います。
左門字@江口洋介って、ドラマで見掛ける度に毎回思うけれど、人情キャラがハマり役なんですね。ルパン三世における銭形みたいなもので、出て来ないと締まらない、オチが着かない、と途中から出てくる事を期待するようになって面白かったです。左門字やカルマなどの客演にちゃんと美味しい役を用意出来るのは良い事ですね。
カルマ@森山未来は、とにかく身体能力が凄い。マント捌きも含めたダンサーならではの動き。腕が長いのも見栄えに影響してますよね。しかし今回初めてちゃんと顔を認識したのですが、かなり独特の顔ですね。あの、正直に言うと爬虫類系と言うか……。歌声も凄い特徴的。でも滑舌が良いから何言ってるか分かるのは助かりました。でもとにかく巧いので、ファンが多いのも納得。顔の善し悪しじゃないんだな。
後は、ボノー将軍@橋本じゅんが駄目男で好きです。悪い男なんだけど、あれだけヘタレてると、憎めないですよね。