再び、宙組公演「トラファルガー/ファンキーサンシャイン」11:30観劇。
前回と対極の、2階端(B席)です。今回の舞台では、唯一の上手側席。これまで見えていなかった側の表情などを楽しみに、脇役中心でがっつりオペラを覗き込みました。

どういうわけか、今日は芝居でもショーでも、オペラを持ち上げると鳳樹いちが視界に入って来ました。特徴のある顔立ちなので、眼を惹くのでしょうか。
バラス役以外に、イギリス兵も演じているなことは前回気付いていましたが、同様にフェルディナント国王陛下@天羽珠紀も出番終了後はイギリス兵に変わっているのですね。段々、プロローグやトラファルガーの海戦でどのキャラがどの位置に兵士として紛れ込んでいるのか、見分けられるようになってきました!
あと、鳳翔大のアピール力って凄いですね。どんな端で踊っていても目立つ、不思議な空気を持っていると感じます。

芝居の方は、前回より一層深まって、毎回泣かされるエドマンドの台詞以外に2度も目頭が熱くなりました。
具体的にはジョサイアとの和解と、ラストのホレイシア抱擁シーン。
ネルソンの「父親」としての包容力、愛情の深さが増して来ているのでしょうか。勿論、父だけでなく子であるジョサイアとホレイシアとが良くなって、相乗効果と言うことなのは間違いありません。
あと、レストランシーンでのファニー@花影アリスに、「女の怖さ」を今まで以上に感じました。「カード遊びに興じたり」など言う度に、ネルソンの顔が強張り、ハミルトン卿が嬉しがり、と場の居たたまれない度合いが増していましたね。

今回、同行した友人がハミルトン卿を「嫌な男」と受け取っていたのが興味深かったです。
演者がハートフルな印象なので、もう少し二人が違う関わり方をしていれば、エマを芸術品としてでなく人間として愛せたのでは、と私は感じていました。
でもレストランのセッティングや、その時の「楽しい」発言の嫌味っぽさを考えると、友達にはなりたくない人ですね。もし主人公とヒロインの恋愛を肯定的にするならば、ハミルトン卿は嫌な男描写の方が正解なのかも。けれど、賭けの勝利を伝えるシーンなどは良い人だったりするので、これは脚本の方向性が中途半端なようにも思います。

ショーは楽しみ方が分かったので、逆に語る所が少なくなってきました。
気になる所としては、3組デュエットで、北翔海莉&純矢ちとせペアが今日も物凄い速度で回ってました。
最も体格的に厳しいペアに見えるのに、全力回転!と言う勢いに、大江山花伝でも一人回転が早かった渡辺綱を思い出して笑った反面、残り2組の回転速度と合わせて貰った方が、全景として綺麗に見えそうですよね。
千秋楽までに、他2組の様子も見て速度を合わせて貰えると良いなぁと期待しています。

公演と直接の関係はありませんが、キャトルレーヴで逆転裁判曲「フェニックスライト」が販売中止になっていました。
著作権上の理由と言うことでしたが、ゲーム音楽を使っているのってこの1曲だけでしたっけ? それとも、CAPCOMとは無関係の著作権でしょうか。ちょっと気になりました。

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