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大空祐飛さよなら特集6日目。
3ヶ月で折り返し。間があいたり狭まったりしていますが、割と順調かな。

4作目、宝塚大劇場&東京宝塚劇場公演「トラファルガー/ファンキーサンシャイン」。
→公演詳細

この芝居に関しても、沢山突っ込みましたね。
すべての作品を名作と駄作のどちらかに分類する場合、「トラファルガー」は駄作だと思います。
でも、この義理の息子とのやりとりは名シーンだと思っています。

父と子

チケットの神様の気紛れか上手席チケットが1枚も取れなかったため、観劇中はこのシーンでネルソンが満面の笑みを浮かべていたことを知りませんでした。
舞台写真で初めてこの時の表情を知って、笑顔の眩しさにときめくと同時に、下手席で何度も観たジョサイアの泣き出しそうな顔が脳裏を過り、とても複雑な心境になりました。

なお、この作品に対しては「オープニングの為にSS席が買える」と思い、実際に初めてSS席に座りました。
間近で観るスターたちの煌めきに圧倒された夏の日でした。

宙組公演「トラファルガー」に数多く隠された謎の一つについて。

第13場の海戦で狙撃手オーレリーは、ネルソンを撃った後、ハーディが撃った銃弾に倒れる……と思っていたわけですが、思い違いがあることに気付きました。
ポイントは、オーレリーが撃たれて落ちる場面で吹き上がる煙です。
吹き上がる白煙は、初見ではオーレリーが海に落ちた事で上がる水飛沫だと思われていましたが、その後各種媒体で、船の配水管が破裂したことを示していることが判明しました。
銃声は1回。
その一発で、オーレリーと配水管の両方を打ち抜いたと言うのは、ちょっと考え難いです。
そして物事の順番は配水管→オーレリー落下です。ついでに、立ち位置もハーディ→配水管→オーレリーです。
つまり、実はハーディの銃はオーレリーの直ぐ傍の配水管に命中し、そこから吹き上がった水の勢いでオーレリーは落下した、のではないか?と思い付きました。
DVDを観ると、オーレリーが銃声に合わせて撃たれたような動作をしているのが難ですが、演出と状況から考えるとこれが一番しっくり来るのではないでしょうか。
狙撃兵ではないハーディの、ごく普通の銃で向かいの船に乗っている一人を狙い撃てるのだとしたら、「本物のマスケティア」と鳴り物入りでナポレオンに仕えたオーレリーの存在意義が薄くなるので、惜しくも配水管に当たった、と言うのも良い案配だと思うのですが、如何でしょうか。

宙組公演「トラファルガー/ファンキーサンシャイン」16:00(VISA貸切)観劇。

再びSS席。しかも2列目。前回以上にとんでもない至近距離でした。
その席において、事実にしてはファンタジー過ぎ、錯覚だとすると痛々しい発見がありました。

  • 銀橋を通ると香水と思しき良い匂いがする。
  • 橋のセンターに立つと、瞳から星が飛ぶ。

後者は照明の加減なのでしょうが、気付いた瞬間、「少女漫画の世界だ」と思いました。
また、これだけ至近距離だと、探していなくても知っている顔を見て「ここに出ていたのか」と分かって楽しいですね。思ったほど上を向く感じではなかったので、安心しました。
しかし全貌は全く見えないので、1回しか観ないのであれば、もう少し後方の方が良さそうです。

鳳翔大のウィンク攻勢が凄まじく、一場面で何度ウィンクを飛ばすつもりなのか、計測したくなりました。あれだけアピールできると言うのも、一種の芸ですね。
しかし、私にピンポイントなウィンクを飛ばしてくれたのは、ウィンク連発の鳳翔でなく蓮水ゆうやだったのでした。
ちーちゃん、有難う! ときめきました!
実は、北翔海莉のソロでのアピールにも少しだけ期待していましたが、ちょっと位置が違いました。
また、今日は蘭寿とむが太陽族でもの凄い勢いの投げキスを連発していました。あんなアピール、前回までにあったかしら?

ショーの振り付けが一部変更されていました。
「太陽の戦士」で蘭寿が大空を持ち上げる箇所と、3組デュエット。
デュエットダンスの変更は、私の記憶との擦り合わせでは下記の通りです。

  • 蘭寿&すみれ乃ペアの大階段を下りた直後の軽いリフトがなし
  • 3組揃って正面向きに娘役が手と片足を上げて軽く伸びるような乗り方をする振り付けがトップコンビのみ
  • 3組の大技リフトがトップコンビのみ

思ったより変更による印象の違いが大きくて、正直に言えば残念でした。

ちなみに、休憩時間の抽選会は桜木みなと。
芸名の由来を聞くのは2回目のような気がするので、前にも抽選会に出ていましたよね。ショーでの見所として自分の立ち位置を説明するなど、なかなか可愛い売り込みをしていて、思わずオープニングで探してしまいました。

後は細かい事。

ナポリ行きの銀橋芝居で、ハーディ@悠未ひろが額に大汗をかいている横で、ネルソン@大空祐飛は涼しい顔をしていました。
どういうわけか、近付くほどに大空祐飛と客席の間に次元の断層を感じます……。

パレルモの下手で繰り広げられている小芝居が面白いです。上手はウィリアムの表情の演技が凄い。真ん中の芝居はDVDに収録されるだろうと割り切って、このところ脇見が多くなる一方です。

エドマンド@風莉じんに泣かされるのは、もう諦めました。

未だに愛月ひかるの顔が覚えられないことに、我ながらびっくりします。ショーになってジョサイアの扮装を解かれると、一度も発見できません。
結局、美形であることと好みに合うことは必ずしもイコールでないんですね。

現在公演中の宝塚宙組「トラファルガー」のこと。

義父子和解シーンで、ジョサイアがこんな台詞を言います。
「私は貴方の右腕まで奪ってしまった」
ここで言う「〜まで」は、そんな大きなものを、と言うニュアンスで使われているのでしょうが、「右腕以外になにを奪ったの?」とも思います。

もし、ジョサイアが奪ったものが右腕だけでないとしたら、それはなんでしょう?

私は、ファニーのネルソンへの愛情だと思います。
ジョサイアは、マメに手紙を送っている様子や関わり方からして、かなり母親想い、言ってしまえばマザコンのようです。加えて、わざわざエマのことを母に知らせる筆には、両親の間に波風を立てようとする意図を感じます。
結局ジョサイアの望みは、「二人を離婚させ、自分だけの母上を取り戻す」ことだったのでしょう。
毎週の手紙は、母への思いやりだけでなく、かなり明確な義父への悪意を持ったものだった。だからこそ、義父から与えられていた愛を知ったジョサイアは、それまでとは180度態度が変わるのだと思います。
深い、贖罪の意識をもって。

……ジョサイア青年を単なる「ツンデレ息子」と片付けて良いのか?と気になったので語ってみました。

再び、宙組公演「トラファルガー/ファンキーサンシャイン」11:30観劇。
前回と対極の、2階端(B席)です。今回の舞台では、唯一の上手側席。これまで見えていなかった側の表情などを楽しみに、脇役中心でがっつりオペラを覗き込みました。

どういうわけか、今日は芝居でもショーでも、オペラを持ち上げると鳳樹いちが視界に入って来ました。特徴のある顔立ちなので、眼を惹くのでしょうか。
バラス役以外に、イギリス兵も演じているなことは前回気付いていましたが、同様にフェルディナント国王陛下@天羽珠紀も出番終了後はイギリス兵に変わっているのですね。段々、プロローグやトラファルガーの海戦でどのキャラがどの位置に兵士として紛れ込んでいるのか、見分けられるようになってきました!
あと、鳳翔大のアピール力って凄いですね。どんな端で踊っていても目立つ、不思議な空気を持っていると感じます。

芝居の方は、前回より一層深まって、毎回泣かされるエドマンドの台詞以外に2度も目頭が熱くなりました。
具体的にはジョサイアとの和解と、ラストのホレイシア抱擁シーン。
ネルソンの「父親」としての包容力、愛情の深さが増して来ているのでしょうか。勿論、父だけでなく子であるジョサイアとホレイシアとが良くなって、相乗効果と言うことなのは間違いありません。
あと、レストランシーンでのファニー@花影アリスに、「女の怖さ」を今まで以上に感じました。「カード遊びに興じたり」など言う度に、ネルソンの顔が強張り、ハミルトン卿が嬉しがり、と場の居たたまれない度合いが増していましたね。

今回、同行した友人がハミルトン卿を「嫌な男」と受け取っていたのが興味深かったです。
演者がハートフルな印象なので、もう少し二人が違う関わり方をしていれば、エマを芸術品としてでなく人間として愛せたのでは、と私は感じていました。
でもレストランのセッティングや、その時の「楽しい」発言の嫌味っぽさを考えると、友達にはなりたくない人ですね。もし主人公とヒロインの恋愛を肯定的にするならば、ハミルトン卿は嫌な男描写の方が正解なのかも。けれど、賭けの勝利を伝えるシーンなどは良い人だったりするので、これは脚本の方向性が中途半端なようにも思います。

ショーは楽しみ方が分かったので、逆に語る所が少なくなってきました。
気になる所としては、3組デュエットで、北翔海莉&純矢ちとせペアが今日も物凄い速度で回ってました。
最も体格的に厳しいペアに見えるのに、全力回転!と言う勢いに、大江山花伝でも一人回転が早かった渡辺綱を思い出して笑った反面、残り2組の回転速度と合わせて貰った方が、全景として綺麗に見えそうですよね。
千秋楽までに、他2組の様子も見て速度を合わせて貰えると良いなぁと期待しています。

公演と直接の関係はありませんが、キャトルレーヴで逆転裁判曲「フェニックスライト」が販売中止になっていました。
著作権上の理由と言うことでしたが、ゲーム音楽を使っているのってこの1曲だけでしたっけ? それとも、CAPCOMとは無関係の著作権でしょうか。ちょっと気になりました。