宙組公演「トラファルガー」に数多く隠された謎の一つについて。
第13場の海戦で狙撃手オーレリーは、ネルソンを撃った後、ハーディが撃った銃弾に倒れる……と思っていたわけですが、思い違いがあることに気付きました。
ポイントは、オーレリーが撃たれて落ちる場面で吹き上がる煙です。
吹き上がる白煙は、初見ではオーレリーが海に落ちた事で上がる水飛沫だと思われていましたが、その後各種媒体で、船の配水管が破裂したことを示していることが判明しました。
銃声は1回。
その一発で、オーレリーと配水管の両方を打ち抜いたと言うのは、ちょっと考え難いです。
そして物事の順番は配水管→オーレリー落下です。ついでに、立ち位置もハーディ→配水管→オーレリーです。
つまり、実はハーディの銃はオーレリーの直ぐ傍の配水管に命中し、そこから吹き上がった水の勢いでオーレリーは落下した、のではないか?と思い付きました。
DVDを観ると、オーレリーが銃声に合わせて撃たれたような動作をしているのが難ですが、演出と状況から考えるとこれが一番しっくり来るのではないでしょうか。
狙撃兵ではないハーディの、ごく普通の銃で向かいの船に乗っている一人を狙い撃てるのだとしたら、「本物のマスケティア」と鳴り物入りでナポレオンに仕えたオーレリーの存在意義が薄くなるので、惜しくも配水管に当たった、と言うのも良い案配だと思うのですが、如何でしょうか。