友人から薦められて、みをつくし料理帖シリーズ「八朔の雪」を読みました。
連作モノのため明かされていない伏線などが多く、また続刊を読んでる方には今更な推測などするのもお恥ずかしいので、細かく感想を書き出そうとは思いませんが、極真っ当に面白かったです。
努力家で悪い気持ちを持たない澪が可愛いし、その周辺の人々がまた人情豊かで愉快ですね。難事も何時かは晴れて蒼天が見られると保証されているので、安心して読めるのも良いですね。
江戸料理と上方料理の違いも勉強になって面白いし、おいしそうな料理が出て来るだけでなく、巻末にレシピが掲載されているのが粋な感じ。思わず作りたくなります。
ちなみに、澪:野々すみ花の妄想配役で読めるな、と思い付いて読み直し、二度楽しんだことは秘密です。
普段、本を読みながら配役遊びをすることはないのですが、天才的な味覚を持つ少女が、ライバルから妨害を受けつつ成長すると言う構図に、何となく「ガラスの仮面」が彷彿とさせられ、その繋がりで自然と思い付いてしまいました。