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花とゆめCOMICS「かげきしょうじょ!!」2巻

※過去巻の感想は、タグからご覧ください。

愛ちゃんが相変わらずのドヤ顔で凄く可愛かったですが、今回は夏休みということでさららの過去話がメイン。学校生活がまったくなかったので残念でした。
また、過去も明かされたようでいて、結局ぼやされているのですよね。
楽屋で噂されていましたが、さらさは煌三郎お兄さんの娘ではないと私は思います。
過去に「さらさのような娘が欲しかった」発言があったから、煌三郎とさらさは直接の血の繋がりがない筈。更に今回の「歌歐さんの血筋に弱い」からして、歌歐大先生の血の繋がりなんだと思っています。もう一段階、バラしが残ってそうですね。
暁也との関係も、思ったより冷めてる感じで、不思議な人間関係だなと思います。

スタンドだったりFF6のゴゴだったり、スケルトンフィギュアを「不良品じゃないの」とか、相変わらず地味にネタが盛り込まれているのは笑いました。実はマイナーなネタを持って来ないので、理解して楽しめるのが良いのです。

ちなみに本作は、コミックスは本編のみで番外編などを収録していないようですが、その内単行本でも読めるようにして欲しいなぁと願っています。本誌購入者のための特典だ、と言われてしまえばそれまでですが、雑誌だと保管も難しいですし……。

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ヤングジャンプコミックス・藤崎竜版漫画「銀河英雄伝説」2巻

さすが週刊誌、刊行が早いです。
展開自体は、ラインハルト側は惑星カプチェランカの初陣(「黄金の翼」収録「白銀の谷」)、ヤン側は第六次イゼルローン攻防戦の開始(同「千億の星、千億の光」)という進み具合なので、遅いくらいですが。 

惑星カプチェランカの登場人物2人は、原作では実行者と指示者程度の差しかなかったのに対し、フーゲンベルヒ大尉に人格を加味し、別個の個性に分けて、エピソードに深みを持たせたのは面白いな、と思いました。
ラインハルトの潔癖さも、キルヒアイスの目を通して描かれると、より主人公らしく、格好良く見えました。

さて、初登場したヤンですが、告知イラスト等でチラホラと姿が見えていたこともあり、藤崎竜版ラインハルトを初めて観たときのような衝撃はなかったです。原作通りに描写すると、こうなるよなという感じ。
それより、キャゼルヌ准将が眼鏡キャラだったことに衝撃を受けました。
銀英伝らしくない、と思ってよくよく考えると、眼鏡という物自体、原作に存在しないですよね。旧漫画版でも、アニメでも、使われなかったのでは。「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」で、グレーザー医師@松風輝が眼鏡を掛けていた程度かな。慣れるまで、少し掛かりそうです。
猫の「元帥」は、アニメ版からの流用かな。なんだか妙に「ゆるキャラ」っぽい造形で、一匹だけ時空が違う生き物で笑えます。特に、ルンバに乗ってるのがお気に入りです。

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荒川弘版 漫画「アルスラーン戦記」5巻

オリジナルDVD付き限定版は存在に気付いていなかったので、普通に漫画単体で購入。
裏表紙カバー下の、ナルサス&アルフリードをデバガメするアルスラーン一行の図に笑いました。

まだ、ぺシャワールに到着しません(笑)。
次話でペシャワールに辿り着けるかどうかも怪しいですね。キシュワードのシンドゥラ軍迎撃だとか、ヒルメスVSナルサス第二ラウンドとかありますので。

戦闘シーンが多いものの、割とサクサク描かれているので、退屈はしませんでした。
ギスカール公が順調におちょくられ始めていて、ニヤニヤしてしまいます。
今回から登場のアルフリードは、表情がコロコロ変わって可愛いです。

漫画版独自の要素もちらほら入ってきました。
王都陥落からアルスラーン追走の間に、カーラーンがサームと顔を合わせていたという解釈は、考えてもみなかったことで驚きました。
また、アルスラーン組とダリューン組が合流した箇所で、ダリューンとギーヴがお互いを仲間として認め合う下りが挿入されています。原作にはないシーンながら、自然かつ格好いいやりとりでした。アルスラーン周辺の大人たちが、お互いを認めていく過程が盛り込まれているのは良いですね!

ちなみに、小説15巻も今月発売。
このペースなら、漫画版の連載終了までに原作完結しそうですよ!

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電撃コミックス「GOD EATER -side by side-(2)」(最終巻)

→1巻の感想は、2015年10月2日記事参照

想像通り、全2巻構成でした。
2071年以前の時間軸で防衛班結成を描くというテーマ通り、綺麗にまとめ、ちゃんとゲームに繋げたと思います。

非常にサクサクとエピソードを消化するし、先が読める王道展開なので、お話としては特別感銘を受けるところはありませんが、安心して読めます。班長がヒバリちゃんを一目惚れではなく、段階を経て好きになったのは納得できたのですが、今度は逆に「ヒバリちゃんに対する猛アタック」がポーズのような気がしてきました。
1巻のときは、10歳時点から変化していないと思った童顔の班長ですが、2070年は自然で格好いい笑顔も出てくるし、2071年時点の顔は、色々と乗り越えた大人の顔に成長していて良かったです。

ゲームでお馴染みの防衛班が全員揃ったこともあり、サブキャラ漫画として満足できました。
カノンの「神機を持つと豹変」が、入隊当初は違ったのは意外でしたが、戦いを通しての成長を描くには邪魔な設定なので、そのためかな、と思います。もちろん、終盤にはゲーム中同様の勢いでブラストを打っ放す面が描かれてますので、カノンちゃん信者なドM読者も満足できるでしょう。
3班メンバーは個性が強いので、どんな小さなシーンでもしっかり主張していました。

口絵は1巻(2071年防衛班勢揃い)と逆に、マルコと班長のツーショット。
後書きにおまけされている防衛班ランキングは「胸囲ランキング」でした。

上位6位にギリでランクインしたのはジーナさん!……おめでとう!!

とシレっと酷い解説が付いていたことに笑いました(笑)。おめでとう!

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ヤングジャンプコミックス・藤崎竜版漫画「銀河英雄伝説」1巻

当初は、道原かつみ先生版の旧シリーズが非常に好きだったので、新たにコミカライズされても受け入れられないかも、と危惧していました。しかし、週刊ヤングジャンプ公式サイトの「3話試し読み」で、藤崎先生の原作に対する愛情と、これまでのメディアミックスとは違う切り口に大いに感じるところがあり、発売日にいそいそと購入してきました。
なお、昨日公開された、コミックナタリーのインタビューも非常に興味深い内容になっていますので、併せてお勧めです。
http://natalie.mu/comic/pp/gingaeiyudensetu

1巻読んでみての感想としては、大変原作ファン向けのコミカライズだと思います。
正直、原作未読者がこれを読んで面白く感じるのかどうかは定かでありません。
原作や、従来のメディアミックス作品と異なり、ラインハルトの幼少期から時系列に沿って描くという試みは、驚いた反面、率直に述べると退屈な面もあると思いました。
しかし、これまでの先行作品と同じことをされてもつまらなかったと思うし、ラインハルトの一代記として描くという意図ならば大いにアリだと思います。
でも一番嬉しいのは、「原作のこの記載からエピソードを持ってきたのか!」とニヤニヤしながら読めることですね。特に、幼年学校時代の同期生という、トゥルナイゼンとの関係性をコメディタッチで入れてきたのが面白かったです。原作では大言壮語の馬鹿な若手というイメージだったのに、なんだか可愛く感じてきました。リップシュタット戦役での再登場が待ち遠しくなります。
漫画にしては、ちょっと驚くほど「地の文」が多いのですが、そこが「銀英伝っぽい」雰囲気を醸し出す一助になっているかもしれません。

絵柄は好みの問題もあるので、何とも。
せっかく少年漫画に移ったのに、それらしくない絵柄ですが、銀英伝らしいとは言えます。
個人的には、ラインハルトやキルヒアイスという主要キャラクターの顔が安定していないように感じますが、まだ少年時代なので、成長中の誤差と思って許容しました。コミックス表紙や本誌でもカラー絵だった部分は、全体的にいい感じだと思います。

なお、1巻は6話まで収録。
ただし、1〜2話はページが大幅に増やされているのに対し、3話以降は通常の連載ページ数となるため、1巻の全ページ数の三分の二程度が試し読みで公開されていることになります。
嬉しいけれど、その点はちょっと複雑……。

既に連載では惑星カプチェランカのエピソードは消化済みだそうですし、ページ数が少ないとはいえ週刊誌なので、さほど待たずに次巻が読めるのでないかな、と期待しています。