• 2009年登録記事

糸の切れた操り人形は、立つ事もできないだろうに。


ゼロス30題「見たくない過去」更新。
これをアップしたのは10日0時05分頃ですが、実は9日23時00分の頃に出来てた文章と、アップした文章は半分違います。
要は、過去があるから、今があると言うお話。
どんな過去であれ、それを切り離して自分を確立する事はできないのでしょう。

豪華限定版「GUIN SAGA」予約受付中。

30周年記念限定本だそうです。30年前に開始した作品が、今漫画化、アニメ化している上に、まだ本編連載中というのは、凄いなぁと素直に思います。
同時に、最終封印は、さすがに30年掛けずに書き上げたいな、と改めて思います。リオン本も本腰入れて書きたいし、オリジナルだってAKCは勿論、他に書きたいネタがありますし……と広げ過ぎて畳めなくならないよう、まずは最終封印を未完にしない対策として、次回予告を復活させようかと検討中です。

タロット紹介その4。
その5記載の通り、カード効果に関しては、移動中に使用出来るかどうかも含めて、ほぼ未定部分。
詳細説明はメインストーリーのネタバレ含みます。

10【フォーチュン】
能力:(特殊)ミニゲームの難易度を変更できるようになる。
性格:派手イケイケなお姉さん。だらしない性格。
前世:賭博で身を滅ぼす。
入手:遊び場を求めて地上に。10階まで侵入した事がある状態で街に戻ると登場するようになる。一定階へ進むと進行するミニゲームの全段階に勝つとカードに戻る。

幸運

11【ジャスティス】
能力:(戦闘)敵BFを聖属性攻撃。
性格:正義こそ行動の基盤とする若者。
前世:ストレングスの仲間の一人。彼の死後、自らの誤解を知り傷心の旅に出る。その後自然死。
入手:8階で登場。会話すると戦闘になり、結果は問わずカードに戻る。

正義

12【ハングドマン】
能力:未定
性格:物静かだが、喋ると冷徹で毒舌な青年。
前世:マジシャンの弟子。たまごの秘密を聞き出そうとする蛮族に捕らえられ、自ら舌を噛んだ。
入手:61階で登場。モンスターに追いつめられているのを助けるとカードに戻る。

吊るされた男

早くも星組版の配役が発表されましたね。1ヶ月公演って、早いな!もう今月末から月組エリザなのか!
星組生が大量退団の影響でまったく分からなくなってしまったので、自分用に花組配役との比較表作って予習中です。
花組になかったヤン王の前の王「ソスリム王」が出て来るので、お話は大分変わりそう。ヒョンゴの年齢もドラマ並に上がって、年齢関係はすっきりするかも。しかしチュムチの比重は重くなりそうなのにタルビ役がいない謎。
星組版公演初日までの完遂目指して、花組版の感想を続けます。

【第12場 ポンファ通り】
ヤン王の快気祝いとして、高句麗の五部族の長の息子たちによる武道大会が開かれることになる。
お忍びで街に出たタムドクは、スジニ達と知り合う……

コムル三人組が見事なリードで歌う楽しい導入。ただし、5場に比べるとモブの動きが固定的ですかね。真ん中の芝居があって、その周りにモブを配置って感じが多いように思います。
チュムチ@朝夏が冒頭からモブの中に参加しますが、ちゃんと「顔キャラ」だと分かる目立ち方で、さすがスター候補生。髪の毛が凄いトサカだってるのも一因でしょうけどね。ちなみに、収録日は取り返した財布で黒籤を買ったみたいです。
籤を買う為に並ぶ人々が色々小芝居やってるそうなのですが、あまり見ていた記憶がなく、観劇時何処見てたのかちょっと自分でも謎です。11場の「炎の巫女」で魂抜かれて、意識が戻って来てないのかな……。
スジニがちゃんと財布をスってることに、DVDで気付きました。なんでこんな簡単な展開を見落としてたんだろう。
ピンクの衣装が目立つチャンミ@華耀きらりは、ホゲ様がお気に入りだった遊女ですね。「この頃ちーっとも顔を見せないのよぉ」と拗ねるのがもの凄く可愛いです。華があるし、銀ちゃんの恋で朋子役だった事を思い出すと舞台度胸も芝居心もあるので、これから楽しみな娘役。新人公演主演をしてないらしいのが残念です。
タムドクとスジニが飲みに行って、トラジの店はやはり唯のお酒飲む店だなと気付くのと入れ違いに、パソンが成長後姿で登場。一曲歌って踊る姿のキレは流石です。ただ、桜一花は芝居上手だと思っていた期待の裏返しか、台詞が一本調子に聞こえてしまいました。役の姉御肌な雰囲気を出す為かも知れませんけれど、少し張り過ぎじゃないでしょうか。
あと、パソンがチュムチを「シウ部族」と呼びますが、チュムチはセドルと同世代のキャラ作りなので、初見の時は五部族の部族長の息子の一人なのかと思ってました。後で重要なキーワードになる訳でもないので、別の台詞に変えてくれると、引っ掛からなくなって良いかと。
「都会でブイブイ言わせてる」の身体張った寒いギャグは、東京だとウケてた印象ですが、収録日のお客さんはあんまり反応してませんね。「タムタム」の件も全然反応してないし、音声編集しすぎでは。
チョルロ部族に、東北弁訛りを喋らせたのは白眉だと思います。セドル@月央和沙は立ち姿は格好良いのに、喋ると朴訥で真面目な田舎者が丸出しってのが良いですね。
そして、セドルとチュムチを嗾けておきながら自分は回避するイルス。相変わらず出てくるだけで身悶えしてます。赤と黒の衣装、凄い似合ってますよね。陰陽五行を無視してケマ部族が赤で良かった! ただ、ここで目に付いたのですが、日向は喋りが激しいので、動作なしで台詞を言えるようになって欲しいかな。舞台なら多少やり過ぎても広さで中和されますが、映像の場合は過剰に見えますね。
にしても、何故イルスはパソンの所に槍を発注したのでしょうね。ケマ部族御用達の鍛冶屋はいないのかな。だとしても、悪事なのだから、製作後にパソンを拉致なりするべきだったのでは。この辺のツメの甘さがイルスかなぁ。
チュムチとセドルの喧嘩は、同期同士だからか、手加減なしで良いですね。
さて、タムドクは、一般人に紛れて武道大会観戦に行ってしまいましたが、王の快気祝いと言う一大行事に、王子が公式に出席してなくて良いんでしょうか……。

【第13場 高句麗一武道会】
武道大会でホゲが卑怯な手段を使い優勝しようとしている事を知ったタムドクは、チョルロ部族の補欠と偽って勝負に参加し、ホゲの悪事を暴く。しかし同時に正体がばれ、王子が一部族に肩入れした罪から糾弾される。ヤン王はタムドクを謹慎させた上で、謹慎後には王位を譲ると宣言する。だがタムドクは王位継承の放棄を宣言し、キハと共に逃げ出す……

各部族色にまとめた4人ずつのチームが、それぞれ紹介と共にダンスする13場導入。最高に格好良いシーンを大空センターで見られることに、小池先生へ改めて感謝しつつ、この1分程度のコーラスばかり何度も見返してしまいます。振り付けは黒軍が一番好み。
それにしても部族長の息子達は、ソノ部族:浦輝ひろと(89期)、スンノ部族:瀬戸かずや(90期)、カンノ部族:輝良まさと(91期)、チョルノ部族:月央和沙(88期)と若手揃いで、ケマ部族:大空祐飛(78期)が此処に同年代の顔で混ざってる事に対して、どちらを賞賛すれば良いのかちょっと悩みます。
あと、ここで銀橋芝居が入るために、本舞台でキハが踊ってる事が気付きにくいのはどうしたものでしょう。良いのかな?
「皆待ってる、ヨン・ホゲを」の後のコーラスが何と歌ってるのか分からず、字幕が欲しかったなぁと改めて思います。
一方、大会の観客の声は、舞台では全然聞こえなかったのですが、DVDだと音声編集の為か、鮮明に聞こえますね。でも、タムドク周辺の人々の声が中心で入ってるので、ホゲ様を応援する女の子達の声が聞こえなくてガッカリ。これはファンだからと言うより、シナリオ上の演出として一考願いたいところ。
赤軍は、イルスとチョクファン以外のもう一人が誰なのか謎に思ってましたが、鳳真由なんですね。新公ホゲだから彼女が選ばれたのかな。大会中5秒程その赤軍三人だけで踊るシーンがありますが、視線を釘付けにするのは全ての動作が機敏でビシっと決まってるイルス。チョクファンは身体の使い方が大きくて優雅。鳳は動きは付いていってるけど、アピール力はまだこれからかな?
ホゲが無敵過ぎて、仕掛け槍を使用する必要性は感じられません。原作だとホゲ自身ではなく周りが勝手にした事だそうですし、実際それでも問題ない展開だと思います。でも、自分から道を踏み外したと言う形の描写に敢えて変更してるんでしょうね。そうそう、仕掛け槍で攻撃すると、打ち合った瞬間相手の槍が折れたり、と非常に細かい小道具使いをしてることにはDVDで初めて気付きました。この舞台、道具が多くて本当に大変ですよね。
DVDでは、ホゲが本舞台に戻ってきた所で、一瞬客席のプルキルを挿入しているのですが、なんだかその満足そうな顔が、自分の剣闘士奴隷の活躍にご満悦な様子に見えました。昨日のSS解釈でいけるかも!
「赤軍勝利」が宣言された瞬間、ホゲがすごく晴れやかな笑顔を見せて、これが最後の笑顔なんだなぁと思うと凄く胸が痛くなります。
タムドクが王位継承放棄を宣言すると、ヒョンゴが杖を手に持って凄く悲しそうな、難しい表情しているのですが、この演技、良い表情なんだけど、私は文句を付けたいです。ヒョンゴは、この時点で既にタムドクがチュシンの王かも知れないと思い始めてる顔ですよね。でも生まれた日の事は知らないんだから、このシーンで玄武の神器が光ったのは、ホゲの怒りだと思う方が妥当の筈。現に、プルキルは本気か騙されてか謎ですが、ホゲの怒りで朱雀の神器が光ってると宣言してますしね。
ただ、これは未涼の解釈と言うより小池先生自身が「タムドクがチュシンの星の夜に産まれた事は秘密」と言う設定を、時々都合良く忘れて、時々思い出し、と言う形で使ってるように思えてなりません。

 女は死の床で呪いの言葉を吐いた。
 プルキルは、若者の瞳が薄暗い雲に覆われ陰っていく様を見た。後は、その背を押すだけで良かった。伸ばした手で触れると、チュシンの星の祝福を受けた魂は抵抗なく闇の中に落ち、その輝きを失った。
 これで、王は半身たる将を失った。
 さて、プルキルがもぎ取った牙は、本来の主を喰い千切ることが出来るだろうか。


プルキルは、ホゲがチュシンの王でないと完全に発覚した二幕後も、ずっとホゲに対し「ホゲ様こそチュシンの王」と吹き込み(そして嫌がられてる/笑)、かなりの財をつぎ込んでるようですが、どんな思惑でホゲを王にしようとしたのでしょうか?
パターン1・最初は本気でチュシンの王だと思っていた
パターン2・最初からチュシンの王ではないと思っていたが、利用する為に唆した
あれだけ大きい存在感を放つ悪役で、キハを除けば作中唯一の魔術士であるプルキルが、パターン1「真の王を読み間違った」とするのは、ちょっと悲しかったので、パターン2「初めから企みごと」で検討した結果が、このお話。
一応、脚本は変えずに、この方向で解釈する事が可能でした。
真のチュシンの王は、そう容易く思い通りに動かせないだろうと踏み、ホゲを王にすることで、目覚めた神器だけを頂こうと言う画策。うん、そうすればプルキルの恐ろしさ、強さは揺らがない。星組版はこの方向でいきませんか!?