• 2012年登録記事

宝塚花組「復活/カノン」15:30回(VISA貸切)を観劇。
お手伝い生徒は千幸あき。貸切アドリブはショーの中詰め開始で「VISA!カード!」の掛け声。

まず、芝居の「復活」。
トルストイの文芸作品が、ちゃんと娯楽作品として巧く舞台化されていたと思います。
誰もが、何かを失い、何かを得たような最後で、決して明るくないけれど爽やかさも感じるラストでした。要するに、副題「恋が終わり、愛が残った」ということなのかな。
ただし、カチューシャがシモンソンとの結婚を選んだのは唐突に感じました。ネフリュードフとの結婚に障害がなくなってしまったため、愛する彼を不幸にしないよう先手を打って他人と結婚した、という見た通りの解釈で良いんでしょうか?
「カサブランカ」でイルザがリックを愛しつつラズロと歩む道を選んだのは、彼への尊敬という愛があったからだけれど、この作品ではカチューシャがシモンソンを愛しているようには見えなかったので、シモンソンに失礼だと思いました。せめて2人のシーンがあれば良かったになぁ。
自分なりの「思想」を持っている女性キャラが複数いて、素敵だなと思いました。

ショー「カノン」は、一つ一つのシーンを思い返すと「タンゲーラ」「ディアボロ」「パシオン・ネグロ」など好みの場面もあるのですが、全体的にショー全体の構成がチグハグしていた印象。
例えば、「タンゲーラ」「ディアボロ」はどちらも“誘惑者”の場面だから一方で十分です。中詰は全体がイタリア風なのに最後だけ突然ラテン系になるのが不思議。「祈り」の後はフィナーレかと思いきや、大階段を出さずスパニッシュの対決シーンを挟むので、いったん盛り上がった気持ちが落ち着いてしまいました。
男役群舞シーンにおける蘭寿・朝夏デュエットには驚愕の余り口を開けたまま観劇してしまいましたが、全体的に振りは好きでした。
とにかくガンガン踊るショーで、出演者達の身体能力の高さに色々な箇所でビックリさせられました。

出演者に関しては、語ると長いので全部一言にしてみました。
蘭寿とむ:台詞を溜め過ぎ。
蘭乃はな:スカートめくれ過ぎ。
壮一帆:軽薄男が板に付き過ぎ。
悠真倫:笑わせ過ぎ。
華形ひかる:良い奴過ぎ。
花野じゅりあ:格好良過ぎ。
朝夏まなと:オーラ出過ぎ。
望海風斗:歌ウマ過ぎ。
月野姫花:アニメ声過ぎ。
……みんな好き!

OVA テイルズオブシンフォニア THE ANIMATION 世界統合編2巻・3巻の発売日が正式決定。
http://www.ova-tos.com/

2巻 2012年6月20日
3巻 2012年7月25日
次巻まで待たされることに慣れていたので、2ヶ月連続リリースは意外でした。
「VIVAテイルズオブマガジン」にてOVA内で観たいシーンを募集したそうですが、発売日から考えると盛り込めそうにないですよね。おまけアニメで対応するのかな。
シンフォニアの公式制作物はこれが最後だと思っていますので、とにかく大団円で終わるよう祈っています。

あとは、鑑賞会の日取りをどうするかですね。夏の鑑賞会となると、シルヴァラント編1巻鑑賞会以来です。
もともと、GC版・PS2版共に夏に発売しているゲームなので、夏にシンフォニア関連の動きがあると、なんとなく嬉しくなります。

いまさら宙組公演「記者と皇帝」SS。


 その日、ブライアン・オニールが帰宅すると、オニール家は名士の屋敷と思えぬ混乱の最中にあった。屋敷中の荷物を引っくり返しているような物音と、時折、金糸雀を絞め殺すような甲高い悲鳴と啜り泣きがする。まるで珍獣小屋の有様だった。
 女中をつかまえて何事か確認していたブルース・レッドマンに視線を向けると、よく心得た部下は直ぐに異変の説明を始めた。
「お嬢さまのお気に入りの役者が急死したそうで」
 その時、口上を遮る騒々しい足音が階段を駆け下りて来た。視線を上げたブライアンは、そこにドレスの裾を捲り上た妹、クリスティの姿を確認した。
「レッドマン、今直ぐニューヨーク行き列車のチケットを用意して頂戴!」
「はい、お嬢さま」
 レッドマンが慇懃に頭を下げる。
 だが、ブライアンは緩く首を振って、その命令を撤回させた。
「レッドマン、クリスティに必要なのはチケットでなく鎮静剤だ」
 彼の喋り方はいつも断定だった。それは、彼が既に決定した事柄を口にしているためだ。
「畏まりました、ブライアンさま」
「お兄さま!」
 妹に関しては、少々甘やかし過ぎたと思っている。移民の男に熱を上げるなど、オニール家の令嬢に相応しい振舞いではない。
「お前が出席する葬儀は別にある」
 先程、州会議場で受け取った電報をクリスティに差し出した。それは、西海岸でも指折りの名家キング家の家長が逝去したことの知らせだった。
 クリスティの成すべきことは、まず葬儀に出席すること、そして留学先から戻ってくるアーサー・キング・ジュニアと結婚することだ。
「務めを果たしなさい」
 特権階級に産まれた者は高潔でなければならない。それが、ブライアンの信念だった。


唯の悪役ではないブライアンというキャラに、色々妄想を刺激された舞台でした。
彼は、ノブレス・オブリージュを知る人だと思います。ただ、厳格過ぎて、他人に理解されないタイプじゃないかな。

「ヴァレンチノ」と「記者と皇帝」は本当は時代設定が合わない筈ですが、作中の台詞でリンクさせてくれていたのが嬉しかったので、こういうネタになりました。

秘かに「ベアルファレス」4周目、ノエル攻略しました。
初心に返って猟師(弓使い)にしたのですが、適当に攻撃していても当てやすい大剣に慣れた後だと、軸を合わせるのに苦労して、途中入念なレベル上げを行ったので10時間ほど掛かりました。
黒の羨道を通過するのに、弓は難易度が高いんですね。時の回廊以降は弓の利点が出て来て、最終的にラスボス撃破が一番簡単というところからすると、一長一短かな。
そろそろ、違う武器も試してみたいところだけれど、職業による初期好感度の差が怖いんですよね。

初めて男主人公ウェルドでプレイしました。
折角の初男主人公なので、変わったことをしようと「ラフメルの葉」「尋ね人」も依頼を断ってから参加するパターンに挑んでみました。
「くだらない脅迫」はディアス、「ラフメルの葉」はエレアノールとノエルが救済役として登場するんですね。「くだらない脅迫」ではレイアが一緒だった時と台詞展開が異なり、これはこれで面白かったです。ただし、最初に協力を断っているせいか、アッシュからの御礼は貰えませんでした。
「尋ね人」はイヴを連れていき、前回辛かったゴッデスを魔法で瞬殺してやりました。

さて、今回攻略したノエルについての感想です。
ノエルは、好感度「良好」になるのは早かったのにそこから先がなかなか進みませんでした。シェオルの柱から解放したイヴが先に「最高」になったので、選択肢を失敗したか、イベントを見逃したかと気が気でなかったのですが、ルカ救出後に無事「最高」になってエンディングを迎えられました。

ノエルED

頭でっかちで劣等感の塊だったノエルが、「光の爆発」後からは明るくなって、6年後には立派なお姉さんに成長していたのが凄い嬉しかったです。これまでに攻略した3人は歴史に名を残したけれど、こういう市井の生き方こそ、ノエルに必要なものだったんだと思います。
それと、クムランとオイゲンがノエルには優しかったのも、ちょっとほんわかしました。

印象に残ったシーンは、やはり告白。

あたしのどこがいいの?

不器用なところと答えたら、なんか凄い怒られました。でも、そうとしか答えようがなかったです。

それと、預言者覚醒の揺さぶり。子ノエル(操り人形)の頭が転がり落ちる演出が怖かったです。

首の落ちる人形

捻くれ行動の御陰でイヴの好感度も最高になっているので、精神の海前にセーブしたデータからイヴ攻略に進めようかな、と思っています。

賀東招二「戦うボーイ・ミーツ・ガール(フルメタル・パニック!)」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
秘密軍事組織の兵士・宗介は、日本の女子高生・かなめの護衛を命じられ、転校生として彼女の通う高校に潜入した。だが修学旅行の行程でジェット機がハイジャックされ、かなめが囚われてしまう。宗介は、組織の実験で謎の「知識」に目覚めたかなめの助力を得つつ、彼女と共に敵地を脱出する。

フルメタル・パニック!シリーズは、富士見ファンタジア文庫お得意の「シリアス要素含む長編(本編)」「コメディ短編集(外伝)」の2本立てで構成されています。本作は、長編の第一巻。
ライトノベル界の有名作品ですが、麻生は初読です。作者の賀東招二氏がTVアニメ「ドルアーガの塔」でシリーズ構成を担当していたため、という恐らく日本国内で唯一だろう理由で手に取りました(笑)。

あらすじに纏めてしまうと「狙われるヒロインと、それを守る主人公」ですが、本作が面白い最大のポイントは「主人公が戦争ボケで、日本の一般常識が足りない」という点ですね。普通の日常が宗介視点だと危機的状況の連続になってしまう可笑しさ。まぁ、ちょっと学園編における宗介の常識や対人関係能力がなさすぎて、これでは自分の組織内でもやっていけない気がします。
世界設定としては、舞台は現代なのにロボット(AS)が存在し、且つその技術は「時代以上に発達し過ぎている、本来存在しない技術」と認識されているのが、次巻以降の謎として引っ張られていて先が気になりました。
それにしても、こういう世界観だとソビエト連邦は必須要素ですね。

私の得意なジャンルではないのですが、学園要素、ロボット、軍事組織、そしてラブコメディとあらゆる要素が破綻なく詰め込まれていて、ライトノベルを読んだ、という満足感がある作品でした。