• 2012年登録記事

「探偵オペラミルキィホームズ1.5」体験版を遊んでみました。
http://milky-holmes-game.com/1st/

この作品は、「探偵オペラミルキィホームズ」をダウンロード配信にあたり改良した推理ゲーム。
体験版では、第1話を丸々遊ぶことができます。要は、1話は無料配信、2話以降が有料配信ということですね。
推理が主体のゲームは初めて遊んだ気がします。
まず、アドベンチャーパート。ここは割と4人娘を中心としたドタバタ喜劇という感じですが、この間も気になる台詞を記憶する/しないという要素があって、注意しながら会話しているところが探偵らしくて面白いと思いました。
続く捜査パートは総当たりや勘で正解を引くことも出来そうですが、この選択肢の時点では結論が明示されないため、プレイヤー自身が推理する必要があります。
そして、最後にリアルタイムアニメーションバトルとして、局面ごとに必要な能力の持ち主に指示を出していく、結構アクション性の強い要素もあり、それらの各パートが上手く融合しているのが気持ちよかったです。
犯人を追い込む主人公の論理が、プレイヤーの思う通りで、無駄がないのも爽快でした。まぁ、1話は物凄く簡単な推理なんですけれどね。

実は、キャラクターのデザインやキラキラした演出が私の好みでないため、ダウンロードはしたものの、なかなか遊ぶ気持ちにならず放置していました。
今思えば、食わず嫌いでそのまま削除したりせず良かったな、と思います。
この記事で興味を持った方がいらっしゃれば、ぜひ体験版を遊んでみてください。体験版配信は、こちら(電撃オンライン)

欲をいえば、推理ゲームという特質上、何度も繰り返し遊べないので、もう少し1話分にボリュームが欲しかったかな。
ただ、ボリューム増加によってサクサクした爽快感がなくなってしまうのであれば、やはりこの程度が適切なのかも知れません。

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キルフェボン(グランメゾン銀座限定)の「5種のフルーツとイチジクパウンドのタルト」
http://www.quil-fait-bon.com/

こちらは、9〜11月の秋限定タルト。
タルト生地にセミドライの無花果が入ったパウンド生地を流して焼き上げた上に、フルーツをたっぷりと乗せた贅沢なスイーツでした。
見た目がとても華やかで上等です。勿論、お値段もそれに比していますが……。

無花果効果で、生地はかなり重くて濃い味がしました。個人的な好みでいえば、濃過ぎかなぁと思います。ドライフルーツがお好きな方向け。
上に乗ってるフルーツは、とても瑞々しく美味しく、しかもたっぷりの量を味わえて満足しました。
ちなみに、無花果以外の5種のフルーツの内容は、ナガノパープル(巨峰とリザマートの交配葡萄)、ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリー。
濃い生地と爽やかな果物の組み合わせなので、合わせて食べれば良い塩梅という、この辺はさすがに匠の技でした。

「ToHeart2 ダンジョントラベラーズ」体験版を遊んでみました。
http://aquaplus.jp/th2dt/

エロゲー「ToHeart2」シリーズのキャラクターが、異世界の3Dダンジョンでモンスターと戦うスピンオフRPGの移植版。移植にあたり、全年齢対応に変更されています。
この体験版は、ダンジョンの1階をまるまる探索できて、ボス戦は2回。仲間に出来るのは、柚原このみ、向坂環、小牧愛佳、小牧郁乃の4人となっています。

ちょっと驚いたくらい、よく出来たダンジョンゲームでした。
オートマッピングのため、一度進んだところが自動記録され、迷子の心配がないのは有難いところ。更に、移動スピードが調整可能。繰り返し同じダンジョンに潜るゲームなので、こういう配慮は嬉しいところです。
戦闘難易度は、魔法の詠唱の概念、属性、ボスの強さなど、意外に手強め。適当だと雑魚にもゲームオーバーをくらいます。また、敵を「モンスター図鑑」に封じ込めるコンプリート要素をこなそうとすると、上手くHPを調整しなければならず大変です。
その分、根気よくアイテムを確保していけば、序盤からかなり好性能なユニークアイテムも入手できるなど、非常にバランスが良いです。
遊び易くしたレトロゲームの雰囲気ですね。

というわけで、システムだけなら「買い」の一本なんですが……。
「ToHeart2」プレイ済であることが前提の作りで、大量のキャラクターが背後関係の説明なしに登場します。そしてシナリオは、頼りない主人公が女の子たちに振り回されるドタバタだけ。
まず主人公がどうしようもなく魅力がない男で、そんな主人公を取り巻いている時点で女の子にも魅力を感じませんでした。遊んだ範囲内で判別できたキャラの中では、このみと愛佳は可愛い、環は普通、まーりゃん先輩と郁乃はかなり苦手なタイプかな。
キャラクターに元々の好感度がない上にテキストがつまらないスピンオフ物は、イベントに苦痛を感じるんだな、と今回よく分かりました。せめて毒にも薬にもならないテンプレートなキャラゲー程度なら、買おうと思えるゲーム性だったので残念です。
――と思っていたら、こんなものを発見しました。

ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印
http://aquaplus.jp/dt2/index.html
2013年2月28日 発売予定

もしかしてこれは、「ToHeart2 ダンジョントラベラーズ」のシステム流用別ゲームではないですか!?
詳細次第&他に欲しいものがないタイミングだったら、買ってしまうかも知れません。
ところで、女性ゲーマーとしてはエロ要素が薄い方が嬉しいのですけれど、アクアプラス製ゲームにそれを求めるべきではないか……。

AREA6 ゼブルのゾファルに勝つパターンで再クリアしました!
最初は難し過ぎると思ったけれど、遊ぶ程に自然とプレイヤーの力量が上がるのが面白いですね。さすが、トレジャー製ゲーム。

ゾファル

ゾファル自身も強敵ですが、最大の敵は2分間という時間制限。1分50秒で撃破しました。
今回、AREA6まで一機も減らさずに進めました。それだけでも、アクション苦手の私には奇跡のようなプレイです。
このゲーム、異様に頻繁にセーブポイントが挟まる割に、ボス連戦の間など、本当に欲しいところにはないんですよね。ミスったらやり直しという集中力が、良い結果を生んだのかもしれません。

前回ノーマル属性の敵に散々苦しめられたAREA5 マティは、左側の竜に飲み込まれてみましたが、マップの左右が違うだけで右側の竜と同じ構造のようです。
ヨナアサシン(蜘蛛)はやはり強かったですけれど、前回に比べると反射攻撃も上手く決まったし、グラットニィの追尾機能で位置関係を調べながら戦うやり方も上手くできて、なんとか退治出来ました。

AREA6に行き着く前に、「死の園ゲッセマネ」へ召喚。
一機も減らさず進むと出現するPS版隠しボスだったようですが、最初の質問で「敵に恐怖したことがある」と答えたら、そのまま追い出されました。
初見の隠しボスにノーミスで勝つ自信はなかったので、無理矢理戦わされず良かったけれど、折角行き着いたのになんだかガッカリ……
ということで、後からやり直せるように、これ以降セーブはしないことにしました。

GAガルガリンを撃破したところで、遂に、前述の時間制限付きゾファル戦に突入。
いつもの私の戦い方は、同属性の攻撃で敵の精神力を奪い尽くして安全を確保した後、所持金をカツアゲし、最後に逆属性の攻撃で体力を削るという方法です。しかし、今回はそんなことをしている余裕がありませんので、いくら体力が減り残機を失おうと、正面から逆属性の攻撃を打ち込み続けることにしました。
ゾファルは戦いながら属性を変えてくるので、敵の属性に合わせて向きを変えることだけ気を付けて、ひたすら攻撃。ゾファルの精神力を削っていない為に、あちらの攻撃も激しかったですが、結局シャイナは2機失っただけで撃破できました。
が、実は激戦はその次でした。
真の姿を解き放たれたセーフル・ハ・ゾーハルは、なんと同属性攻撃が通じないという強敵。しかもシルエットの剣攻撃は攻撃範囲が広くて避け難い上、向き方向の問題でなかなか逆属性攻撃も上手く当てられないのです。
その上、体力が減ったセーフル・ハ・ゾーハルは精神量に関係なく猛攻撃を始めるので、地獄を見ました。ここで5機くらい死んだのではないでしょうか。
背後に流れている曲が凄く格好良さそうだったのですが、聞いている余裕などありませんでした。

そうしてなんとかゾファルとの決着をつけてからハールの質問に臨み、「戻さない」を選択。
……特に、エンディングの差は感じませんでした。
但し、シャイナの「モーセを探そう」という台詞は前回なかった気がします。これで、モーセの生存が確認できて少し嬉しかったです。

取り敢えず、セーブから「死の園ゲッセマネ」に戻り、隠しボス狂皇ザカリアスに挑んでみました。
元々メギド戦で体力が尽きかけていたこともあり、初っ端の一撃でシャイナが倒されるというとんでもない事態に。しかも、馬に乗っている間はダメージが与えられないらしく、最初はどうやって倒すのか検討つきませんでした。
幸い、何度か死ぬうちに戦い方は分かったのですが、1回ミスして馬の突撃攻撃を受けると、連続して3発は受け続けるのが辛かったです。

ゲッセマネ

……勝った気がしない、酷い勝利でした。
次からは、この面に行き着いてもスルーしようと思います。

中島らも著「ガダラの豚」全3巻

巻を追うごとに印象がガラリと変わるお話でした。
1巻は、新興宗教に嵌った奥さんのために教祖のトリックを暴く話。私はマジック好きなので、自称「超能力」を巡るミステリは興味深く、楽しく読めました。ところが、このまま疑似科学の種明かしが続くことを期待して読んだ2巻では、逆に呪術が現実にあるものとして描かれ、人死まで発生します。1巻のあっけらかんとした空気に対し、2巻は忍び寄る不安と生理的嫌悪が凄まじく、恐怖を払拭する為に急いで3巻へ取り掛かることになりました。
3巻は、頼れる人がどんどん奇怪な死を遂げたり狂っていく描写で半分くらい泣きそうになりながらも、最後は大団円でホッと一息吐いたのでした。
ミステリだったり、家族愛に満ちたお話だったり、怪奇小説だったり、荒唐無稽なエンターテイメントだったりと、一つのカテゴリに縛られない器の大きさが、この作品のパワーだろうなと思います。
でも、実は結構怖がりな私は、たぶん再読できないですね。
「呪い」がアフリカでどのように社会的役割を果たしてきたかという民族学や、マジックのネタをバラす蘊蓄部分はとても面白かったです。