• 2013年登録記事

アディショナルシナリオ「無影無踪」をクリア。
猫中将ズーラが可愛かった!

敵出現を0にする「黄金の蜂蜜酒」がなかったら挫折しそうな長い道程でしたが、後半の各ボスで続くクトゥルフネタは面白かったです。
邪神が登場すると「名状し難いいいい!」等とクトゥルフ的形容詞で叫ぶうららとか、クトゥルフ讃歌に洗脳されている克哉に乗っかって、舞耶も「la! la! Cthulhu fhtagn!!」してみました。

おかしな道中の割に、結末は哀しい空気感があり、さすがに大トリを飾るシナリオでした。
個人的には、追加キャラクターである詩織の設定が良かったのが重要だと思います。なにかしら闇を抱えた人物像であるという点は、「ペルソナ2」の登場人物の共通項だと思いますが、それが「向こう側」の影響であるというのが、「罪」と「罰」を巧く繋げる役目を果たしていたと思います。
ちなみに今回も本編のネタバレがあったので、先にエンディングを迎えておいて良かったです。

完全クリアと言うにはエリールートが残っていますが、これにて「ペルソナ2」プレイを終了とします。
ということで、PSP「ペルソナ2 罰 -ETERNAL PUNISHMENT-」総評です。
→「罪」総評は、2013年9月19日記事参照

ストーリー

「罰」は面白かったです。エンディングは哀しみが残るけれど、今度こそ逃げ出さないそのホロ苦さが良かったです。
でも「罪」を遊んでいなかったら「罰」の評価が違っていた可能性もあり、単体評価は難しいですね。
また、「罰」の世界(こちら側)は平行世界なんだ、と思う引っ掛かりがあったのは複雑でした。もちろん詩織の例のように、そこで生きている人間にとっては唯一つの現実世界なわけですが、元々これはゲームであって、その中で更にご都合で生み出された世界というのがずっと引っ掛かってしまったのでした。

キャラクター

「罰」はどのキャラも、それなりに現実的だったり共感できる要素があり、親しみ易かったです。仲間の多くが社会人で、ちゃんと大人だった、というのが良かったです。
ただ、舞耶は「罪」ではお喋りで明るかったのに、「罰」で主人公になったら自主的に喋らなくなったため、違和感がありました。過去や個性があるキャラクターの場合、「無口主人公」は合わないように思います。
逆に、達哉は「罰」で喋るようになって、俄然好感を抱きました。「罪」ラストの決断に納得していなかったのは、私も一緒なので。

戦闘

私は難易度が高めなのは嫌いじゃないですし(罰は簡単にプレイしたかったのでEASYにしましたが)、弱点属性や合体魔法の組み合わせを探すなどの面白みもあったのですが、ちょっとダルいシステムでした。
雑魚戦は、戦闘演出をすべてカットするモードを使って時間短縮しましたが、このモードだと敵味方の行動の結果がほとんど見えないのです。回復タイミングや弱点の見極めなどが出来ず、偶に魔法反射する悪魔などに痛い目を見させられました。
戦うだけならまだ楽なのですが、カードや情報を獲得するため悪魔と交渉する、という二重の目的が与えられているのが、恐らく疲労感を増す原因でしょう。「罰」は悪魔の良い反応を引き出す組み合わせが非常に少なく、この点は「罪」の方が楽だったような気がします。

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アンリ・シャルパンティエの「層を味わうミルクレープ」
http://www.suzette-shop.jp/henri/item/332.html

以前語った(2013年4月23日記事参照)「自分は本当に美味しいクレープを食べていないだけなのでは」と疑ってクレープを買い続ける連鎖の対象に、ミルクレープも含まれています。
さて、長年アンリ・シャルパンティエのケーキを購入していますが、最近になってスペシャリテが「クレープシュゼット」だと知りました。クレープがスペシャリテのお店なら期待できそうだ、と期待して購入しました。

生地は、極めて薄いのですが、もちもち且つしっとりしています。間を埋めるクリームは、滑らかな舌触り。
確かに「層」はあるのですが、生地とクリームがまったく分離しておらず、一体になっている点が非常に不思議でした。
生地がズレたりすることはなく、フォークで生地を切る感覚には、よく切れる包丁でゆでたまごを切るような、不思議な気持ちよさがあります。断面も綺麗でした。
味は結構濃い感じもしたのですが、果物の効果もあってか、あっさりさっぱりと食べられました。
クレープという単純な菓子が元とは思えない、奥深い作り込みを感じます。
よく見ると、キウイに金粉をまぶして高級感を演出しているところも、結構気に入りました。

それにしても、アンリ・シャルパンティエは商品ネーミングも巧いですよね。

最終回は、旅の途中で出逢った、思い出深い……というより、突っ込まずにいられなかった人々をご紹介します。

人間国宝レオ

20才にして人間国宝のレオ氏。
重要無形文化財保持者なのでしょうが、いったいなにの?

ひ弱な坊やナーディル

不名誉な二つ名ですが、64才でも坊や扱いされるのがルナティックドーンのようです。

完璧主義者のオクタビアヌス

ランダム生成という偶然が生んだ史実キャラクター。「オクタビアヌス」という感じの顔だと思うし、完璧主義者なのも、属性が悪に偏り気味なのも納得しました。
※麻生は、ローマ史ではオクタヴィアヌスが好きです。

夢見る年頃のマルドゥク

59才は夢見る年頃らしいです。まぁ、何才になろうと、夢を見て良いのです!

戦闘

本作で仲間にできる人数は主人公を入れて4人。しかし、依頼者や連行中の人間を連れていると、このように後ろにズラズラと人が並びます。
一見、7人で1人を虐めているように見えますね。

これといった目標がなくなったので、移動魔法を使わずぶらぶらしていたところ、幼馴染みのエレンと再会!
悪党に成り下がっていたエレンに襲われ、返り討ちにしてしまいました。しかも、一撃で。

エレン

このゲーム、同性の幼馴染みは面構えが悪くなるのですが、こういう結末が待っていたためなんですね。

そしてこの直後に、なんとこのシステムメッセージが出ました!

寿命で死亡

まだ44才なのに! 60才を過ぎてなお現役だったルドルフと比べると、短命過ぎます。相当の労力を注ぎ込んで強化した仲間でしたし、ロードスの装備はユニークアイテムだったので、反射的にロードし直しました。
……エレンを殺した過去も、なかったことになりました。まぁ、どこかで真っ当に生きていると思い込めるから良いか!

さて、取り敢えず「リセット」という禁断の術でロードスは生き返りました。しかし、寿命であるならどう足掻いても彼を仲間として使い続けることはできません。
勿論、街移動は魔法を使い、MP回復はアイテムを使うという方法で日数を経過させないようにして、寿命が来ないようにする方法もあるでしょう。しかし、ストレスが溜まりそうなプレイはしたくありません。
そこで、ロードスを“結婚引退”させることにしました。
自宅を買うと、その場でパーティ内の異性に結婚を申し込めます。レイアからの申し出に、ロードスはあっさりと同意して結婚。何の断りもなく主夫を始めたのでした。
ちなみに、ジェーンが「ほんの気持ちなんだけど」とお祝い金をくれたのですが、本当に「気持ち」(400G)だったので笑いました。

3人パーティになったレイア一行は、これといって行き先がないため、アンゴルモア退治で力を貸してくれた精霊たちに御礼参りすることに。
早速、リンクゲートを通り抜けて精霊界へ赴きます。
精霊の姿は見えず、特にイベントは用意されていない模様。ところが、精霊のシモベは残っており、「襲う」コマンドも表示されました。

そう言えば、各地の酒場には「精霊に逆らってはいけない」と諭す冒険者がいました。
……誘惑に負けて、襲ってみます!

ノームのシモベを倒したところ、連鎖的に精霊が消失し、地の魔法、地の神殿も消えました。
時々出逢えるリハク老が「ためになる言葉」を教えてくれるのですが、地の神殿の消失を確認した後に出逢ったときの教えが、正にこのことでした。ちょっと遅かったわ。

リハク

やらかしてしまった勢いで全精霊を消失させたところ、そのまま世界滅亡に続くエンディングへ至りました。

崩壊エンド

何も知らずに暮らしていた人々の生活ごと、世界が闇に飲まれていく……。吟遊詩人クレアが最後に送ってくれる詩は、非難しているわけでもなく、ただ事実を語っているのですが、プレイヤーとして少し心が痛みました。
ほんの一週間ほど前に救国の英雄となっていながら、その力を思うままに振るい過ぎて世界を滅亡させるという、とんでもない結末を迎えて、初プレイを終了とします。

高額依頼で稼いだ金をパーティ強化に注ぎ込み、全国の教会にお布施して精霊の加護を手に入れ、万全の態勢を整え、いざ最強の魔物アンゴルモア討伐へ!
――あれ? 敵のターンになっても、攻撃を喰らわないぞ?
どうやら、精霊の加護を受けていると、対応する属性の攻撃は受けないようです。4精霊から加護を受けているため、アンゴルモアの攻撃はすべて無効化。ひたすら殴り倒すだけで終わってしまいました。
道中をウロウロしている魔物ルシファーの方が、よほど危険な魔物だったのですが、こんな結末で良かったのでしょうか……。

アンゴルモアを討伐すると、自動的にイベントが発生してダンジョン脱出。まだ未探索のエリアがあったので、少し残念。
王から、国王になることを打診されますが、地位が欲しかったわけでないため、拒絶しました。受け入れると、エンディングだったようです。
確かに、ステータスを強化するという目標が失われてしまったため、この先に目標を設定してゲームを遊び続けるのは大変かも知れませんね。
主人公が冒険者になった理由である、実父の足跡探しにでも戻ろうかなと思います。あと、折角システムとして用意されているので、結婚もしておきたいかな。
悪事も働けますが、それをすることが楽しいとは思えないので、今更するつもりはありません。

参考までに、アンゴルモア討伐時のステータスは、下記の通り。
キャラクターに個性を持たせたかったので、敢えてALL200にはさせていません。

レイア

装備はチャクラム、アストラル、レイナード、シルフィード・ボイス

善人レイア
(画面注釈)死ぬとゲームオーバーのため、防御重視。

ヴィヴィアン

装備はミョルニール、スクトゥム、スーツアーマー、ウンディーネ・ティア

愚図なヴィヴィアン
(画面注釈)世界2位の敏捷で、もう愚図とは呼ばせない!

ロードス

装備は朱雀、イージスの盾、ホーリーアーマー、ソロモンの指輪

石部金吉ロードス
(画面注釈)攻撃魔法はルシファー戦の貴重なダメージソース。

ジェーン

装備はグングニール、プレートアーマー、ノーム・リーフ

真面目なジェーン
(画面注釈)万能と言えば聞こえは良いが、中途半端に凡庸。

しかし、主人公は平和をもたらした英雄らしいのに、街の人々からの扱いはまったく変わらないのでした。