• 2014年登録記事

カメラデータを紛失して書き漏れていましたが、夏の終わりに、新宿小田急地下にあるTroisgrosのパティスリーで、ケーキを購入しました。
http://www.troisgros.jp

デパ地下なのに、フランス感溢れるスタイリッシュな雰囲気。
こちらの店舗では、ケーキの他に、パン、惣菜も取り扱っています。パンが美味らしいですが、この日は疲れていたので、甘いものの誘惑に負けました。

モンブラン

モンブラン

モンブランなのに白いことに、まず驚き。
丸いフォルムと、底のメレンゲが可愛いです。
なんと中にブルーベリーが入っていて、独自の味わいを生んでいます。見た目より甘めでした。

ザッハ・マング

ザッハ・マング

見るからに濃厚そうなチョコレートに期待していたのですが、残念ながら味のバランスが悪いと思いました。簡単に言えば、マンゴーピューレしか味わえなかったです。
しかも、喉に痛い酸っぱさで、これは残念でした。

ミルフィーユ・ピスターシュ・カフェ

ミルフィーユ

とても複雑な大人の味で美味しかったです。少し食べ難いことだけが難点でした。

正直、ミッシェル・トロワグロのブランドに期待し過ぎたかな?と思いましたが、創作フレンチらしい、奇を衒った感じは堪能できました。

原田ひ香著「人生オークション」

表題作「人生オークション」と「あめよび」の2つの中編。
2作あると思っていなかったので驚きましたが、意外にも「あめよび」が良かったです。
読み終わった直後は、最後に輝男が明かしたという諱(いみな)が分からなかったのですが、文庫版では斎藤美奈子(文芸評論家)による解説があるため、なるほどそういう意味だったのかと納得しました。
それが分かってみると、輝男の心情も理解できるし、それでも自分は女性として美子に共感し、彼女の決断を当然だと思うのでした。男と女、そして2人の立場の違いを考えさせられ、それでいてサラリと描いているところが良いと思います。

(2015/6/5 追記)
「輝男の諱はなんだったのか」と質問を頂きました。
私は、輝男は本当に諱の風習がある地域の生まれなのではなく、別の名前を持っていることを「諱」として説明していたのだと思います。つまり平山輝男という名前は、日本人としての通名だということです。
これはあくまで1読者の解釈ですので、作者の意図とはズレている可能性を了承の上、考察の一助としてください。

Bunkamuraザ・ミュージアムの「進化するだまし絵 Into the Future」展覧会を観てきました。

http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_deception/index.html

だまし絵(トリックアート)が好きで、名古屋でもわざわざ渡辺健一トリックアート美術館に行ったことがあります。

この展覧会では、本物と見紛うような絵だとか、逆に本物をシュールレアリズム化したような作品も展示されていて、「だまし絵」の定義が、私が考えていたよりずっと広いと知りました。
現代美術の多くや映像作品は、正直ちょっと理解できなかったかな……。
もちろん、角度によって違うものが見えるとか、一見すると違うものに見えるとか、そういった分かりやすい古典的なだまし絵も多数あり、楽しめました。

現代作品で面白かったのは、2点。
一つは、ケリー・ライガンの「トカゲ」。ある一定の角度で光を当てた時だけ、影がトカゲの姿になるオブジェ。どうしてそういう計算ができるのでしょうね。同じ作りの「蚊」は、観るだけで痒くなってくるリアルな造形でした。
もう一つは、ダニエル・ローズィンの「木の鏡」。仕掛けは凄く単純でコンピューター仕掛けという時点で狡いのですが、あの単純な木片が、非常に細やかに人を映すので感心しました。

141003.jpg

現在地:ホテイ丸同行中@浪華

前回、これからなにをすれば良いか分からず彷徨ってしまいましたが、そういえば、二本の綱で根の島を引っ張るという話がありました。「シロとの思い出作り」という名目のレベル上げで間が空いたのと、綱は先に回収して預かり所に預けたきり、黄昏洞のマップ作りに没頭したため、すっかり忘れていましたよ。

というわけで、出雲大社で暗黒ラン2本を一気に切断した後、丹波を通って浪華の神戸まで。

デューク・ペペが何度も挑んでは逃走していきました。経験値もお金も得られないのに、手間は掛かるので少し面倒に感じつつ、どんどん零落れて行く様がなんだか物悲しくもなりました。
三博士に捕まったから、たぶん次回は改造された姿で登場するのでしょう。ちゃんと倒して、バーバラと一緒に眠らせてあげたいです。

赤い宝箱(百鬼夜行)も一通り開けて無駄に戦闘をこなしたため、段は相当高いと思うけれど、常に金欠です。
お陰で、ダンジョン攻略中に「黄金虫の卵」を手に入れたときは、3秒くらい悩んだ後「引波」の術で脱出し、京都までダッシュして売り払っています。
買う物は足装備と卍丸の武器優先。防具をもう少し整えたいのですが、価格が高くて手が出せません。前の装備との性能差が低いときは買い控えているし、無駄な買い物はしていない筈なのですが、なんでこんなにお金がないのかしら。
まさか、「孝子の文」が預かり所の道具欄を圧迫していたので、思い切って捨てたことへの呪いなのか……?

サンドラ・ブラウン著 小林町子訳「甘い一週間」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
堅物の生物学者アリソンは、双子の姉アンに頼まれ、数日間、姉に成り済ますことになる。初日の夜、アンとして姉の婚約者から親友スペンサーを紹介されたところ、二人は互いに惹かれてしまう。自分に自信がなく、アンを装っていなければ好かれないと思うアリソンだったが、正体を知ったスペンサーはアリソン自身に求愛し、二人は結ばれる。

ハーレクイン系のロマンス小説。
双子の姉アンと入れ替わる前半のエピソードと、スペンサーの求愛を受け入れるまでの後半で印象が違います。
ヒロインが、自己評価の割にかなり大胆で官能的だったり、男女とも完璧すぎるバカップルで現実味がなかったりしますが、題名を裏切らない甘々ロマンスではありました。

入れ替わりものは、普通「主人公の正体がバレないかハラハラする」という楽しみかたをすると思います。
しかしこの作品の場合、導入となる「内緒で豊胸手術を受けてビックリさせたいから、手術の間、妹を自分の影武者にして婚約者と過ごさせる」というアンの神経が受け入れがたく、アリソンに「早く正体をバラしてしまえ!」と念を送ってしまいました。
特に腹立たしかったのは、姉の婚約者が、妹(自分)のことを笑い者として語るシーン。彼が平気でそういう発言をするということは、姉も日頃それを許している、或いは同調していたものと推測できます。そういう点がそのまま置き去りにされ、謝罪も撤回もないので、不快でした。
スペンサーはアリソンの魅力を認めているようでいて、親友の婚約者に惚れてしまったというシチュエーションなのに、大して思い悩まずアン(実はアリソン)に求愛するのが、いかがなものかと思いました。

ただ、アリソンがそういう扱いを甘受する理由である「月曜日の子」(マザーグース)の詩は、面白いですね。
気になって調べたところ、私は、安息日(日曜日)の子供でした。かわいく賢くやさしく明るいんですって!

Monday's child is fair of face,
Tuesday's child is full of grace,
Wednesday's child is full of woe,
Thursday's child has far to go,
Friday's child is loving and giving,
Saturday's child works hard for a living,
And the child that is born on the Sabbath day
Is bonny and blithe, and good and gay.