• 2014年登録記事

中野京子著「残酷な王と悲しみの王妃」

名画に登場する、下記の5人を中心とした結婚の物語。

  • スコットランド女王メアリー・スチュアート
  • スペイン王女マルガリータ・テレサ
  • イワン雷帝
  • イギリス王ジョージ1世の妃ゾフィア・ドロテア
  • イングランド王妃アン・ブーリン

全体的に断定的な語り口で当時を語るので、脳裏に「講釈師、見てきたような嘘を言い」という言葉が浮かびました。でも、名画と共に人物を読み解いていくという切り口は興味深かったです。画は知っていても、そのモデルや人生は知らない場合が多いことに今更気付きました。
その中では著名なアン・ブーリンについては、先日の「ブーリン家の姉妹」と異なり、ヘンリーを積極的に誘惑したわけではなく、我が身を守る為に王妃になろうと立ち向かっていったという、好意的な描きかたでした。同じ史実の人物を取り上げてこれだけ差があるのですから、歴史というのは楽しいですね。

なお、本書の中で「メリーウィドー生活に入った」という表現がされていて、本当にこういう言い回しをするものなのだな、と思いました。さすが、ドイツ文学者という感じでしょうか。

マリベル ニューヨーク
http://mariebelle.jp

マリベル公式ショップには自由が丘店が掲載されていませんが、ちゃんと存在します。
トゥモローランド店舗内のためか、こちらに掲載されていました。
http://www.tomorrowland.co.jp/mariebelle/

N.Y.のショコラティエブランド。
1階がショップで、2階がカフェ。ショップには、一部商品の試食もあって、華やかなチョコレートが並ぶショーケースを眺めつつ楽しめます。
店舗全体がアンティーク調のインテリアで纏められていて、カフェで腰を落ち着けると、素敵なサロンに招かれたような印象。しかし、BGM選曲は「SexBomb」等で、雰囲気と合っていないと思いました。
なお、2階専属のスタッフはいないようなので、1階で声を掛けてから2階に行かないと、メニューも水も回ってきません。

頂いたのは、アイスチョコレート・アズテック
アイスクリームではなく、飲むタイプのチョコレートドリンク。
最初のうちは少し固形が残っているので、スプーンで掬っていただき、途中からストローに変更しました。
これは、新しいですね!
かなりしっかりチョコレートなのに、とても爽やかでサッパリします。夏にはアイスより良いかもしれません。

店員によると、
 1.チョコレートを溶かす
 2.冷ます
 3.氷と一緒にミキサーに掛ける
という行程で作るのだそうです。
生クリームや牛乳が入っていないので、カカオの風味が完全に残っているのですね。
ただ、結構苦さがあるので、甘い方が好きな方は苦手かもしれません。

ソウ楽都市OSAKA

というわけで、PSゲームアーカイブス「奏(騒)楽都市OSAKA」を始めました。
→奏(騒)楽都市OSAKA ソフトウェアカタログ

ゲームの始まりは、ネットワークが死んだパラレルワールドの1998年6月14日。
大阪で建設中の広報塔BABELは、世界中に情報を発信できる機能を持つ。この初使用権は、なぜかネット上のメディア競争に勝利した学生に与えられることになった。文字(新聞)・音(ラジオ)・映像(TV)でそれぞれ販売部数を競い、最終的に勝者となった者が世界中に初めて自分の言葉を発信できる。
主人公は、文字部門にエントリーし、ネットニュースの編集長として編集部員たちを率いて情報戦争を勝ち上がっていく……
という、新聞作成ゲームです。

具体的には、月曜から土曜までに記者を派遣し記事を集め、土曜の夜にネタを組み合わせて発行。日曜日に売り上げを確認。最終週までの総売上でライバルに勝っていれば勝ち抜きという流れになります。

開始直後に、主人公名、グループ名、ニュース名など決めないといけませんが、すべてデフォルトネームにしました。
しかしこのデフォルトネーム、主人公(川上稔)は作者の名前ですね。思わず苦笑しました。

主人公は、コンテスト参加のために東京から転校して来た男子高校生。大阪について詳しくない=プレイヤーと同条件でゲームが開始できるわけですね。
編集部員は、6人の中から九条句刻、光明晃、岩井参仁を選択しました。
それぞれ、大人しい後輩、元気な同級生、冷静(曲者)な上級生と、属性が被らないようにしています。
ただ、参仁はかなり癖がありますね。予想以上に意思疎通が難しそうな変人でした。でも小説版で登場したキャラクター・岩井参蔵と関係ありそうな名前なので、外せません。

まずは予選として、文字部門で勝ち抜く必要があるとのことですが、文字部門は2団体しかエントリーしていません。
1つは主人公の「てんきー」。そしてもう一方がなんと「大阪圏総長連合」! 小説版の大阪圏総長・難波総一郎が好きだったので、総長連合が当面の敵であるということに少し衝撃を受けました。

総長連合

早速、6月15日(月)から活動開始。
朝は登校前にラジオを聞くと情報収集ができて、仲間に与える指示のWHAT「BABEL」を入手。が、代わりに遅刻してしまうようです。
学校ではとりあえず理系授業を選択し、HOW「DEX」を入手しました。どうやら毎日の授業選択で、任意のHOW指示を入手できるようです。
ということで、記者にはWHAT(何を)HOW(どのように)取材するか指示していくわけですが、待ってもなかなかネタを拾って来ないし、持って来たと思ったら、「BABELに迷子の子犬が入り込んだ」なんて小ネタばかり。
とりあえず土曜の夜時点で3つの面を埋めるネタがないと、新聞を発行できないんですよね。よって、小ネタでもとにかくネタは確保して使います。

で、初発行した内容はこちら。

第一号

苦肉の超小粒ネタ3つ。
でも、どんな小さな記事でもちゃんと内容が見られるのは楽しいですね。

翌日発表された売り上げ金額は、下記の通り。
 てんきー 65170円
 総長連合広報会 79043円
初戦は負けてしまいました。とはいえ、そこまで大差でもないので、もっとちゃんとした記事を取ってくれば、なんとか勝てるのではないかと思います。

川上稔著「奏(騒)楽都市OSAKA」
※「ソウ」の字は、冠が「奏」、脚が「騒」という創作漢字。

【あらすじ】
近畿動乱以降、日本は東西に分たれた。13年後、最強神器「炎神」IXOLDEを奪った東京圏総長・中村久秀以下が関西へ侵攻する。「己の詞を持たない少年」陽阪勝意は、かつて守ると誓いながらも失った幼馴染みの古都圏総長・夕樹等と共に立ち向かう。

「都市シリーズ」の4作目……ということを知らずに読んでしまいました。そのため、独自の世界観と用語に付いていくのが一苦労でした。
90年代のライトノベルらしい、バトル漫画や2D格闘全盛期のノリを感じる作品。
主人公関係の過去の真相は分かりやすかった反面、他の面々の設定は最後まで読ん終わってもよく分からなかったですね。

「敵」である東京勢も含めて、キャラクターは魅力的でした。
それと、カラーイラストが「格闘ゲームのキャラクター紹介」風にできていて、なんとドットで対戦画面まで描かれているのですが、ちゃんと物語のワンシーンになっているのが細かくて凄いと思いました。

カラーイラスト

ちなみに、この作品を突然読んでみた理由は、ゲームアーカイブスで「奏(騒)楽都市OSAKA」を購入してあるため。
ゲームの方は、新聞を作るSLGとだけ聞いて面白そうだと思い、買った後になってから「都市シリーズという作品の世界観上にあるゲームなので、都市シリーズ未読だと難しい」という噂を聞いて、取り急ぎ小説の方を読んだのでした。
この読書で、ゲームのプレイ意欲が更に高まることを期待していましたが、本書は完全にバトル小説だったので、ちょっと評価が難しいところ……。ゲームはゲームで、個別に評価していきたいと思います。

「100万トンのバラバラ・1万トン体験版」を遊びました。
http://www.jp.playstation.com/software/title/ucjs10108.html

体験版専用のステージを3つ遊べます。第1〜2の戦艦はチュートリアルという感じで初見で完全クリアが可能ですが、第3の戦艦は難易度が少々高くなるので、2回やり直しました。

携帯ゲーム機向けの、シンプルでお手軽だけれど面白いゲーム。
正直、スクリーンショット等を観た段階では、絵本のような絵柄は好みだけれど、どういうゲームかまったく分からず面白そうにも見えない、と思っていました。実際に遊んで初めて分かるタイプですね。

公式ジャンルは「解体切断アクション」となっているけれど、実際は自分なりの解法を考える「パズル」だと思います。
時間制限が意外とシビアなので、操作スピードが必然的に速くなり、結果として戦艦をぶった切る爽快感も生まれます。が、どちらかというと遊んでいる当人は、時間制限内にいかに効率よく戦艦を解体していくかを緻密に考え、それが想定通り綺麗にハマった時に達成感を覚えるタイプのゲームでした。
これ、製品版だと結構難易度が高いのではないかしら。

操作面は細かい不満もあり、もっと洗練したらより面白くなりそうです。
例えば、効率を追求する為には、戦艦全体を好きなだけ見渡したい。ステージ開始前に全体像が見えるけれど、直ぐ画面が切り替わってしまうし、リトライの時には見えないのですよね。
あと、操作ミスでボムを出してしまうことがあり、ボムは奥の手(禁じ手)なのだから、少し出し難い操作方法が良かったな、と感じたりしました。
切断中、出っ張りで引っ掛かったり、キャラクターが何処にいるのか分かり難い感じもあったかなぁ。

独特の色合いのグラフィックは、とても良い世界観を出しています。
キャラクターも可愛く、主人公のティトリ隊長は隊長なのに下っ端感に溢れていて、なんだかとても和みました。