• 2016年登録記事

ホワイトデイスペシャルイベント「オジサマ専科 Shall we do LOVE」昼の部(14:00)@IMAホールに参加してきました。
http://twofive.co.jp/eventinfo/ojs_whitedayspecial/

出演は、石川英郎、内田夕夜、黒田崇矢、小山力也、てらそままさき、堀内賢雄(敬称略)。
オープニングトーク、ピアノ演奏、朗読劇、ピアノ演奏、エンディングトークという構成。MCは堀内さんで安定していました。

まず最初に断っておくと、私は「オジサマ専科」というドラマCDがあることも知らなかったのですが、お声掛け頂いたので、単なる舞台好きとして参加してみました。
ちなみに、昼の部を選んだ理由は「夜の部に出演の井上和彦さんと関俊彦さんの声は好きだけれど、オジサマという意識で聞いていない」という理由だったりします。それに対して、昼の部のみなさまは、私の拙い知識で知る範囲ではオジサマ演者だなと(笑)。
もっとも、私の中の石川英郎さんは、シャルティエ@テイルズオブデスティニーだったり、ロエン@テイルズオブエターニアだったりして、線の細い美声年という印象が強いです。劇中でも、一番若手という設定通り、あまりオジサマ感はありませんでした。

ただ、オープニングトーク時点では昼の部を選んだことを少し後悔しました。
私には、声だけでは、誰が誰だか判別できなかったのです……。
トーク内で「ひでくん」と呼ばれたことで、石川さんは分かりましたが、その他の方は、公演後に役名から調べるしかないなと覚悟しました。朗読劇の最後に配役と自己紹介があったので、エンディングトーク中は「言われてみればハクオロ@小山さんの声だ」とか思いました。私は声優当ては絶対できませんね。

朗読劇は、どこから台本でどこからアドリブなのか分からない自由さがありました。
最初のうちはキザなところもあって、なんだか気恥ずかしい気持ちだったのですが、オジサマたちが意外とヘタレキャラ揃いで、笑える内容でした。少なくとも、キュンとする内容ではなかったですよ。
特に終盤の告白六連発。最初の内田さんは最初からギャグ調でしたが、会場は静まっていたし、てらそまさん→石川さんは無難に、黒田さんは歓声があがるという形の受けかただったのに対し、小山さん→堀内さんで大爆笑が発生。恐らく元野球部という設定なんでしょうけれど、告白にいきなり野球用語が入ってくるのは可笑しいよ!
もともと台本にある台詞に無理があるのが原因ですし、観客も大受けだったけれど、舞台上にいるのに他人の告白台詞を聞いて吹き出したてらそまさんが一番悪いと私は思いました(笑)。そして、私と笑いのツボが一緒だなと思って、好感もアップしました(笑)。
まぁ、エンディングトークの罰ゲームを受けたので、もう時効でしょう。

IMAホールは小規模ホールですが、客席は満員御礼で賑わっていました。自分が声優=中の人にはあまり興味がない方なので、最初はその熱狂ぶりに一歩退いてしまったけれど、舞台としては面白かったです。
現在の形態は、最初から出演者の顔と名前が一致している、且つドラマCD既購入層向けでしたが、作りかたによってはもっと一般受けするのでないかなと思います。

長嶋有著「ぼくは落ち着きがない」

【あらすじ】
高校の図書部員である望美が、図書室内の部室で過ごした朝、昼、放課後の時間の光景。

クラスカーストの下層にいる生徒たちが集まって過ごす、少し痛みのある日々。
それはリアルだけれど、それゆえなにも起きない「ぼくは落ち着きがない」というお話でした。
望美だけ遭遇できない謎の転校生であったり、不登校になる友人であったり、文芸部との確執、部室の取り上げ等、なにか起きそうな出来事はあるのに、なにも展開しないという不思議な小説でした。

クラスから少しハミ出ているオタク層に感傷を感じたり、人間関係を演じている自分を客観視した視点に頷いたりはしましたが、あまりに何も起きないので、中盤以降は、なんとなくダラダラと読む形になりました。
両開きの扉を開けて入る図書室を「西部劇だ」と想像する冒頭には、グッと掴まれたのですが……。

結局、金子先生が書いた小説が本作という構造なのか否かも分かりませんでしたが、どちらにせよ、女性である望美を主人公にした小説が「ぼくは落ち着きがない」というタイトルであることは疑問です。

現在地:運命とともに・4章終了

遂に、5人目の主人公・ベルベット編開始。

ベルベット戦闘

敵として登場した時に鎖のアクションを見て、これは私には荷が重いかもしれない、と危惧していましたが、なかなか爽快です。
一撃の攻撃力はやや弱いけれど、その分、攻撃範囲と手数の多さで補うタイプなので、ガチャレバでもそれなりに様になるのが有難いです。ダッシュ攻撃だけうまく出せないけれど、よく考えたらこれまでの主人公でも誰一人ダッシュ攻撃を使い熟せなかったので、クリアには問題ないでしょう。
スキルは炎系が揃っており、炎上させて連続ダメージでチェインを繋ぐのが楽しいです。
ただ、2章で隠しスキル「スパイラルドライブ」の場所が分からず、無駄に時間を消費しました。
ヒントが「一番上から落下落下」なので、3面ぶち抜きの落下エリアで、どこにも引っ掛からずに落ちれば良いんだ!と思って散々練習し、遂にノーミスで完全落下を果たしたのですが、もちろんそんなアクションは求められていませんでした(苦笑)。

コルネリウスとベルベット

物語が始まると、いきなりコルネリウス(人間版)との逢瀬でしたが、人間姿を見慣れていないせいで「偽者」っぽく感じました。
また、前回アッサリと亡くなったスカルディが大活躍。
グウェンドリンとの遭遇がベルベットの視点から描かれたり、指輪を巡ってメルセデスと戦闘があるのはもちろん、姿は見せないけれどオズワルドの話も頻繁に耳にするので、これまでの主人公の物語の総決算という感じです。

グウェンドリンとベルベット

しかし、これまでの主人公が、自分の道を進んでいたのに対して、ベルベットは自分の運命に立ち向かうためとは言え明確に「終焉の予言」を止める為に動いているので、より深く物語の核心に迫っている感じがします。

それにしても、オーダインはベルベットに対しては愛情が分かりやすく、今までより良い方向に印象が変わったのですが、バレンタイン王は孫娘を鞭打って舞を踊らせるとか、もの凄く気持ち悪いな……とドン引きしました。

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日本料理店「高田馬場研究所」で料理とお酒を頂きました。
https://www.facebook.com/jizakelab

日本酒は、どれも美味しかったです!
定番のお酒から、人気の十四代や獺祭、古酒、お店限定の銘柄など、目移りする品数。簡単ですが1行ずつ説明が付記されているし、好みに応じて相談もできるので、ついつい飲み過ぎてしまうくらい。
今回頂いた中では「謙信」がキレ味良く、美味しかったな。「風の森」も、微かに炭酸が効いていてスッキリ美味しかったです。
世の中には「日本酒が豊富」等と謳いつつ、味が落ちた状態で提供しているお店もあります。しかし、このお店で頂く日本酒は、どれも良い保存状態なのだろうと感じました。
給仕は注文した日本酒の説明もしてくれて、なるほど「研究所」だから勉強しろということか!と思って面白かったです。

料理は、日本酒と合う酒の肴メニューが多く、あれこれ食べてしまいました。
こちらも全体的に美味しかったけれど、1品だけ不満が残りました。
その品に関しては、本来の材料がなくて代替で作ったと言われたので、本来の材料が使われていれば美味しかったのかも知れません。しかし、質が下がるならその分は値段を下げるとか、提供しないという決断も必要だと思います。

少し厳しいことも書きましたが、また行きたいお店であることは間違いありませんでした。

伊坂幸太郎著「死神の精度」

【あらすじ】
指定された人間が「死」を実行するのに適した人間か調査し、「可」を下した人間が死ぬのを見送る仕事をしている死神の1人・千葉と、調査対象となった6人の人生の短編集。

面白かったです。
「死」のお話でありながら、軽く読めて清々しいところに特徴があると思いました。
どの人物の場合もパターンは基本的に一緒で、千葉がターゲットと接触し、死または評価を出して、調査期間中の出来事が終わるまでが語られる形ですが、連続殺人ミステリー有り、恋愛有りと、幅があって飽きさせないようになっています。
一つずつのお話を読み進めた末に、緩やかな繋がりが判明するという連作短編ならではの仕掛けもありますし、全体的に文章が読みやすく、娯楽作品として良くできていると思いました。
そして、主人公の死神「千葉」が、超然としていてクールだけれど、物知らずで滑稽で、でもなんだかんだ言って人間を突き放しつつも優しく、格好良いのでした。