• 2017年登録記事

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LES PATISSERIES LA MAREE DE CHAYA(日影茶屋)の催事限定シュークリーム「プワモワ」を頂きました。
http://patisseries.chaya.co.jp

カスタードクリームはバニラビーンズたっぷりで、味が濃く硬め。食感はもったりした感じだけれど、決してしつこい味ではなく、後味は意外とさっぱりしています。このクセのなさは、相模原市で生産されている「昔の味たまご」が貢献しているのかもしれません。
生地は見た目に反して柔らかめでした。ただし、これは保存状態のせいかもしれません。香ばしさはありますが、そこまで主張は強くなかったです。

それゆえ、率直な食感は「山盛りのカスタードを食べている」というものでした。

満足感はあるけれど、お値段も結構するので、贅沢品!という感じでした。

現在地:空中要塞バハムート起動後

大灯台

大灯台内部は、実質ラストダンジョンということもあって、長い上に仕掛けが満載です。
仕掛けは概ね覚えていたので懐かしい気持ちで進んだけれど、道中の門番ボスについては全く記憶がありませんでした。ガンビットを組み直す必要がないような敵は、なかなか印象に残りませんね。

頂上へ辿り着く直前、92階付近でパンネロがアーシェの真意を推し量るイベントがあります。
私は1分強しかないこのシーンこそ、大灯台攻略後のリッキーの台詞と合わせて、FF12のテーマを言い表している場面だと思います。

亡くなった人たちの心はもう動かないんだよ

パンネロは、「復讐して気が晴れるのは死者ではない」と、アーシェやヴァンよりずっと先に理解していて、でもそれを言って聞かせるのでなく、ただ見守っていたのですね。
我々だって、信心深くなくとも盆には帰省して墓参りしようと思うし、死者の祟りだとか供養だとか、考えることもあります。そう思いたいのかも知れません。ファンタジー作品なら尚のこと、死者と生者の境界は曖昧です。
しかし、この後殿下も悟るように、イヴァリースでは生者が何をしようと「死者の心は動かない」のです。

あの人はもうーーいないんだ

同時に「死人が生きている人間を動かす」ことを良しとしない。そこに私は本作の面白さがあると思っています。

それから、ガブラスの挑発で憎しみを掻き立てられたアーシェとヴァンが、ふとお互いを見た瞬間の無言のやりとりに、ハッとさせられました。

映し鏡のヴァンとアーシェ

HD化で細かい表情が見えることで、二人が互いの顔に「自分の復讐心の醜さ」を見たことがはっきり理解できました。このシーンのために、二人は「復讐」と言うキーワードで繋がっていたのですね。

ジャッジ・ガブラス戦はイベントからの繋がりでバッシュ・ヴァン・アーシェ、シド戦は関係性を考えてバルフレア・フラン・アーシェで挑みました。

ガブラス戦

結果としてガブラス戦には攻撃役しかいなかったけれど、速攻で終わりました(苦笑)。
この次にある2戦目も弱かった記憶があるし、もう少しジャッジマスターの名に恥じない強さを見せて欲しかったところ。まさか攻撃も防御も弱いことで「剣にも盾にもなれん奴」と言う皮肉を体現した訳ではありますまい。

シド&ファムフリート戦も、正攻法で撃破。
オキューリアは現世に対して直接力を振るえない感じですが、ヴェーネスは度々己の身でシドを守っています。それでも戦闘中は手を出してこないのは、シドの意思なのでしょうか。勿論、不滅のオキューリアが戦闘に干渉してきたらゲーム的に困るので、静観してくれるのは有難いですが。

ヴェーネスとバルフレア

ヴェーネスは6年前のバルフレアを見知っている、と言うことも踏まえると、親子の戦いをどんな気持ちで見つめたのか考えてしまいます。

平岡緑訳「最後のロシア大公女マーリヤ 革命下のロマノフ王家」

ロシア革命を生き延びた大公女マリア・パヴロヴナ・ロマノワ(Maria Pavlovna、本書ではマーリヤと表記)の筆による、自身の半生記。
マーリヤは、現在宝塚宙組で上演中のミュージカル「神々の土地」の主人公ドミトリー・パヴロヴィチの実姉です。舞台には登場しませんが、同作は本著に強い影響を受けていると思いました。
最初にそう感じたのが、序文のこの下り。

父祖代々、ロマノフ家の者達は、その偉業においても、またその失政においても、ロシアの栄光と国益を自分達の個人的事情に常に優先させてきた。ロシアは、彼らにとって霊魂と肉体の一部だった。ロマノフ家の者達にとって、今まで祖国のために強いられた犠牲が大き過ぎたと言うことは決してなく、彼らは生命に賭けても、ロシアの大地が自らの霊魂であり肉体である証を立ててきた。

また、「神々の土地」のヒロインのイリナは、エラ伯母(エリザヴェータ)の年齢設定を変えたものと思っていたけれど、実際はさらにマーリヤの要素を加えたキャラクターだったように思います。

舞台との関係性は置いても、とても面白かったです。
470ページ、フォントサイズ極小、古めの訳という三重苦でしたが、非常に惹きこまれて貪るように読みました。
大公女の歯に衣着せぬ物言いで、ロシア皇族の暮らしが眼前に蘇るようでした。革命に関しては後から知った事実の付け加えや伝聞が多いですが、渦中にいた当事者にしてみれば、目の前のことしかわからないのが当然だろうと思います。
革命が起きたら、貴族は即逃げて行ったんだろうと思っていたけれど、普通に国内にいたのですね。国を捨てるなんて考えられない事だったのでしょう。
残念ながら最後は尻窄みに感じたけれど、回顧録という形式上、オチは付きにくいので仕方ないですね。