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Patisserie Sadaharu AOKI parisの「フォンダン オ マロン」及び「フォンダン オ マロン マッチャ」
http://www.sadaharuaoki.jp
コロンと丸い栗型が可愛らしい焼き菓子。
しかし外見と裏腹に、栗ペーストがふんだんに練りこまれた生地は予想以上にしっとりしていて、皿にくっつくので要注意です。断面の密度から想像できる通り、重さもなかなかあります。
口に入れると、焼き菓子なのに滑らかで溶けるような食感で、なんとも説明し難い新しさ。
青木定治氏は「栗きんとん」に負けない菓子、を目指したそうですが、なるほど確かに洋菓子として生まれ変わった栗きんとん、という印象でした。
味は栗が活きていて、非常に優しいです。餡やハチミツも入っているだけあって、かなり甘さが強いのですが、不思議と程よく感じました。
「マッチャ」の方は、非常に濃厚な抹茶の味も加味されてきます。
私は、焼き菓子はサクッとしている方が好きなので、個人的評価はそれほど高くありませんでしたが、和菓子と洋菓子の融合として新しい挑戦を楽しませてもらいました。
久し振りに、L'AUTOMNE中野店のケーキ感想。
ミゼラブル
一見、ミルフィーユのようにも見えますが、ベルギーの伝統菓子「MISERABLE」に、オレンジを加えたロートンヌ仕様のケーキ。
生地はアーモンドパウダーが効いてもっちり。
口にするとまず、バタークリームを感じますが、味の濃厚さに対し食感は軽やかさがあります。表面に細かく刻まれたオレンジが、主張しすぎない範囲で効いていて、意外とさっぱりした後味でした。
ブラックモア
ロートンヌにしては珍しい、見た目も中身もどっしりしたケーキ。
表面からサイドまで、クリスピー入りのチョコレートでコーティングされています。そのため、ビジュアルは若干トゲトゲ。
ベースのチョコレートケーキ部分は美味しいのですが、味付けを決めるチョコレートが、単にビターというわけでなく非常に個性が強い味で、少し評価に悩まされました。
以下は、写真を撮り忘れたので感想のみです。
ロッソルビーノ
一見、苺のショートケーキ風ですが、鮮やかなフワンボワーズのコンフィチュールで表面を覆ったケーキ。
酸味がするのだろうか、と警戒しながら口に入れたのですが、意外にも、微かに独特の爽やかさを感じる程度でした。どちらかというと、ケーキ自体への味付けでなく、苺が本来持っている「酸味」を引き出していると思います。
ロートンヌのスポンジは軽いので、ちょっと物足りなかったかな……。
エスターテ
パッションフルーツとオレンジとパイナップルを組み合わせた、夏らしいジュレで覆われたケーキ。見た目がとても素敵です。
中にはカットフルーツが含まれており、見た目からは想像できない果物感がありました。
土台はマジパンとクランチのようで、軽くサクサクとした食感もあります。また、周囲に巡らされたココナッツがなかなか効いています。
一口目の印象は「すっぱい!」というもの。少しあとから、柑橘類の甘さがじんわりと広がります。食べる位置によって、酸味と甘味のバランスが少し違いましたが、全体的には酸味が強めだと思いました。
中身のムースには、それほど特筆する旨味は感じませんでした。