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ベルギーのショコラティエ、ピエール・マルコリーニの「クールセレクション」
http://www.pierremarcolini.jp

どピンクになぜかタツノオトシゴというパッケージがキャッチーな、2018年バレンタイン商品。なぜタツノオトシゴかと言うと、

ベルギーで古来より「愛」と「幸せ」の象徴として愛されてきました

とのこと。

元々、ピエールマルコリーニのチョコレートと言えば、赤いハートのチョコレート「クールフランボワーズ」が象徴的存在です。
そのクールフランボワーズの他、抹茶、シトロン、パッションフルーツ、ピスタチオ、ヌガー、キャラメルと計7種のチョコレートが味わえます。

チョコレート自体は非常に滑らか。
後味がすっと溶けて消えていくので驚きました。パッションなど、もともと酸味が効いたフレーバーの後味がスッキリしているのは納得ですが、キャラメルなどのフレーバーの場合、口の中にある間は非常に甘いので、後味とのギャップが大きいです。もちろん、食べている間にもそれぞれ食感や香りの変化があるのですが、私としてはチョコレートが溶け切った後の優しい後味が一番印象に残りました。
正に「クール」の名に相応しい爽やかさだと思います。
後がさらっとしているので、非常に上品な印象ですね。難点は、1粒食べた後、もう1粒食べたくなることかな……。

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ローラン・ル・ダニエルの「ガトーブルトン・インディビジュアル」
http://www.patisserieledaniel.fr
※日本語サイトなし。

ルレ・デセール会員のMOF(Meilleur Ouvrier de France)ではあるものの、日本に店舗がないためか知名度は低いのでないでしょうか。
かくいう私も、今回初めて知りました。

このガレット、目を引くのはその大きさです!
縦横6cm強、高さ2.5cm。当然重さもあり、上から下まで小麦粉とバターと砂糖がずっしり詰まった感があります。
元々小麦粉を固めた菓子の類が好きなので、見付けた瞬間、思わずにやーっと笑ってしまいました。

この手の菓子は不味いわけがないと思いつつ、実食。
一口目で、意外と塩気が強い味に驚かされました。食感も、バターが相当多いのか、予想外に柔らかめ。
ということで、思い描いていた味や食感と少し違ったのですが、美味しいことは間違いありません。そして、見た目のインパクトを裏切らず、ケーキ並みの満足感がありました。日本にも常設販売店が欲しいところです。

ラ ブティック ドゥ ジョエル ロブションは、フレンチの有名シェフである、ジョエル・ロブションの菓子やパンが購入できるお店です。
何年も前にパンを買いに行きましたが、今回はこちらのプチガトー(生菓子)を購入。
http://www.robuchon.jp/laboutique

フロマージュクリュ

フロマージュクリュ

おしゃれなドーム状のレアチーズケーキ。
表面はゼリー状でプルプルしていますが、フォークを差し入れると、ふわっと柔らかな感触が伝わってきます。そして口に入れるとーー驚きました。ふわふわとしつつも滑らかで、味わいはしっかりしているけれど、口の中からはフッと消えて、さっぱりした後味が残ります。
中はアプリコットソースが入っているため、軽い酸味がありました。
土台は薄いサブレ。しっとり落ち着いているので、全体的な食感の疎外感はありません。
飾りはホワイトチョコ。チョコレート自体の濃厚さに、胡椒が効いていて、あとからピリッとくる不思議な美味しさが面白いです。
食べやすくて美味しい、いくらでも食べられるケーキでした。

モワルー ショコラ アメール

モワルー ショコラ アメール

一方、こちらは全体が滑らかに輝くチョコレート色の、優雅なチョコレートケーキ。
見た目通り「チョコレートを味わう!」という欲望を叶えてくれるケーキです。
側面はパリッとしたチョコレート、中はチョコレートスポンジとチョコレートクリームの層でした。
味は、もう文句なしに満足しましたが……
底の方に入っていたアクセントのナッツだかカカオニブだかが、個人的に減点要素でした。最近こういう硬い食感を入れるのが流行りかもしれないけれど、個人的には、このケーキはただひたすらに濃厚さを堪能したい気がした。

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フレデリック・カッセルの「タングラム」
http://www.frederic-cassel.jp

これは美味!
そして大変な贅沢感を味わえます。

黒光りするチョコレートコーティングに期待しつつ、実食。
中は無茶苦茶な濃厚なショコラムース、プラリネとチョコレートスポンジが層になっており、口の中でカカオの旨みを全方向から主張します。
土台はクッキー生地なので、この柔らかいケーキ部分と分離してしまうのでないかと思いきや、フォークでホロリと綺麗に切れて、ちゃんと一口に収まります。食べる人のことを考えて作られているなと感心しました。クッキー自体は全く甘さのない土台用でしたが、小麦粉が効いた深い味わいと良い食感があり、焼き菓子も食べたくなりました。
そして、これらの要素だけだと蕩ける食感になりそうなところを、層の中と周囲に散りばめられたカカオニブが歯応えを添えて、満足感を上げています。

ショコラティエ・パティシエのフレデリック・カッセルならではと感じる、カカオを味わう大人向けケーキでした。
欲を言えば、このケーキはサイズが半分でも十分満足できそうなので、半分サイズを450円くらいで販売して、頻繁に買いやすくして欲しいと思いました。

なお、写真では外してしまいましたが、ケーキはそれぞれ紙トレイに載せられています。
トレイを外そうとしたところ、ケーキが動かないよう、底面を飴で止めて合ったので、気配りにも感心しました。

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グランプラスの「ペカンナッツショコラ」
http://www.grandplace-shop.jp/shopbrand/pecan_nuts/

ローストしたピーカンナッツをチョコレートでコーティングした菓子。
ナッツとチョコレートの相性の良さは、マカダミアナッツチョコやアーモンドチョコレートがすでに証明済みですが、ピーカンナッツは他の多くのナッツ類と比べると食感が柔らかく軽いため、よりチョコレートとの一体感を感じられます。

写真はシーズナルボックス(45g)版。実のところ、通常の商品より箱代の分だけ高いのですが、ちょっとした贈答品に手軽なサイズなので、何年か前から、この時期に会う方用にストックしています。
味のラインナップとしてはココア、キャラメル、抹茶だったのが、2018年は新しい限定フレーバーとして「ストロベリーチーズケーキ」が用意されていました。意外と酸味が強い味でした。私はココアが一番シンプルな味で好きです。

難点を言うとすれば、ピーカンナッツの独特の形に沿ってコーティングされているため、箱のお洒落感に対して、実物の見た目があまり宜しくありません(苦笑)。もう少し厚くチョコレートをコーティングするなどして、凸凹具合を隠しても良いのでないかな、と個人的には思います。