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TVアニメ「アルスラーン戦記」最終回25話「汗血公路」
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完全オリジナル展開だった前話「決戦」は、どう書いても酷評になることが予想されたので、感想をパスしてしまいました。
さすがに最終話は「トンデモ」展開ではなかったので、その点は安心しました。ラブコメ展開だと、原作の台詞もところどころ活かされていて、それなりに見ていられました。問題点は、アルスラーン戦記はラブコメでないということですが。しかも結局は「2期へ続く!」と言わんばかりの最終話感が薄い終わりだったので、無理にオリジナル展開の戦闘を作らなくても良かった、と思わざるを得ません。
半年かけて「アニメ化するなら漫画版のストックがないと駄目だ」と分かったので、2期があるとしても、8年後くらいが妥当ですね(苦笑)。
同じ原作者の小説原作を9割方再現して好評を博した偉大な前例があるのだから、アルスラーン戦記も倣えば良かったと思うのですが、TV放送ではそれは許されないのでしょうか。

ギーヴも含めて主要キャスト総出演で、エトワールも可愛かったし、単体で見れば楽しい1話でした。

24話のことは蒸し返したくないのですが、一点だけ。
23話と24話の間で、地下水路にいたキシュワードがいつのまにか軍に戻っているというワープが発生した件は、脚本家が異なるため、展開の詳細がきちんと伝わっていなかったのだろうと納得しました。
しかしファランギースにイアルダボード教を「邪教」と呼ばせた脚本家と、25話では共存を解く台詞を持ってきた脚本家が同一人物ということに、酷く混乱しています……。

TVアニメ「アルスラーン戦記」23話「聖マヌエル城の攻防」
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エンドカードは二駅ずい先生。
先週に引き続き、本編でギーヴが不在な分、エンドカードで補給していくスタイルでした。

遂にアニメオリジナル戦闘突入。
戦闘描写にはさほど問題を感じませんが、ウィットに富んだ台詞が一切ないどころか、キャラクターが総じて間抜けな無能になっていて、唸りながらの視聴になりました。パルス人の皆さんは、名誉毀損で制作会社を訴えても良いレベル(笑)。
クバードが参戦したり、ダリューンとザンデに一応の決着を付けさせたりするところを見ると、2期はないんだろうと思うのですが、あと2話で魔術師の件も含めて決着が着くのかと問われると、無言になってしまいます。
そもそも、ザンデにダリューンと一騎打ちさせてくれるのはスタッフの愛かなと思ったけれど、両者とも一軍を率いる大将なので、決闘なら攻城戦が終わってからにしろ!
漫画版は、ザンデの斥候使いなどもちゃんと描写してくれているそうなので、そちらに期待しよう……

ヒルメスが士気鼓舞のためとはいえ、ルシタニアにおもねる演説を打つだろうか、と少し疑問に感じました。
そもそも、ルシタニア兵には有効でも、ヒルメスに着いているパルス兵にとっては一気に不安になる内容ですよね。仮に全兵士が「噓も方便」と心得ているにしても、平気で嘘をつく主君だ露呈するわけです。あまり上策ではないと思います。

何度も語った記憶がありますが、アニメ化にあたって展開等を改変すること自体は当然だと思います。
でも、改変したなら改変しただけ面白くならないと、評価は低下してしまうわけで、そんなリスクを背負うくらいなら、原作通り作れば良いのになぁと思う今日この頃でした。

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TVアニメ「アルスラーン戦記」22話「出撃前夜」
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エンドカードはED担当の横山愛氏による、殿下来日ニュース。
ネタたっぷりで、一時停止してじっくり楽しめる一枚でした。

本当に「出撃前夜」な内容で、進展がなかったので感想も鈍りますね。
話数に余裕があるなら、今回のような話もいいアクセントになると思います。しかし残り少ない話数で、1話からずっとナレーションで予告している王の誕生を描くのか、気を揉んでいるわけで……。
とりあえず、アルスラーンとヒルメスが軍を率いての決戦ということは、完全にアニメオリジナル展開。このまま、原作とは違う流れでエンドマークを付けることになるんでしょう。オリジナルエンドに対する心配要素は、あのアンドラゴラスが予言を粛々と受け入れている違和感でしょうか。
個人的には、このまま王都奪還した上、最終話でギーヴが宝剣を持って帰還してアルスラーンを王位に着けちゃうとか、そんな雑な終わりかたをしなければ、なんでも良いです。

エラムとアルフリードが順調に「喧嘩ップル」に成長しています。実際、この二人の組み合わせの方が、ナルサスとアルフリードよりハマって見える気もします。
ギーヴとファランギースもいい感じに描かれていることを踏まえると、アニメスタッフはツンデレ女子のカップリングが好きなのかな。まぁ、私も大好きですが!

TVアニメ「アルスラーン戦記」21話「別れの詩」
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エンドカードは中村光先生。
立川の安アパートに住んでるダリューンとナルサス。一瞬で笑いを取っていくスタイルがさすがです。

今週も微妙にオリジナル展開。先週のオリジナル展開は良かったのに、また株が下がりました。このまま、残りの話もオリジナル展開で一気に王都奪還しそうな気がして震えています。

ギーヴ離脱は、なぜか殿下も了承済みの小芝居仕立てになっていました。
完全な茶番だったので、1人だけ台本を貰っていないらしいキシュワードが可哀想になりました。殿下も、この策に唯々諾々と従ってしまう辺り、ナルサスの傀儡化しているように見えて残念です。視聴者には直ぐネタバラししても、諸侯からは、王都陥落時からの従者を冷酷に切り捨てたように見えるだろうし、一度そういう姿勢を見せた殿下が別の機会に本来の優しさを見せても、不審に思わないでしょうか。
そもそもギーヴは煽るセリフとは言え、全体的に正論を述べていたので、アルスラーンが一方的に追放を命ずるのは変だったのでは。ザヴァーラントとイスファーンの方が「追放までは求めていなかった」とたじろいで見えました。
ファランギースに、ギーヴを憎からず想っていそうな雰囲気が追加されていたのは、なかなか面白い演出だと感じたのですけれど……。

で、そうまでして引き入れたザヴァーラントとイスファーンが、早速無能描写されてガッカリです。
まぁ、たまにはパルス軍もやられてあげないと、ナルサスが軍略無双するだけの展開になるから仕方ないのかな。

ちなみに、クバードに関してザンデが要らぬ手を回してしまいましたが、先々週に引き続き、彼は銀仮面卿の部下が増えるのを阻止しようとしているように見えました(苦笑)。

TVアニメ「アルスラーン戦記」20話「騎士の素顔」
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エンドカードは大久保篤先生のアルスラーン。

半分はオリジナル展開でしたが、今回のオリジナル展開は面白かったです。
騎士姿から女性姿のエトワールを想像したときは、正直あまり少女らしくない造形だと思ったのですが、予想外に可愛い素顔でした。それに、お互いの正体に気付かずに何度も出逢い、背中を押す役目を果たすというのは良いですね。これは、原作者には書けない展開じゃないかと思います。ただ、10話でも会っているのに幼年期以来のような語りかたには疑問符が付きました。
このままだと「BASARA」みたいに、戦場で決定的な瞬間にアルスラーンの正体を知るという形になりそうで、その瞬間にエトワールが打ちのめされないか心配になってきます。
しかし、「ナルサス」という人物名を二度聞いておきながら両者を結びつけて考えていない時点で、本人のミスではあるのですよね。

ようやく面白くなって来たのに、放送枠があと1か月分しかないということが残念です。
この先の展開だと区切りの良い箇所が思い付きませんが、どうエンドマークを付けるのか、楽しみにしておきます。