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フランス菓子工房ラ・ファミーユの「濃厚塩チョコレートケーキ」
http://www.la-famille.co.jp/

まず、箱を開けて吃驚。まるで金の延べ棒です。

塩チョコ

大きさ比較の為に、横にマッチ箱を置いてみました。
高さは4cm。上が11cm×3cm、底は11cm×4cmのやや台形。箱の中に随分余白があります。
※1,050円商品での計測です。

中身はこんな感じでした(カット済)。

塩チョコ

宣伝文句には「濃厚レアな食感」と書かれていたので、柔らかいのかと思いきや、生地は意外と硬めに感じました。冷蔵庫から取り出した直後だからでしょうか。
そして切った断面はご覧の通り「ケーキ」なのですが、口に入れると完全に「チョコレート」でした。でも冷蔵庫に入れていても固まってしまうことはないので、チョコレートそのものではないのですね。
想像していたような塩気は感じませんでした。でも生地を良く見ると塩が散見されたので、私が感じ取らなかっただけかも知れません。濃い割に後味がすっきりしている辺りが、塩の効果でしょうか。

果たしてケーキなのか、と言う疑問はありましたが、極普通にチョコレートとして美味しかったです。
大きさも、最初は小さ過ぎると思いましたが、1〜2cm程度で充分満足できる濃さなので、適当なサイズだったかと思います。

「ジェルボー」はハンガリー・ブダペストの老舗カフェ。
http://www.gerbeaud.jp/

ジェルボー

エリザベート王妃も常連客の一人だったと言う逸話がある有名店です。
一口が幾ら……等と考え始めると食べられなくなる価格でしたが、ハンガリーまで往復する事を考えれば安いものと、思い切って2種類試してみました。

ドボシュトルタ

ドボシュトルタ

上に乗ってるのは、キャラメルコーティングされたビスケット風スポンジ。
微妙に斜めに傾いているのは、写真撮影の為ではなく、クリームが片側にだけ入っている為です。ディスプレイ用の処置なのでしょうが、一瞬「ずれてる?」と思いました。
飴のように硬いため、フォークで切るのは諦めて、これだけ別に頂きました。
中身のケーキは、スポンジとクリームが何層にもなっていて、とにかく美味しい。キャラメル仕立てなのに上品な仕上がりです。
スポンジが前述の通り普通のスポンジ生地ではなく、ビスケット風の微妙な硬さがあって好みの食感でした。これがハンガリー風なのでしょうか。
結構良い価格でしたが、納得のお値段です。

ジェルボートルタ

ジェルボートルタ

所謂ザッハトルテ風。甘さに逃げず、ビター勝負でした。濃厚と言うか、鬱陶しさのない「詰まった」味でした。洋酒がかなり利いているので、そこで好みが分かれそうです。
悪くないけれど、価格とサイズを考えると、久し振りにデメルのザッハトルテが食べたくなりました。

個人的には、ドボシュトルタの作りに「これぞパティシエの技」と感心させられたので、同じような作りでバニラ調のエステルハージートルタも試してみたいと思っています。

パリブランシェシリーズ

アンリ・シャルパンティエのケーキ「Paris Branche」シリーズの2011年冬新作を食べてみました。
http://www.henri-charpentier.com/

左手前がウィーン風トリュフのトルテ、右奥がザッハトルテ。もう一種類、バナナとチョコレートのトルテは家人に進呈したため写真なしですが、一口有り付く事が出来ました。

ウィーン風トリュフのトルテは、中がクリームとふわふわのスポンジで層になっており、とても柔らかい食感。ヘーゼルナッツやアーモンドが入り交じった複雑なハーモニーが特徴的。ナッツの粒が滑らかな口溶けと不似合いな気もしましたが、アクセントと考えるべきでしょうか。
「大人の味」と表現するのがピッタリのケーキでした。今回のParis Brancheシリーズでは、個人的にこれが一番良かったかなと。

ザッハトルテの方は、思ったより後味が甘い仕上がり。甘さが強いので、最後の方は少し飽きました。
また、表面にコーティングされたチョコレートがやや硬く、フォークを差し難かったです。
ちなみに、上に乗っているチョコは不思議と酸味を感じる味でした。

バナナとチョコレートのトルテは、「バナナとチョコレート」と言う鉄壁の組み合わせで失敗はないと思ったのですが、ちょっと酒が効いていて好みが分かれそうな印象でした。
クリームだと思った部分がムースだったので、その辺も予想と違う部分でした。

110131.jpg

http://www.cucina-oggi.com/
公式サイトには掲載されていませんが、創業時の味と謳って限定販売していたので購入してみました。
撮影前に切り分けてしまたのでこの写真はピースですが、販売していたのはホールのみでした。

元々アレンジする部分がないレシピですから、ベタなクラシックショコラに、粉糖が振り掛けられているだけの非常にシンプルな作りです。とは言え、ケーキの表面が硬さはあるのに真っ平らに出来ているところ等、やはり本職の技かなと感じます。クラシックショコラって、大体表面が割れますよね。

肝心の味の方は、濃厚なことはチョコ好きとして嬉しいのですが、しっとりと言うよりべたつく感がやや微妙です。擬音で言うと「もちゃもちゃ」する食感で、これがなければ安価で美味しい良いケーキなのに、と思う反面、この感覚が濃さを演出してるのだろうなとも思えて、難しいところ。
ふわふわに作るケーキでもないし、しっとり感が失われるとパンみたいになってしまうし、結局このくらいが妥協点なのでしょうか。

プレミアムプリン

極上プリンの専門店スイーツマジックから、ザ・プレミアム バニラ(右)とドゥーブルフロマージュ(左)。
http://www.sweetsmagic.com/

パステルの「極」同様、陶器製の器に入ったプリン。「極」も525円と高くて器代だと感じましたが、こちらの商品はなんと630円。
確かに形は綺麗ですし、陶器のひんやり感はプリン向き。また、備え付けのスプーンも非常に使い易いです。紙袋まで同形等で凝っているし、グッドデザイン賞を態々受賞する拘りがあるのも分かります。
器の口は楕円で、内側で計測して5cm×3.5cm。高さは8cmでした。
「極」の器は丸型だったので、自宅で蒸しプリン等を作る時に器として使えましたが、こちらは狭くて洗い難そうなので、二次使用は要検討かも知れません。

肝心の味を批評したいので、まず基本のザ・プレミアム バニラを食べてみました。
掬ってみると、随分色が薄めでした。しかも意外に口当たりがあっさりしていて、口の中に味が残りません。容器の底にはキャラメルが入っていますが、これも軽め。プリンの味と合致していて食べ易かったです。
大体、高額なプリンは卵に拘っているためか味が濃い事が多いと感じるのですが、このプリンはアイスクリームのように溶けて爽やかな後味を残すところが実に不思議でした。

一方のドゥーブルフロマージュは、クリームチーズとカマンベールが入っていると言うだけあって確かに濃さがあるのですが、チーズのクドさは感じません。やはり、さらっとした口当たりです。
色もプリンと変わらないので、もし容器の色が一緒だったら、どちらを食べているのか次第に分からなくなったかも知れません(笑)。

なめらか系のプリンが好きなので。価格には一応納得しました。「極」より好みですね。
流石に即リピートしようと思う価格ではありませんが、その内、ロールケーキも試してみたいです。