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TVアニメ「アルスラーン戦記」4話「厭世の軍師」
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今週のエンドカードは久米田康治先生。
とてもいいエンドカード(=オチ)でしたね。
ナルサスの筆に赤色が乗っているという時点で、アルスラーン(銀髪碧眼で青服)のどこを書いてるんだ突っ込みたくなります。まさか、いきなり背景なのか!?

ということで、ナルサスの絵の衝撃がより誇張されていた今回。
割と、回想に尺を取っていた気がします。ナルサスが奴隷を解放したせいで動員した兵が少なかった、というエピソードも盛り込まれていたし、わざわざ派手にアクションも入れてナルサスというキャラクターを1話で立てたのは良かったと思います。ただ、対三国同盟のときの策が、ちょっと分かりにくい映像でした。
どうせ描けないなら、具体的なことは語らせないという手もあると思うのですが……。それこそ、ナルサスの絵のように(笑)。
そして、アトロパテネの戦いも踏まえると、流言の効果が高い世界だなと思います。現代のようにリアルタイムで伝達可能な時代であっても流言飛語があるわけですから、この時代設定なら当然か。
ルシタニアに関する台詞がごっそり削られていたのは、次週補完されると期待しておきます。ただ、次話は「王都炎上」に進むようなので、山からの脱出はほとんど描かないのかも?

それにしても、動いて喋るナルサスというのは、思っていた以上に感情豊かというか、子供っぽいですね。軍師というと淡々としているキャラクターが多いイメージが覆されます。「血の気の多い策士」と評するのが妥当かも知れません。
「共に嫌われよう」の台詞の時点で、ナルサスが殿下に好印象を持ったことがわかる表情の動きは、アニメだからこその表現で、良いなと思いました。
ちなみに、前回違和感を感じたエラムの声ですが、殿下に対して終始冷たいところが気に入ってきました。

TVアニメ「アルスラーン戦記」3話「黒衣の騎士」
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前回から引き続き、ちょっと作画修正が間に合ってないかなと感じます。軍勢を描かないといけないし、3/21のAnimeJapan2015時点で2話が仕上がったばかりという、割とリアルタイムな制作状況らしいので大変なのでしょうね。

今回の話は、前回から少し時間軸を遡り、割愛したシーンも含めて丁寧に描写してくれていました。モンフェラートも登場したし、ナルサス登場まで進んだし、ということで。
ダリューンとクバードの会話はやはりカットされたままでしたが、代わりに退却の伝令が殺されるシーンが挿入されたので、カーラーンの策略が分かりやすく、良かったと思います。
ヴァフリーズの剣劇はユパ様@風の谷のナウシカだと思ったら、既にネットで散々言われていました。

そういう次第で、本編の流れは言うことありません。

メインキャラが新たに登場しましたが、エラム@花江夏樹は、私のイメージより声が低く、違和感がありました。女装の時の声はどうするのでしょうか。
ナルサス@浪川大輔は、勿体付けた喋りだと感じたけれど、まだ第一声しか出ていないので、たくさん喋る次週に期待します。

予告ナレーションは、ちょっと笑ってしまいました。ビジュアルそのもので表現できるアニメで、見た目を文章表現をするって、ハードルが高い仕事ですね。

エンドカードは、少年マガジンの連載陣が描くのでしょうか。今回は瀬尾公治先生。2話の唐突な田中芳樹先生のエンドカードも驚いたけれど、3話でタハミーネ王妃という人選の面白さには更に驚きました。でも、今回の話はOP・ED以外一切女性がいなかったから、敢えて女性キャラを入れてきたのかな。
なんにせよ、今後色々な絵柄で描かれるだろうキャラクターたちが楽しみです。

TVアニメ「アルスラーン戦記」2話「14歳、初陣」
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展開は今回もほぼ漫画通り。
2話の内にダリューンがアルスラーンに合流できた分、少しアニメの方が頑張っているでしょうか。3話最後でナルサスを登場させるために、削れるところを削っているのかな。その分、ヴァフリーズがダリューンに殿下を助けに行くよう言うシーンが抜けてしまったので、今後の台詞に問題が生じないか心配です。クバードの出番も少し削られていましたが、そちらは気になりませんでした。
ただし、次回モンフェラートとボードワンのシーンは、ルシタニアが占領国をどう扱うか分かるし、そんなルシタニアも一枚岩でないことが分かる重要な会話なので、入れて欲しいと願っています。
一方、アニメオリジナルの要素として、1話で登場した3人の子供たちが従軍していたのは、3年前と繋がって良かったものの、その分、殿下にとっては辛い展開になったなと思います。

せっかくのアニメなのに、前線の混乱の見せかたが弱かった気もしますが、日曜夕方に火計を描いているという時点で、偉いのかもしれません。
殿下の「突撃開始!」がなんともか細くて笑えました。最終話辺りでは、きっと堂々たる号令を聞けるのでしょう。

敗北や殿下の血統に関してフラグ台詞が乱立するので、直ぐ回収される前者はともかく、後者はちゃんとアニメ内で回収するんですよね、と質したくなりました。
なお、フラグと言えば、あんな口を叩いておきながら「うたわれ」2話を見逃したので、またBS11にお世話になります。

TVアニメ「アルスラーン戦記」1話「エクバターナの栄華」
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遂に放送開始。さすがに、初回だけあって作画が安定していましたね。EDだけガラッと画風が違って驚いたけれど、アルスラーンが若干女性的に描写されている以外は面白かったと思います。ナルサス1枚絵で、盤上のコマの1つが地味にダリューン型だったのは笑いました。
色使いは上品で、地味かもしれないけれど質実で綺麗です。
背景美術も綺麗だし、音楽も良い。
動きはデジタルを駆使していましたが、戦争シーンはカメラワークも頑張っていて、予想より迫力がありました。兵士だけ3Dの箇所があって、さすがにそこは違和感がありましたが、減点はそのくらいかな。
以上、映像と音に関しては、私の期待値を超えてきた感じで、来週以降の視聴も楽しみになりました。

話の展開には、少し物申したいところがあります。

1話は、漫画版の1話をほぼそのままアニメ化した内容でした。
(漫画版1話は、漫画版オリジナルの原作前日潭)
タハミーネとアルスラーンが顔を合わせるシーンが偶然ではなく仕事上のものに変更されていたり、細かい台詞回しや順番は違ったと思いますが、基本的には漫画版がそのまま動いている、という印象を受けました。
私は、この漫画版第1話について率直に語ると「背景説明としては優れているが、第1話としての訴求力に欠けている」と思っています。
パルスという国やアルスラーンを取り巻く家族、部下の説明力はできているし、後から見れば繁栄し平和なパルスと占領後のパルスという落差を強く感じるけれど、それは数話経ってからの効果であって、取り敢えず新アニメだからと1話だけ見た視聴者に「翌週も見ないといけない」という思いを掻き立てることはできていないと思うのです。
なんせ、物語はなにも始まっていない。
それにこの3年前のアルスラーン殿下は、自分が死ぬ可能性すらあったというのに、危機感が薄く、キャラクターとして魅力に欠けると思うのでした。可愛い可憐な主人公でも良いけれど、感情移入くらいはさせて欲しい。
まぁ、最後に初陣とアトロパテネの会戦に関するナレーションがあるだけ、次話で話が動くと印象づけられているから、良いのかな。

独自の用語については、字幕でも出すかなと思っていましたが、突撃開始(ヤシャシーン)はそのまま読み、奴隷(ゴラーム)は日本語を採用、という感じで折り合いをつけていました。
雰囲気が伝われば良い単語は読みを、意味が分からないと登場人物たちの会話が理解できない単語は日本語を、という取捨選択でしょう。
その他独自要素として、地図上で情勢説明があるのは、いかにも戦記物らしくて良いと思いました。

アニメと連動したインターネットラジオ「アルスラーン戦記~ラジオ・ヤシャスィーン!」が放送開始。
http://www.onsen.ag/program/arslan_anime/

単発では、NHKの「○○三昧」なども聞いていますが、ラジオの定期放送を待つなんて、「テイルズリングエターニア」以来です。
といっても、継続視聴するかどうかは第2回放送次第かな。

第1回は47分22秒。実際の放送帯を使わないためか、初回だからか、結構長い番組ですね。
パーソナリティの2人(小林裕介&花江夏樹)を知らないので、時折どちらが喋っているのか分からなくなる事もありましたが、終盤にはスムーズに聞き分けられるようになりました。
小林くんは、アルスラーン役ということもあってか、応援したくなる感じですね。声が遅れて聞こえる腹話術は、ラジオだとまったく意味のない特技でしたが!(笑)

初回ということもあってか、アルスラーン戦記の説明が中心。
出演者達が、アルスラーン戦記特有の固有名詞に苦戦しているので少し心配になりましたが、まだアニメ収録は始まっていないのかしら……。

アニメ公式も、トップページがキービジュアルに変わっていました。
http://www.arslan.jp(音量注意)
やはりファランギースの衣装が破廉恥過ぎると思いますが、肌の色が白いので思ったほどエロスは感じませんでした。それはそれで、なんだか複雑。