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パルテノン多摩 大ホールにて行われた、タクティクスオウガ演奏会「テンプルナイツ交響楽団2nd stage」(Tオケ2)を鑑賞。
http://templar-orche2.tumblr.com

1600席規模という会場の広さに、少し心配していましたが、9割近く埋まっていたと思います。
作曲の崎元仁氏、岩田匡治氏も臨席。
冒頭の写真はプログラム表紙。読み応えのあるプログラムで嬉しかったです。
しかしここまで準備して無料演奏会というところに、アマチュア演奏会の大変さを感じました。

選曲は、PSP版「タクティクスオウガ 運命の輪」から(曲目リストは、点数が多いため記事の最後に記載)。
1章・2〜3章・4章という形で、オープニングからエンディングまでを綴る三部構成でした。挨拶とアンコールも含めて、3時間近い長丁場。正直、最後の方は演奏側も聴取側も疲れが垣間見えた気がしますが、「あの曲がなかった」というストレスがないのは嬉しいですね。
また、運命の輪の楽曲アレンジは総じて良アレンジですし、私はそもそも「伝説のオウガバトル」の方に好きな曲が多いので、「Krypton」等を入れてもらえて嬉しかったです。
ランスロットさんのオルゴールに関してのみ、旧作「拾った物は俺の物」と「泣くな!! 男だろ」の方が耳に馴染んでいるので、少し違和感があったかな。運命の輪で使用していないから仕方ないですが、アンコールに演奏してもらえたら嬉しかったな。

ただ、演奏技術的には、トランペット筆頭に金管が音を外すことがあり、残念ながら音楽に気持ちよく浸るという域ではありませんでした。弦楽器も引っ込み過ぎで、バランスが悪かった印象。パーカッションは安定していて、特に鉄琴が好みの音色でした。
2部後半等、至極良い演奏だと思うところもあったので、やはり元がDTMのゲーム曲を演奏するのは難しいのでしょうね。ドラクエの演奏会が盛況なのは、始めからオケ向けに作られているという要素が大きいのかな、と改めて思わされました。
アレンジに関しては、繋ぎが格好いいな!と思う箇所が数回あったのですが、曲数が多すぎて、どの曲だったか記憶していません……。

最初、「来てくれたのね。ありがとう」と言いつつナイフで斬り付けるMCに面食らったけれど、よく見たら黒カチュアのコスプレによる、フィダック城再現でした。
花束贈呈後に指揮者が撃たれて暗殺されたりするし、こうして見ると、つくづく暗いゲームですね(笑)。
崎元&岩田の両氏が語った通り、曲も全体的に重苦しいです。ただ「運命の輪」なので、「伝説のオウガバトル」由来の曲も含まれており、その旋律だけは飛翔感があって、ホッとしました。ファンタジーと政治色の割合もさることながら、この差には、ゼノビア=大陸、ヴァレリア=島国の違いもあるのでは?と思った演奏会でした。

曲目リストは下記の通り。オリジナル版のMUSIC_ONモード名称は[]で囲みました。

一部
  • Overture[おーばーちゃー豪華版]
  • Fortune Teller2(占いじじい2]〜Catastrophe[恐いのは最初だけよ]
  • Notice of Death[死亡報告]〜VENDETTA![諸々の事情]〜Prayer[死亡目撃]
  • Restriction[制限時間、15分]〜Theme of WLO[パルチさん、行動中]〜Looking Back
  • Three Kings[タコレ(Gはサイレント)]〜Avilla Hanya〜Air Land[空中の音頭]
  • Prayer[死亡目撃]〜Deathrattle[今日は金曜日]〜Fight It Out[飲酒運転]〜Deathrattle[今日は金曜日]
二部
  • War Situation[兄きぃー死なないでくれぇー]〜Blessed memory[おっほっほっ]〜Island Atlas[おねえさん]〜Prepare to take the field[ユケ!ヤレ!マーチ]〜Accretion Disk[いけいけマーチ]〜Retreat![やめてケレー]
  • Notice of Death(Reprise)[死亡報告]〜White Storm[せまりくるサンタクロース]〜Theme of the priest[ふぃらーはぁ]
  • Fog of Phantom[トイレに行けない夜]〜Blasphemous Experiment[笛吹大魔王]〜A Color of Chaos[はぁ〜ガクッ]
  • Impregnable Defence[WALL OF DEFENCE]〜Religious Precepts[やってちょうだい]〜Song of tundra[さむいッス]〜Showdown
  • Harvest Dance[王宮のダンス]〜Theme of Black Knight[最初だけ恐いッス]〜Limitation[明るさの限界を突破]
祝電紹介BGM
  • Warren Report[薄笑いじじい]
三部
  • Reminiscence[浜辺でほげぇー]〜Krypton[すなのあらし]〜Revolt[サンダー・おおえど・Aチームのマーチ]
  • Footsteps From Darkness[夜の進軍]〜Theme of Black Knight[最初だけ恐いッス]〜A Cygnet[発酵女(お姉さま)]
  • A Clash of Giants〜Time Forever Lost〜Deeds Writ In Stone
  • Unsealed[もうたくさんだ!]〜Glory[安心デス!]
  • Coronation[2丁目の女王様]〜Awakening[じじい昇天]〜Passing Moment[明るい週末]
アンコール
  • Unit March[科学とくさつたい]
  • Chaotic Island[先行き不安]〜Overture[おーばーちゃー豪華版]

Lルートメドレー(Impregnable Defence〜Religious Precepts〜Song of tundra〜Showdown)は、自分の好みと演奏の良さとが完璧に調和してテンションが揚がったので、もう一度聴きたいな〜と思いました。

参加者のみなさま、お疲れさまでした。

五十音順キャラクター・ショートショート【ら】
→ルールは2012年12月17日記事参照


「来月は休戦期間だ。それまで持ちこたえるのだ!」
 ガルガスタンの本拠コリタニは豪雪地帯だ。雪深くなれば身動きがとれず、およそ一ヶ月の自然休戦が生じる。
 半年前の蜂起では、これを生かして敵の増援を絶ち、多くの同胞を強制収容所から解放したのだ。
 だが、今度は危ういかもしれない。
 己が発する鼓舞の声の熱度と裏腹に、腹の奥底が冷え込む。
 ウォルスタの兵は傷付き疲れ果てている。第一、休戦期間まで耐えたとしても、その先はどうなる。少数民族のウォルスタは、戦いが長引くほどに弱体化している。補充される兵は初めて剣を握る子供ばかり。自身とて、たかだか二十三歳の成り上がりだ。
 ウォルスタの未来を摘んでいるのは、我々自身ではないのか。そんな疑念が囁く。――だが、ガルガスタンのバルバトス枢密卿が民族浄化を推し進めれば、どのみちウォルスタ人は殺されるのだ。
 ならば、最後の一人になろうとも、戦い続けるしかない。
 自身の半分を殺し、残った半分だけで生きていくような器用なことはできないのだから。

Life
……ラヴィニス・ロシリオン(ゲーム「タクティクスオウガ 運命の輪」)


コリタニ城が雪マップなのは事実ですが、半年に一度の周期で豪雪になるというのは捏造です。
自分で書いておきながらこんなことを申し上げるのもどうかと思いますが、恐らくコリタニ地方はそこまで積もらないんじゃないでしょうか。

DLC第3弾「十二人の勇者」をクリアしました。

十二人の勇者

この物語のオープニングの出来事・ゴリアテ襲撃を「なかったことにする」というまさかのif展開。
ご都合のようにも見えるけれど、前回の「真の騎士」も、今回の「十二人の勇者」も、W.O.R.L.D.システムの「経験した時間軸に戻る」という制約がちゃんと生きているので、運命の輪の1ストーリーとして受け入れられました。
ED後時間軸で遊べる「カーテンコール」は蛇足、if展開は邪道、W.O.R.L.D.より強くて2周目機能の方が欲しい、と思っていたのも事実ですが、「運命の輪」はここまで遊ぶとわかる良さがあったんですね。
DLCエピソードは第1弾、2弾、3弾と遊び進めるほどに面白かったので、今となっては本編に最初から付いていても良かったのでは、と思うくらいです。

今回のエピソードは、デニムの記憶を徐々に辿り、時間を遡って行くという趣向で、最後にこの崖下に辿り着きました。

始まりの場所
(画面注釈)勢揃いしたテンプルコマンドに震える。

ユニット一覧
(画面注釈)敵、多っ!

撃破目標はランスロット・タルタロス卿のみですが、テンプルコマンドを順に倒して殲滅しました。
しかしタルタロスは撃破できず、デニムたちが時空を超えて現れたことを察しつつ転移石で離脱します。
攻略情報によると、この時間軸に実在するデニム、カチュア、ヴァイスの3人で出撃しないとタルタロスは倒せないそうですね。是非倒してみたいけれど、今回の縛りプレイではカチュアとヴァイスをまったく育てていないので、いつになることか……。

そして、ロスローリアンを退けたデニムは教会へ向かい、父親にすべてを報告したのでした。

父さん、ごめん。
(画面注釈)亡き父との再会。

2周目用に名前を変えたのが悔やまれる感動シーンでした。
いくら別の時間軸の歴史を変えても、デニム自身が辿ってきた過去は変わらないのですね。でも、父親にすべてが終わった報告をできたことは、デニムの心を救ったはずです。

デニムがカチュアとヴァイスにも大陸へ行く決意を伝えた今では、ベストエンディングの印象も従来の仄かに哀しいものから、清々しい大団円に変わりました。
折角だから、ゼノビア勢が揃うエンディングを発生させたいところですが、デネブを仲間にする前準備がちょっと辛いので、そのうち気が向いたら再プレイということで、一旦運命の輪の回転を止めようと思います。

オークション
(画面注釈)と言いつつ、とりあえず規定数の竜は売っぱらった。

DLC第2弾「真の騎士」をクリアしました。

真の騎士

「真の騎士」と書いて、サブタイトルは「First Knight」なんですね。「ランスロット」だからなのか、「伝説のオウガバトル」で最初に仲間になるキャラだからなのか。なかなか深いです。

ライム襲撃の時間軸に戻り、一騎打ちに乱入してランスロットが廃人になるのを防ぐ……。
完全なif展開です。
DLCを遊ぶ前は、オリジナル版の物語が持っていた哀しさを削ぐのではないか、と危惧していました。
でも、とても良かったです。

戦闘マップは2つのみ。
死者の宮殿最深部まで潜る必要があった第1弾に比べると、圧倒的に簡単でした。
ただ、DLCの敵は全体的に強いですね! 自軍の基礎ステータスが育っていなかったら、かなり厳しい戦いだったのでは。
そんな訳なので、テンプルコマンドとパラディンの能力差が絶望的過ぎて驚きました。バルバスが100ダメージ与えてくるのに、ランスロットのカウンターは20ダメージ……。まぁ、設定や展開的にも、こんなものなのかなぁ。
デニムから見たら強くて頼りになる最高の騎士だったランスロットも、決して最強の騎士ではない。そこがオウガらしいリアリティだと思います。

マップ背景は懐かしい吉田氏のイラスト「ライム炎上」ランスロット対バルバスという時点で、胸が熱くなりました。

古都ライム

被保護対象ではなく、剣を預ける対象に成長したことを認められ、デニムがどれほど嬉しかったか。
すべてが終わった時に、ランスロットが「伝説のオウガバトル」の勇者のことを語ってくれたのも大きな喜びでした。
ただ、DLC第3弾のことを考えてLルートをクリアした時間軸でCCを遊んでいますが、Cルートデニムにこの賛辞を与えてあげたかったな、と思います。

白騎士コンビと団長が会話するシーンは、実は作中で初めてですよね!
ギルダスってこんな風に畏まるんだな、というのが驚きでした。でもマルティムについて尋ねられた時に「俺とデニムでぶっ倒しました!」と返すのが「大きな子供」で微笑ましい。
そしてミルディンの方は、折り目正しくも、主張すべきは主張して我を通すあたりが、私の想像するままのミルディンで嬉しかったです。
もしかして、運命の輪でミルディンのWTが遅くされたのは、彼の台詞をゼノビア勢の最後に持ってくるためだったのだろうか、なんてことまで思ってしまいました。

オルゴール
(画面注釈)そして、呪いのオルゴールはデニムの手に(笑)。

これで、残るはDLC第3弾のみです。

DLC第1弾「ウォーレンを探せ!」をクリアしました。

死者の宮殿115階。
レアアイテムもある程度確保しながら進軍したため、多少時間が掛かりましたが無事目的地へ到着しました。
カオスゲートを開けてウォーレンの無事を確認し、魔と化したロデリック王と対峙します。

敵は、ロデリック王と、王が生み出す自軍コピーユニットです。
ウォーレンの救出が最優先目的のため、彼が撃破されるとゲームオーバーですが……

ウォーレン死亡
(画面注釈)あっ!

GAME OVER
(画面注釈)この後、何度も見ることになる画面。

味方ユニットの基礎ステータスを育てて来た弊害が発覚しました。ウォーレンの紙装甲が、弓矢の一撃で破られてしまう!
しかもユニットの配置が非常に厭らしく、マップはコの字型で自軍と敵軍の間に大きな穴があり、ウォーレンは敵軍に近い角に配置されているのです。道なりに進むにしても、飛行能力を付けて飛び越えるにしても、敵が同等の行動力を持つため、先にウォーレンに近付くことは不可能です。しかも、ウォーレンのAIは隙あらば攻撃魔法を撃つため敵に近付いて行きます。
あっという間に近付ける忍者は不可。遠距離に攻撃が届くアーチャーも危険です。魔法ユニットならばと思いましたが、こちらも魔力の地力の差が出て2撃しか保ちません。
試行錯誤の末、自軍はデニム(アイテムスリングのみ)、カノープス(ナイフのみ)の2人のみにしました。しかも魔法スキルを外し、飛び道具は一切ない状態とします。カノープスは穴を飛び越えて敵軍に切り込み、ロデリック王と偽カノープスの攻撃を受けます。デニムはひたすらコの字の対岸からアイテムや呪文書で支援です。
勝利条件はロデリック王の撃破なので、こちらの攻撃はロデリック王にひたすら集中。
途中から敵デニムがウォーレンを殴りに行き、素手とは思えない攻撃力で不安を感じさせましたが、ウォーレンも自身の「回復の杖」を使って持ち堪えてくれました。

絵面は非常に地味なのに、熱い戦いを繰り広げること十数分。
遂にロデリック王を撃破し、オリジナル版1995年から17年の時を超え、ウォーレンがカオスゲートから帰還いたしました!

ウォーレン

魔法職以外はまったく似合わないユニットなので、どう運用するかは悩ましいところです。なにより、転職証を確保しないと育成もできませんね。

今後の育成は保留にして、ウォーレンを救出したデニムはその足で、彼の下へ向かいます。そう、あの教会へ……

海の見える教会

ということで、次回はDLC第2弾です。