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全エンディングの収集を完了しました。

タイムスリップ時に「これまでと違う展開」を選んで、エキストラシナリオ・究極編に突入。
戦国時代ヒロインが全集合の中、信長が密室で殺された犯人を捜すと言うミステリ仕立てのシナリオでした。
1回目は聞き込み中にユキさんに掴まり、光秀が解決して終わり。
2回目は犯人に自信が持てないので消極的な選択をしてたら、やっぱり光秀が解決するエンドに。
3回目はダメ元で推理結果を披露し、無事事件の真相を暴きました。
大団円なのに、ちょっと哀しさの残るエンディングでした。綺麗に終わったけれど、敢えて再プレイして凄く下らないギャグ調のエンディングを見たくなりました。

遊ぶ前はこのゲームに対して、「構想として戦国ノベル部分が先にあり、学園編は販促目的で後から設定した」と思っていたのですが、違いますね。
両者が密接に組み合った作品でした。
学園編の出来の微妙さは否定できないけれど、絵柄には慣れますし、システムも、連続で同じヒロインが登場すればそのヒロインのルート、登場しなくなったら失敗したと分かるので、攻略不能ということはありません。
万人には薦められないけれど、好みに合えば楽しいゲームだと思います。
私自身は、もう十年越しのプレイ願望だったので、大満足でした。

学園編からやり直して、各キャラ専用ルートを攻略しました。

まず、学園編では選択できるコマが10個に増えて、ステータスの向上に大いに貢献。
基本的には、全期を勉強重視にするのが良さそうです。
ただ、80を超えるステータスがあるとタイムスリップの発生率が上がるようで、2年生になった瞬間にタイムスリップしてしまう事態が数回発生しました。
ステータスを上げる唯一の方法は、期末試験の結果発表イベントを発生させること。ステータスが90を超えると選択肢が大幅に増えるので、なるべく2学期までは辿り着きたいところです。
2年3学期まで進められた一周目は、運が良かったようです。

何度もやり直す中で気になったシステム面の欠陥は、2点。
攻略のため、ブックマーク(セーブ)を複数記録していったのですが、ロードしたブックマーク位置を記憶して欲しいです。セーブする時の初期位置が1つ目なので、残したいデータにうっかり上書きしかける事がありました。
それと、切実なのはテキストのスキップ機能。スキップが難しければ、一度通ったチャートを任意に進められるようにして欲しかったです。

以下、個別ルートについてクリアした順に感想です。
1人目は、幼馴染みの美穂。落馬でタイムスリップすると、これまで空白だった覇道編10章に進み、公家の姫君・綾と知り合うことに。基本的には、現代のヒロインの前世と解釈すれば良いのかな。
和風「ローマの休日」といった雰囲気で、綾姫がなかなかお転婆かつ可愛いです。総じて、学園編のヒロインより戦国時代のヒロインの方が可愛い気がするのは、顔を勝手に想像できるから、かも……(笑)。

2人目は、子供っぽい高校生、真央→鈴音の海賊編。全体的には、似たようなエンディングが多くてダレましたが、明智光秀お抱えの料理人になる「No.119 天職」は面白かったです。
馬鈴薯がこの時代には栽培されていなかった、と言う突っ込みは無粋ですよね。
ちなみに、真央からは「紫音っち」、鈴音からは「紫音リン」と呼ばれますが、後者はちょっと呼び辛いと思うので「シオリン」と脳内変換しておきました。

3人目は、格闘少女な右京ともえ→京の拳聖編。これは、書き手がノリノリで楽しんで書いたストーリーですね!
まさかの「必殺技名入力」に大笑いしました。奇を衒わず昇龍拳にしたのですが、後に主人公が炎の使い手になることを知っていれば、鬼焼きという選択肢もありましたね。
遂行する任務を3つから選び、それぞれきちんとシナリオがあるのが楽しいです。
本能寺から救う為にあれほど奔走した信長を、今度は討つ側に回るのが運命の皮肉でした。

4人目は、お姉さんキャラな沢双葉→佐和で、王道編に6章と14章が追加。
双葉は声が落ち着いていて感じが良いため学園編では一番好きだったのですが、女医の佐和はイマイチ。主人公への好意があまり感じられなかったので、可愛く感じませんでした。
また、このルートでは竹中半兵衛を救う展開があるのですが、思ったほど達成感がなかったです。どうせifなのだから、もっと頓狂なシナリオでも良かったなぁ。

5人目は、隠しキャラで引っ込み思案な雪村栞→ユキの宗教編。
ザビエルならぬザ・ピエールという宣教師に付いてキリスト教を広めると言う番外編ストーリー。
ピエールは良い味のキャラでしたが、宗教論争と言うネタが難しかったのか、盛り上がりに欠ける気がしました。この中では主人公がラスプーチン的に成り上がる「稀代の悪僧」が面白かったかな。
ちなみにこのルートは、ステータス不足で特定のエンディング達成に必要な選択肢が出て来ない事態になり、3度やり直しました。その為に評価は辛めかも知れません。

最後に、隠しキャラでタカビーお嬢様な春日愛→かすみの商人編。
なかなかフラグが複雑で面白かったです。桔梗屋の若旦那がまた本筋に関わってきたのも楽しかったです。
ただ、4、5、6章と枝葉末節は異なっても、展開が一緒でバッドエンドが重複しているため、全チャートを埋める気力はありませんでした。

これで、135エンディング中133を確認。
さすがにダレてきましたが、残り2つですので頑張ります。

引き続きサウンドノベルパート。
収集したエンディング数は74。全部で135個なので、半数は超えました。
ちなみに、最高石高は1092万7100石。このゲームが発売された当時は、ネット上で石高を競うランキングがあったそうです。どのくらいが上位だったのか、今となっては知る術もないのが残念です。

導入編まで戻ってやり直していたところ、日本画家を目指す芸術編に入りました。
桔梗屋の若旦那がこんな形でシナリオに大きく関わってくるとは、覇道編・王道編では想像もしませんでした。この人、相当な傾奇者だったんですね。このくらい突き抜けているキャラは好きです。

このルートのエンディングでは、「コックリさん」で電波を受信する「ちゃねりんぐ」と、最後に学園編パートに戻る「鳴海と成実」が良かったです。現代に戻るシナリオはこれまでにも幾つかありましたが、学園編のキャライラスト+ボイスが出てくるのは初めての演出で、本当に「戻ってきた!」と言う実感が湧きました。

このルートでは、信長謁見前に発生できるイベント「設計図のアルバイト」が、なんのフラグになっているか分からないことだけ気になりました。
エンディングには関係しなそうだったので、無視してしまいましたが、どういう影響があったのかなぁ。

サウンドノベルパートをプレイ中。

普通にプレイすると、覇道編(信長の部下ルート)と王道編(秀吉の部下ルート)のどちらかに進むようです。
覇道編は、選択をミスって信長の機嫌を損ねると王道編に落とされるので、覇道編に居続けるのが難しいですね。最初は堺焼き討ちをスルーして王道編に落とされ、金ヶ崎の戦いの褒賞選択で覇道編に戻りました。その為、覇道編4章〜5章の展開が分からなかったので、後からやり直しで入れた時が嬉しかったです。
最初は、基本的に自分の歴史知識を活用しつつ、信長を救うと言うプレイ方針で遊んでみました。割と順調に進んだと思うのですが、姉川の戦いの詳細が分からなくて、敗北エンド「無気力な勝家」が初エンディング。
本能寺は細かい分岐が多数あり、最初は信長の死を見届ける「敦盛」へ。学園編で無気力だったあの主人公が随分と成長した姿に感動しましたが、「死にゆく人間は、美しい」のTIPSには、この局面でネタを仕込むか、と思わず笑いました。
実は、私がこのゲームの体験版を遊んだ時に面白いと思った要素は「蘊蓄ゲー」な部分なのです。それも歴史ネタとまったく関係ないことのTIPSが面白くて、好きです。
遊びネタも豊富に入っていて、ガンダム台詞、ドラクエ4の8逃げと言ったメジャー処に混じって、スレイヤーズがあったのも嬉しかったです。
なかなか信長を生き残らせるのは難しかったのですが、主人公が信長の影武者として本能寺に残るシナリオで、ついに信長の生存に成功。途中、選択肢的にはバッドエンドになりそうなものを敢えて選ぶ必要があったのが盲点でした。

あとは、覇道編と王道編を行ったり来たりしながら、双方のエンディングを概ね収集しました。
タイトル通り、自分が征夷大将軍になるエンディングは2つ確認しましたが、一方はバカ殿化だし、一方は名君だけれどあまり幸せを感じなかったです。織田軍団が長篠で破れるエンディングの一つ「努力、友情、敗北」など、バカな展開の方が好きです。
一部取り逃しがありますが、選べる選択肢はすべて確認しているので、ステータス不足なのかな?
そう言えば、エンディングを迎えた時に、スタッフロールが流れる場合と流れない場合があるのですが、これの基準が分からず疑問です。

一々初めからプレイし直さずに、チャートで過去のシーンに遡って、色々な展開を確認できるのが便利です。リストを見れば、大体どの辺で辿り着くエンディングなのかも想像できます。
ただ、エンディングを迎えると毎回、システムデータのセーブ、システムデータのロード、ブックマークのロード……と繰り返すのはいささか冗長。
また、操作性の不備として強く指摘したいのは、「学園編の最初から始める」がデフォルトである点。「ブックマークを選択する」方を選ぶ回数の方が多いのだから、こちらをデフォルトにして欲しいです。

とは言え、それは些細なことだと思うくらい、軽妙なテキストが面白くて延々遊んでいます。
一部、選択肢に関係なく進む展開や「頭領」を「棟梁」とする誤字が散見されますが、眼を瞑っても良いかな、と思えます。
主要な人物が皆巧くキャラ立ちしていて、どの人物にも愛着が湧きます。
覇道編では信長や勝家に絶妙な愛嬌がありますし、王道編は小六と半兵衛はわかりやすいキャラ分けがされているので、歴史に詳しくなくても直ぐ覚えられるでしょう。官兵衛の「若さ」と設定には驚いたけれど、有岡城の戦いで伊丹城から脱出するシナリオは、どちらも凄く入り組んでいて白熱しました。

そんなわけで、かなりガツガツやり込んでいます。
全エンディング目指して、しばらく頑張ります。

PSゲームアーカイブス「高2→将軍」を始めました。
高2→将軍 ソフトウェアカタログ

ゲームを始めると、突然校門で鳴海に名前を聞かれるシーンから開始。
いつものギャルゲー用ネームを登録したのですが、どうもこの名前、システムデータ自体に記録されるようです。つまり、2週目以降に名前を変えることはできないようですね。

親友キャラと、4人のヒロインが登場しましたが、見事に全員の顔が同じです(笑)。
2人分、追加登場しそうな枠があるのですが、きっと同じ顔に髪型だけでバリエーションを作ってるんだろうなぁ。

年の初めには、空きコマに受講する学科を選択します。高等学校の時間割が懐かしいですね。こんなに授業数があったのか、と吃驚しました。
自分で選ぶコマは3つ。1回目なので、初期のコマ数が少ない教科を補強する方針で、社会、理科、体育、英語の4つを回してみました。
各学期の開始時には、勉強と遊び(恋愛)をどの程度の比重で進めるか選択肢がありますが、なぜか毎回選択肢が変わります。取り敢えずなにが良いのか分からない為、「勉強主体」「勉強50%、遊び50%」「女の子にも興味あり」など、折々で比重を変えてみました。
その後、勉強重視にすると試験で上昇する基礎成績が変わることは把握できましたが、遊び重視にした場合の利点が良く分かりませんでした。イベント発生数が変わるのかしら?

自動で日にちが進み、イベントが発生したら選択肢から答えを選ぶことになるのですが、意味が分からない選択肢が多いです。
なんせ、選択肢のどれを選んでも、相手の反応が変わらないのです。
また、繋がりのあるイベントが殆どなくて、期末試験で勝負しよう!と言う話をしておきながら、その後の顛末がなかったりします。
ちなみに、麻生は悉く「ハズレ」の選択肢を引いたようで、鳴海以外のキャラにはほとんど遭遇できませんでした。
選択肢以外の部分では、プレイヤーの意志を確認しない勝手な主人公にも吃驚しました。
現代で言うところの「引き蘢り」ですね。あまりに日々を無意に過ごしているので吃驚しました。例えば、ヒロインたちから部活動に誘われても、入部しようとする選択肢自体が存在しません。学期の方針を「ガリ勉主義」にしても、試験前は一夜漬けという酷さです。

各学期で10分程度進むと、期末試験になります。
各教科で1問ずつ出題。問題は中学レベルなので、普通に解けば全問正解を狙えると思います。ただ、回答時間が非常に短く、計算問題等に手間取るとあっという間に時間切れで不正解扱いになってしまうのが難しいです。

そんな感じで進んで行くと、2年生3学期(2003年3月10日)にタイムスリップが発生しました。
タイトルが「高2→将軍」ですからね。2学期にタイムスリップする場合が多いようなので、3学期に入った時はあれ?と思ったのですが、どうもイベント進行に影響されている模様。
この時点でのステータスは、英語72、数学64、国語67、理科76、社会74、体育74、芸術68
ハート(好感度)は、ともえ1、鳴海5のみ。
何故苦手の理科が一番好成績なのか疑問です。ただ、どれも特別高くないですね。ステータスを重視するのならば「ガリ勉」一択にすべきだったでしょうか。
取り敢えず、このステータスで行ける所まで行ってみます。

結局、学園シミュレーションパートは45分程度のプレイ時間でした。元々、目的はサウンドノベルパートなので、あっさりしているのは良かったです。
操作性で気になったのは2点。
一つは、テキストをスキップ出来ないのが少し面倒な点。もっとも、一文が短いので苦痛はありませんでした。
もう一つは、選択肢総当たりゲームなのに、プレイ中にロードができない点。セーブがいつでもできるので、ロードも同様にできたら、更に快適だったと思います。