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TVアニメ「91Days」(8話〜12話)の感想です。
http://91days.family

当初の視聴予定にはない作品だったのに、1話で「いい雰囲気」と思わせ、2話の衝撃で引っぱり、9月冒頭にあった衝撃的な8話以降は、ずっと次週を楽しみにしていました。

コルテオの友情を利用しつくすアヴィリオは、いつかしっぺ返しを喰らうと思いながら見ていたのに、その前に8話でコルテオがどん底まで堕とされたのが衝撃でした。
窮鼠、猫を噛むーーと評すしかないラストは、カメラワークと、明るいレコードの繰り返し演出にゾッとしました。ファンゴは、侮り過ぎていた油断より、身の回りに置ける信頼できる人間を故セルペンテしか持たなかったのが敗因かな、と思います。
そこまで追い詰められたコルテオが、ようやく報われそうだった10話とその結末は、本当に悲しかったし、最終回でチェロットが彼のことに触れてくれたのがまたなんとも効いていました。

手紙の主である「4人目の男」の正体は、4話から引っ張った割に小物だったな、と思いましたが、4人目を探すミステリーを盛り込むと、復讐劇というテーマがブレていた可能性もあるので、これで正解だったのでしょう。

とにかく、最初から最後までテーマを通し続けた点は見事でした。
実のところ、私は7話の時点で「この物語の結末では誰も幸せにならない」と確信したので、ある種安心して観ていました。その確信通り、復讐という行為を肯定することなく終わりました。私は、犯罪者が主人公でも構わないけれど犯罪を肯定する物語は嫌いです。91Daysの場合、人死、裏切り、策謀が蠢く凄惨な物語でも、倫理観は真っ当だったので楽しめました。

しかし最終回は、キービジュアルからの想像とまったく違い、少々蛇足気味に感じました。
せっかく11話まで逃げずにラザニアだとか描写してきたのに、結末で曖昧な終わりかただったということはもちろん、構成も時系列が前後して、分かり難かったです。
私は、元々アヴィリオは死ぬべきだと考えていたので、そのように解釈しましたが、ネロの笑顔があるせいで判断が難しくなったと思いました。
どれほど虚無感に襲われようと復讐をやり遂げたアヴィリオに比べ、ネロの怒りは少し緩いのが残念でした。
そもそもネロは3話頃、アヴィリオを疑っている描写があったのに、結局は完全に信じていたのですね。いい奴かもしれないけれど、マフィアのドンの器ではなかったんだ、と思います。

折り返し地点到達。
「アルスラーン戦記」が終わったので、週末のラッシュが少し緩和されました。

Re:ゼロから始める異世界生活(19話〜22話)

http://re-zero-anime.jp

華麗なる反撃開始!
毎回、引きが巧いので飽きさせません。

クルシュは誠実な武人という感じなのに、交渉もキチンとできるので、かなり良いリーダーですよね。初登場時から、王選候補者として一番信頼できそうだと思っていた通り、クルシュ、アナスタシアの順で真っ当ですね。それにしても、このままプリシラやフェルトはスバルと関わらないまま終わるのでしょうか……。
ユリウスとゴタゴタするのかな、と思ったのですが、意外とスバルが大人の対応で、ホッとしました。
ただ、正解ルートっぽいのに、モブが結構死んで行くのは辛いですね。

機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096(17話〜20話)

http://www.gundam-unicorn.net

キャラクター整理が始まり、リディ少尉が嫌われている理由は分かりました。
でも私としては、元々お坊ちゃん育ちだから性格的に甘いのは仕方ないし、苦悩は一族の立場から来ているのだから、結構同情に値する存在だと思います。歴代ガンダムパイロットにも駄目な奴やヘタレや人殺しは沢山いましたし、人間的には現在視聴中の「91days」主人公アヴィリオが圧倒的に嫌な奴なので、少尉なんて可愛く感じます(笑)。
ただ、20話までは「ラプラスの箱」が謎の存在だったため、いったい何に苦しんでいるのかが分からず、苦悩する自分に酔っているようにも見えたかな。

あと2話で終了ということは、最後は戦闘メインかな。
ラプラスの箱をどうするのか、きちんと決着をつけてくれることを期待します。

テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(05話〜08話)

http://toz-thex-anime.tales-ch.jp

ベルセリア編の感想は、先行試写会に行っているので割愛します。

ミクリオが離脱して神殿に向かったのは、ライラが邪魔者を排除したように見えました。そのため、本当に神殿と神器があって、ホッとしました。

08話は、珍しく就寝前にリアルタイムで観たのですが、期待に違わず面白かったです。その代わり、ザビーダのテーマのイントロが頭の中でエンドレス再生されてしまい、なかなか寝付けなかったけれど。
エドナ視点で見る「アイゼンお兄ちゃん」が、笑顔の好青年だったのでちょっとウケました。体験版を触った感じでは、あの人、終始仏頂面で、笑うにしても悪人面って感じだったのに(笑)。

ようやく物語が動き出した気がするのは、分かりやすい目標(ドラゴンを救う方法を探す)が据えられたためだと思います。

私は、この場でアイゼンを倒す改変が入るのでないか、と思ったのですが、どちらかというと希望を持たせる改変でしたね。ただ、ベルセリアでの展開を伝え聞いた限りでは、安易にアイゼンを助けるのも問題が残るようなので、アニメでの結論がどうなるか、注目したいです。

91Days(5話〜7.5話)

http://91days.family

毎話、どんな展開が待っているかワクワクしながら視聴しています。それだけに、今月最後の放送回が総集編でガッカリしました。
アヴィリオが完全に牙を剥いてみせた、7話のゾクゾク感が最高です。復讐相手以外の人間を犠牲にすることを厭わない冷酷さを見て、アヴィリオは最終話で死ぬしかないな、と感じました。
巧いことヴァネッティファミリーを潰し合わせたけれど、まだ「4人目」は分かっていないし、OPにある教会で演説しているようなシーンなど、気になるカットが残っているので、眼が離せません。

ちなみに、ファンゴの「ラザニア」は、コック姿の時点でオチが読めていましたが、本当にオルコを挽肉にしてしまったのか、ファンゴのブラフなのかは分からないよな、と思っています。人肉だと思うと、当面ラザニアが食べられなくなっちゃう……。

合計6作品視聴。結構頑張ってます。
「SHOW BY ROCK!!しょ〜と」は、毎回1話完結と思わせておいて、まさかの「徒然なる操り霧幻庵」で過去編連続ドラマ仕様という月跨ぎにはヤラレました。
「Re:ゼロから始める異世界生活」は、単独記事で後日投下します。

機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096(13話〜16話)

1年戦争でしか知らなかったブライト艦長が、非常に落ち着いた頼りになる大人になっていました! 部下から慕われているのも当然と思う格好良さです。それなのに、執務室に飾っている写真が盗撮写真というところに、心の闇を感じます(笑)。
個人的には、ジンネマン隊長が死ななくて安心。ここで生き延びたので、後は最後までしぶとく生き抜くタイプな気がします。

“サイド共栄圏を作り、地球連邦を1地方都市化させる”というフロンタルの狙いを聞いて、どこかで聞いた話だと思ったのですが、「銀河英雄伝説」の地球の状況がそんな感じでしたね。
一度広大な宇宙に進出したら、地球の手の届く範囲にはいられないものなのかもしれません。

テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(01話〜04話)

※公式の表記に合わせて、初回放送を00話とカウントしています。

全体的に本編は暗くシリアス一辺倒ですが、次回予告で毎回笑わせてもらえて、少しホッとして見終わります。エンディングアニメーションも、非常に温かい雰囲気で楽しいです。

本編の方は、ゲーム原作のせいか、全体的に説明不足に感じます。特に「天族は見えない」という設定をまったく知らない視聴者は、0〜1話の間、アリーシャ側の出来事は意味不明だったのでは、と心配になりました。私としては、聖剣祭の騒動をスレイの視点からではなく、一般人の視点から見たらどうなるのか知りたいな。
お話自体は全体的に改変しているようなので、先がどうなるかは楽しみです。

ビジュアルに関しては、今期見ているアニメは「アルスラーン戦記」以外どれも綺麗なのですが、TOZは背景が非常に細かいと思います。CGなのかな。あまりに細かい背景過ぎて、時々キャラが浮いて見える気もします。

91Days(2話〜4話)

毎回、OP・ED付きでも濃い30分を楽しめるので視聴継続。
謎を作りつつその話で解決し、でも次の大きな謎を提示する、という飽きさせない構成になっています。なんといっても、先が読めないから面白いです。また、アニメオリジナル作品なので、先の展開を知る術がないというのもワクワクさせられます。

4話は唐突にギャグ調だったので少し拍子抜けしましたが、4人目の復讐相手という新しい謎を持ってきて、緩急を付けてくるのが巧いですね。
毎話死体を見ているので、非常に血腥いのですが、無意味に流血しているのではないので好感。深夜アニメだからこそ描ける重さだと思います。

夏放送開始アニメ感想の続き。
秋の二期に備えて、再放送「響け!ユーフォニアム」も観ているので、時間のやりくりが大変です。

SHOW BY ROCK!! しょ〜と!!

http://showbyrock-anime.com/short/

「5分アニメ」と言われる枠ですが、実質3分くらい。
「SHOW BY ROCK!!」2期は10月放送開始だそうなので、キャラクターを思い出してもらう目的で、バンドごとに登場するのかな、と思われます。
馬鹿馬鹿しい内容ながら、実に「SHOW BY ROCK!!」らしくて面白かったです。私の今期録画リストでは、視聴して笑える番組がこれしかないので、結構重要です。

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀

http://www.thunderboltfantasy.com

台湾の布袋劇を日台合同で作成する作品ということで、正確にはアニメの枠ではありません。
画質が悪くて閉口しましたが、人形の美しさとアクションの凄まじさには惹き込まれました。また、凜雪鴉と殤不患の皮肉っぽいやりとりも面白かったです。
お話は王道の武峡小説という感じですが、人形劇になるだけで妙に新鮮に感じます。丹衡や殘凶といった格好いいキャラが、まさかの1話退場という思い切りの良さには驚きました。
お話は気になるけれど、血飛沫や首チョンパ等、かなり壮絶な演出が多いので、観続けるのは疲れそうです。

91Days

http://91days.family

禁酒法時代を舞台にマフィアへの復讐を描く、洋画風アニメ。
きちんとマフィア物をしていて、上質な出来だと思いました。1話だけチェックするつもりが、先が気になる引きだったので、取り敢えず録画続行。
一番感心したのは喫煙シーンが多いことです。変に現代の倫理観を持ち込まず、殴ったり殺したり酒を飲んだり吸ったりを真っ向から描いているので、好感を持ちました。
ただ、主人公には好意をもてなそうですね。
ネロの正体はまったく気付かなかったですが、正直、前髪を下ろして付け髭を付けている姿の方がよほどダンディで格好いいと思います。