クリアしました。
最終ダンジョン「エンドオブザワールド」は、まず見通しの良い神秘的なフロアから始まったと思ったら、見えない壁に阻まれて前に進めない地獄でした……。
フロア名には心惹かれる場所もありましたが、どういう構造なのか良く分からないまま、デスティニーアイランドの幻想へ到着。
アンセムとの問答、心の属するところが闇か光かと言うところに関しては、私としてはどちらか一方で語って欲しくないなぁと思います。そう思うと、アンジェリークは、光(誇り)と闇(安らぎ)でバランスが良い設定だったな、と唐突に無関係な作品に感心しました。
もっと子供向けの冒険譚かと思いきや、かなり観念的なお話で、実はホロウバスティオン以降の話は5割しか飲み込めてない気がします。そう言えば「スクウェア社」末期の作品だったなぁと思い出して納得です。
思えば、最初から世界の描き方が抽象的で、主要キャラがどういう育ちなのかまったく分からなかったし、考えるより感じるべき物語なのかも。
第一戦後、島が割れる演出は割と衝撃的な絵面でしたが、その後は宇宙戦艦みたいだし、ちょっと全体に連戦が長過ぎて、しかも空中戦は殴るしかなくて単調なので、正直飽きました。一応、ラスボスの体をダンジョン攻略するような「巨像」要素も感じたのですが、何処を攻略するとどう影響するか、と言う肝心の部分がわからず、ずっとキーブレードを振り回すだけ。
5回くらい叩きまくってなんとか撃破した頃には、本気で疲れ果ててました。
これまで登場した魔物はディズニー風だったのですが、ラスボス造形はFF的でしたね。人型の敵となると、こうなっちゃうのかな。
闇(ハートレスの世界)と繋がる扉を閉める3人に、助太刀が現れるのは古典的ながら……と思ったら、なぜリク&王様は扉の内側にいるんですか!
一旦外に出てから閉めるわけにはいかないのですか。
その辺の話し合いがまったくないので、非常に気になってしまいました。
しかも、王様の出番があれだけとは、実に驚きです。
今まで語りかけていた導きの声は、全部王様だと解釈していましたが、それで良いのかな? ハッキリした事はあまり明かされないままでしたね。色々知る為には、隠しEDとやらを観ないといけないのでしょうか?
ムービーのソラとカイリは可愛いですね。あの距離、ジャンプするわけには行かないのかなぁとか、思ったら駄目なんだろうなぁ。あのシーンは、たぶん二人の立つ間で世界が切り取られてるんですよね。
カイリからソラへのスターフルーツの描き足しは、素敵な演出だと思います。こういう、絵でしか出来ない表現を観ると、羨ましくなります。
そして2に続く、と言う終わり方で、一歩進んだ状態で振り出しに戻る、と言う終わりは、構成も然ることながら、シリーズ化を考えて作っていたんだろうなぁと商売の上手さも感じ取って、勉強になりました。
最後に、スタッフロールで山寺氏の名前を5役分発見。尊敬です。