宝塚星組「オーシャンズ11」15:30VISA貸切回観劇。
幕間の抽選会お手伝い生徒は研究科1年生、碧宮るか。ハキハキ喋る子でした。
貸切アドリブは2点。
まず1幕はベネディクトのオフィスで、テスの「何をしているの?」の問いに対して「幕間に抽選会があるから半券を探してるんだ」という無理のある誤摩化し。更に、景品を知ってるかと逆に問い返されたテスが答えて「一つだけ知ってるわ。――私のサイン色紙よ!」とアピールするのには笑ってしまいました。
もう一つは、2幕のソールの演技指導シーン。お題はオペラ歌手風に「買い物するならVISAカード、観劇するなら宝塚♪」。ちなみに、その後はこれをダンスで表現するよう振られたダニーが、完全に不意打ちで固まっていました。

同名映画のミュージカル化。
小池演出らしい切れ目のない繋ぎでエピソードがどんどん進みます。お話は、細かい所に突っ込み出すと「?」だったり、仲間集めは同じような演出の連続で少しダレましたが、演じる生徒たちが生き生きとしているのは良かったです。原作から更に役を増やしていたり、ミュージカルシーンを豊富に取り入れているなど、配慮があるのも気持ちが良いですね。
音楽は太田健先生ですが、今作では幅が広く、バラードからヒップホップまで用意されてるので場面ごとの色が随分変わりました。星組全体でもコーラスに厚みが出て、歌唱力がアップしていたような気がします。それとも、席位置が良かったのかな?
また、各種マジックを舞台に取り入れているため、アトラクションショー的な雰囲気もあり、色々満載の豪華なエンターテイメント。このごちゃごちゃ感が、星組らしいと言えるのかも知れません。

以下、印象に残ったキャスト評です。

ダニー@柚希礼音。安定のトップ姿。当たり前のようにセンターに君臨し、当たり前のように格好よく、当たり前のように喧嘩が強い(笑)。「蛇」のダンスは、変わりカツラも含めて面白かったです。
テス@夢咲ねねは、本当に白人女性に見える白い肌にビジュアルの説得力を感じました。
ベネディクト@紅ゆずるは、「立場が人を作る」という現在進行形の現場を見ているなと感じました。まだ本人比ですが、歌が良くなりましたよね。
ラスティー@涼紫央は役通り軽く演じていた感じ。
フランク@夢乃聖夏は、癖のある顔立ちですが、今回は文句なしに格好良かったです。黒塗りが合っているのでしょうか? 役は一番見せ所がなくて、ちょっと可哀想でした。
クィーン・ダイアナ@白華れみが、珠玉。3万ドルの予算を確保するシーンと、最後に「新しい道具だから分からないわ」と言い放つ姿に惚れました。自分を安く売らない女。ある意味、ダニーの計画に一番貢献した人ですよね。
リビングストン@美弥るりかは、とりあえずお馬鹿可愛い。
ライナス@真風涼帆はヘタレの美味しい役。フィナーレのダンスでセンターを担う場がありましたが、「肩の力が抜けた」雰囲気が、既にスターだなと感じました。
今作で退団のソール@未沙のえる(専科)は、こちらも「いつもの未沙さん」。パレードでは一際大きな拍手に包まれていました。愛された名脇役を見送れて良かったです。
最後にマイク@礼真琴。気合の入ったコーンロウと堂々とした歌に驚きました。

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