キプリング著 金原瑞人・三辺律子訳「プークが丘の妖精パック」

【あらすじ】
ペベンシーに住む兄妹ダンとユーナは、偶然、英国に残った最後の妖精パックを呼び起こした。パックから〈占有権〉を受け取り、オールド・イングランドの所有者と認められた2人は、魔法によって歴史上の人物と引き合わされ、英国の真の歴史に触れていく。

訳者あとがきにて「なぜこんなにおもしろい作品がいままで訳されなかったのか、首をかしげる人も少なくないと思う。」と記されていますが……
英国史ネタという時点で、本書を読んで100%面白いと思える日本人がどのくらいいるのでしょうか。
というわけで、英国史に通じていないと堪能できない小説だと思います。
1人目のリチャードの冒険潭等は、歴史的背景が関係ない部分なので楽しめたけれど、後半の3編のうちハルとカドミエルの話はチンプンカンプン。各時代のお話が最終的に繋がる構成は素敵でしたが、やはり根本から理解できたとは思えず、消化不良感が残りました。
本書の前に、英国史が分かる小説が必要かもしれません。

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