前記事から引き続き、キャスト評です。

プルキル@壮一帆は良かった。壮一帆の新境地を見ました。こういう本気の悪役の方が似合うのか、演技も歌も飛躍的に上達したのか、どちらだろうと真剣に悩んでしまうほど。

愛音羽麗は、やっぱり実際に観ても勿体ない使い方と思う。セオもスジニも体付きが良過ぎて、男勝りと言う設定には合っているけれど、もう少し舞台向けに女の子っぽくしてあげても良かったのでは。

どういう役なのかよく分からなくて、後から人物相関図を確認して仰け反ったのは、ヨン・ガリョの側近チョ・ジュド@紫峰七海。
悪巧みは彼が率先してやっているせいで、ガリョよりも上からの目線に見えました。

ホゲの部下、イルス@日向燦がずっとシリアスで、ちゃんと引く演技が出来るんだなぁと、前も思ったようなことを再び感心。どうも舞姫の時のイメージが強くて、押し出しが強い印象なのですが、役者として巧いんだと最近は理解してきました。別格でこのまま進んでくれると嬉しいな。

ヒョンゴ@未涼亜希は、ストーリーテラーとして出ずっ張りであることは美味しいけれど、折角の歌い手なのにソロが全然なくて少々残念。ただ、滑舌と口跡の良さで代えの効かない役だなと思います。
まぁ、未涼が控えめな分、ヒョンミョン@望海風斗を発掘出来たので一応良しとしましょう。

ホゲの母セーム@花野じゅりあは凄い。
「もし私が男なら王になっていたー!」の絶叫にギョッとさせられました。台詞なのか、狂気の発露なのか、最早判らないやり過ぎ感が良い。ここでセームが狂い、ホゲに呪いを掛けて歪めたんだ、と見ることが出来ました。

カクダン率いる近衛兵が、スラっとした子を揃えていて格好よかった。黒一式の鎧姿も凛々しい。

舞台のサリャン@華形ひかるは、あれがヤスと同一人物とは思えない程の美形でした。スチール写真では、「誤ってヤス用の眉(通常の三倍)を描いてしまった」と言う話の通り、ちょっと絶句する顔で載ってるのですが、今回の舞台で初めて本当の華形ひかるを知った感でした。

チョロ@真野すがたは、若手で纏まってると背が高くてまず気付くし、護り主として目覚めてからは青龍の神器が目立ってやはり眼を惹くし、普通に美味しい役なんですが、相変わらず印象が薄いです。花の男役の押し出しの強さの中では負けるのかなぁ。ナルシス度は一番だと思うのだけど(笑)。

そうそう、舞台上だけの展開で、パソン@一花の兄はチュムチ@朝夏まなとだったのだと思い込んだら、後から違うらしいことを知って、逆に驚きました。
では、なぜチュムチが白虎の護り主だったの? 護り主はパソン兄ではなかったの? そもそも護り主の選出基準とは?
第一、パソン兄は「火天会に捕まった」と説明されていた筈だけれど、その後登場する気配なく、ここだけ伏線飛ばされた?
役者は二人とも清涼剤と言う感じで良かったのに、そういう点が理解出来ずモヤモヤしてしまいました。

野々すみ花は、メインの役はタルビなんでしょうけれど、タムドク子役の方が印象に残るような気がします。
タルビは、出番は少ない&メインに関わらない、と言う事で野々自身が作り込んでいないのかな、とも思わされた。要するに、メインの芝居を邪魔しない為に、控えに作っているのかもと好意的想像。非好意的な想像もしようと思えば可能ですが、私は野々の演技力は本物だと信じてますので。
だからこそ、もっと大きい役を当ててあげて欲しかった。

五部族の長たちは、全員ヒゲで素敵なオジさま!
中でも、フィナーレで凄く可愛い手降りを見せてくれた、(たぶん)スンノ部族長@紫陽レネに悶絶。スチールの写真だとカンノ部族長@夕霧らいが好み。
それにしても、雪組エリザで若い重臣ズに驚いたのと別の意味で、この老け役を随分若い子達が演じていたことに驚きました。花組ヒゲ部隊は安泰ですね。

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