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TBSドラマ「TAKE FIVE」8話を見ました。
宝塚歌劇団の現役生徒5名(内3名はトップスター)が本人役でゲスト出演するという、エイプリルフールのような企画。
表の顔は宝塚スター、その正体は泥棒、というキャッツアイ設定を大笑いするつもりで、久し振りにTV前に待機しました。

アバンタイトルの「TEAM FIVE」登場シーンは、ほんの2分程度の間に突っ込みどころがあり過ぎましたが、全体的には非常に配慮された作りでしたね。
標準語かつお互いを芸名で呼び合う姿なんてレアな光景も見られましたし、宝塚ファンとしては恥ずかしがりつつも気持ちよく拝見できました。
ただ、ドラマのメイン軸である絵画の秘密に迫る回だったため、意外にシリアス展開で、大笑いする箇所は少なかったです。ドラマ構成の前半の内に賑やかし担当で出演していたら、もっと単なるエンターテイメントとして面白く処理されたのかも。
あと、宣伝はもっと控え目にしようね!

ドラマ自体については、脚本が少々雑で、展開にリアリティがないのが気になりました。
実際の宝塚イベントでは有り得ないようなドラマ用の嘘は構わないのですが、観客が楽屋に迷い込むとか、閉館後のイベント会場に何人も入ってくるだとか、逮捕状も出ていないのに刑事が拳銃装備だとか、楽しむ方向とは別で突っ込みたくなりました。和製ドラマにしては珍しくお洒落でキャストも揃っている作品だと思っただけに、残念です。

バラエティ番組「関ジャニの仕分け∞ 2時間スペシャル」内のコーナー「宝塚最強軍団にカラオケの得点で勝てるか仕分け」を視聴。
http://www.tv-asahi.co.jp/pr/contents/20130525_42235.html

前回は、香寿たつき&姿月あさとコンビが出演したそうですが、見逃しています。
今日も番組の開始が19時より早いことを忘れていて、舞風りらの採点シーンからの視聴になりました。

それにしても「最強軍団」と言う割に、歌の名手は香寿たつき&彩乃かなみの2人。舞風りらは名前の通りダンサーです。そして、宝塚ファンなら大和悠河に「そんな人選で大丈夫か?」と突っ込んだはず。

宝塚的には、引き分けした時点で十分な成果だと思います。
ミュージカルと言うものはあくまでお芝居なので、多少音程がズレようと、情感を込めて歌えば成立するし、客を感動させることもある。それは、正確性や技法を見る機械採点では測れないのですから。
とは言っても、得点でも勝ってしまう香寿たつきには鼻高々です。
3回戦のMay J.と彩乃かなみの対決は、高音勝負かと思ったら低音の曲だったので驚きした。勝負の結果は惜しかったけれど、久し振りにかなみんの地声による低音ボイスが聴けて良かったです。

個人的には、カラオケ対決の間に挟まって行っていた「太鼓の達人」トーナメントが面白かったです。

映画「レ・ミゼラブル」を観て来ました。
http://www.lesmiserables-movie.jp/

東宝ミュージカル版の感想は、2011年4月23日記事参照
原作は子供時代に読んだ筈ですが、ほぼ記憶がありません。恐らく短縮版でしょう。
更に最近思い出しましたが、悪名高い(笑)1998年のリーアム・ニーソン主演版「レ・ミゼラブル」も観ていました。

お金を掛けて作られているだけあって、見応えも聞き応えもありました。
曲順が入れ替わっていたり、幾つかの要素が原作準拠になっていましたが、ほぼ舞台版に忠実な内容だったと思います。
冒頭、囚人たちが「囚人の歌」を歌いながら船の綱を引く光景で、舞台とは違う映画らしいスケール感を感じさせられました。また、鳥瞰から街を観るアングルなどは、やはり映像ならではの演出ですよね。
でも何故でしょう、制約の多い舞台の方が奥行きと広さを感じると思いました。視界がスクリーンで四角く切り取られているからでしょうか? 切り替わりが激しいカメラワークとか、人物のアップが多いのも、私の好みとは合わなかったです。
元々非常に長い話を納める為に、ちょっと余韻がなかったのが残念かな。

それから、本作を語る時に外せない、台詞を歌で綴る本格ミュージカルであると言う点について。
ミュージカル好きですが、映画だとやはり不自然かな、と思いました。特に、「バルジャンの独白」のような心情を吐露するシーンで、教会の中をウロウロするバルジャンにもなんだか不自然さを感じました。リアルな映像が付くことで、逆に妙な気がするようです。
面白いもので、英語の歌を聞きながら字幕を見ていると、結構違うことを言ってると気付かされました。ミュージカル訳を参考にしていたようですが、日本語で歌う為に敢えて言葉を削ぎ落として意訳してる箇所が多いので、もう少しゼロから訳しても良かったのでは。また「心は愛に溢れて」などの二重の歌が重なるシーンは、字幕が縦横で分けて欲しいと思いました。

この映画では、バルジャンという人物の魅力が分かりました。
逆に、ジャベールは私の解釈よりちょっと感傷的に過ぎるかな。徽章をガブローシュに付けてやるシーンは違和感がありました。
コゼットは何もしないしどころのない役だと思いますが、可憐で可愛いだけで説得力がありました。
学生たちは、一気に出てきて名前も呼ばれないため、個別認識が難しかったです。アンジョルラスすら、革命が始まった後に2回呼ばれるだけなので、原作も舞台も知らない観客には認識されなそう。
アンジョルラスの最期は原作展開に変更されていたのですが、アンジョルラスとグランテールがそれまでに1個人として魅力は疎か個性を見せていないため、感動に至りませんでした。
テナルディエ夫妻は軽妙ですね。嫌いな役ですけれど、作品における役所としては凄く理解できました。

昨日観たものは夢の話でしたが、現実においては大河ドラマ「平清盛」第29回 滋子の婚礼(再放送)を観ました。
今年初めての大河ドラマ視聴です。
既に半年も経過した時点で突然観た理由は、現在、源平合戦を題材にした「遙かなる時空の中で3」を遊んでいるから……ではありません(笑)。
後白河院の姉、上西門院統子役で愛原実花嬢が出演していることを、今頃知ったためです。
私は彼女の台詞回しが好きで、決して美人ではないけれど、声だけでも王朝絵巻物に相応しい品があると思います。……ちょっと贔屓目かな。
逆に、今回の話の中心である滋子は、台詞も性格もかなり現代的な味付けの女性でしたね。癖っ毛をヘビとからかう女官に、カエル顔と言い返した場面は面白かったです。

ちなみに、放映開始当時に話題となった「汚し」ですが、コントラストを強めたところに「ぼやけ」を掛けているような、不思議な質感の画像処理が施されているなと感じました。
私は、時代劇に関してはフィルム撮影の味が必要だと思っておりますので、デジタルを使いつつ味を残す方法を模索する姿勢は、大いに応援したい気持ちがあります。が、この「平清盛」の質感は、残念ながら私の好みではありませんでした。

滑り込みで、3D版「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」(日本語吹替版)を観て来ました。

東京ディズニーランドや大坂USJの3Dアトラクションは経験していますが、実は映画館で3D映画を観るのは初めてです。
3Dメガネは視界が狭くなって、やや見難い印象。眼精疲労も進みそう。
そもそも私は眼鏡をかけているので、眼鏡on眼鏡はちょっと間抜けかなぁと思いました。自分自身の姿は見えないから、気にしなければ良いのですけれどね。
ちなみに、日本語吹替版しか上演されていなかったため、少し残念に思いつつ座ったのですが、この視界問題を考えると3D映画の吹替優勢は当然だと感じます。

肝心の映画の感想を一言で言うと、地味でした。
元々3D用に撮影していない為か、ブルーバックで撮った人物を浮き上がらせているだけ、という印象。ポッドレースなどはCGで作っているシーンですし、アクションなので如何にも3D向きだと思っていたら、全然飛び出す映像どころか奥行きも感じなくて肩透かしでした。
3D版スター・ウォーズとしては、来年リニューアル公開される「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」に期待すべきでしょうか。

ただ、久々にスターウォーズをクリアな大画面・大音響で観られた事はファンとして純粋に嬉しいですね。
EPISODE II、IIIは余り食指が動かないけれど、旧三部作には駆け付けたいと思います。