• カテゴリー 『 TV/映画 』 の記事

映画「スター・ウォーズ フォースの覚醒(吹替版)」を4DXデジタルシアターで観ました!
ということで、今回は4DX演出に関する感想です。映画自体に対する感想は、2015年12月23日記事参照。
http://l-oiseau.skr.jp/blog/index.php/view/2591

実は今作を観るまで「4DX」というものを知らなかったのですが、要は3D映像に座席揺れ等の体感アトラクションを組み合わせた、テーマパークのような映画でした。
動画自体は手軽に観られる上、マニアなら自宅で十分な設備を備えられる現代では、映画館でしか楽しめない作りを訴求していく必要があるのでしょう。
私は東京ディズニーランド「ミクロアドベンチャー!」やユニバーサルスタジオジャパン「ターミネーター」を観ていますが、この2作品には少し苦手意識があります。しかし似たような作りの「スター・ツアーズ」は大好きです。そこから考えてみると、私は予想外のタイミングで刺激を受ける(驚かされる)ことが苦手なのだと思います。その点、本作は一度2D字幕版を観ているので筋は頭に入っていますし、恐怖シーンもないし、なにより「スター・ウォーズ」だということで、4DX体験にうってつけだと思い、座席を取りました。

結論から言うと、私にはキツかったです(苦笑)。
最大の要因は、風が頻繁に吹き付けること。移動速度や爆風、大気の流れなど、多くが風で表現されるので、肌寒いし、非常に喉が渇いて圧迫感を感じました。よって4DX鑑賞の場合、飲み物は必須だと思いますが、急に座席が動くので、飲むタイミングを計らないといけません。
座席の傾きや揺れは楽しかったのですが、視界が強制的に揺れるせいで、前後の座席シートの動きも見えて、映画に没頭しにくかったです。
他にフラッシュ、ドライアイスの煙等色々ありましたが、水の演出のみ、座席スイッチでいつでもオン・オフを切り替えできます。また、遊園地のアトラクションのように濡れるほどの水が掛かるわけでなく、飛沫程度です。しかしオフにしていても、左右のシートで発射された水飛沫が掛かるので、オフにする意味はよく分かりませんでした。もしかしたら、映画によっては大量の水も被るのでしょうか。

ちなみに、3D映像の方は奥行き感があって綺麗だと思いましたが、距離感を出そうとしてフォーカスが合ってない箇所は滲ませる等の加工がされていたように思います。2D版の時に比べると、自分の観たい箇所が観られない、という印象がありました。
そのため、私は「映画そのものを楽しむのであれば、やはり2D版が一番良いのでないか」と思います。でも上記の点が問題ない方なら、アトラクションとして楽しめると思います。

映画「清洲会議」を観ました。
→小説版の感想は、2013年4月7日記事参照

豪華キャストによる時代劇。
小説版を読んだ時点で、正直、このお話をそのまま映画化して面白くなるとは思えませんでした。
そして映画を見て、結局、なにを語りたい作品なのか分からないと思いました。
秀吉の機を見るに敏な姿から、世渡りを学ばせる? 長秀の苦悩に共感してもらう? 女の怖さを知らしめる? それとも、単純に笑わせたい?
台詞の応酬等が一切合切面白くないわけではないし、清洲会議というものを軽く学ぶ教材としては良くできていると思います。しかし、盛り上がる山場がどこだったのか曖昧で、中途半端な印象を受けます。
また、映像ならではの面白さが薄いことも気になりました。
小説版を読んだ時に、猪狩りは滑稽に描き過ぎだけれど、映像ならドタバタアクションで面白いかも、と思っていたのですが、映画ではこの下りが旗取り競争に変えられていました。確かに、日本で猪狩りなんてロケできないのでしょう。でも、それで代案が旗取り競争ではインパクトが弱過ぎませんか。柴田等の重鎮が旗取り競争などするのかという違和感や、旗取り程度で信孝が後継者候補として名を挙げ、本人も満足しているのが変だと感じてしまいました。

そんなわけで脚本と演出は色々疑問でしたが、さすがにキャストは素晴らしかったです。
秀吉@大泉洋はおちゃらけの裏の酷薄さが出ているし、柴田勝家@役所広司も意外に勝家の風格がある。丹羽長秀@小日向文世は苦労人らしさが出ていてピッタリでした。
池田恒興@佐藤浩市や織田信雄@妻夫木聡は、言動だけならウザくなる面もあるのに非常に可愛く感じたし、寧@中谷美紀は陽の部分で光っていました。前田利家@浅野忠信は、利家にしては格好良過ぎるくらい。
織田信長@篠井英介、織田三十郎@伊勢谷友介、織田信孝@坂東巳之助の織田家勢は、血筋を感じる骨格で凄いと思いました。
ちなみに、武将達が総じてカリカチュアされていることは、コメディだと思っているから気にせず楽しめました。
ただ、誰がどの武将か説明なくどんどん登場するので、ある程度清洲会議に対する知識がないと分かり難いのは難点。「きゅうきゅう」=「久太郎」=「堀秀政」に直ぐ気付けず、どうでも良い箇所で「これは誰だっけ」と悩んでしまいました。

151223.png

映画「スター・ウォーズ フォースの覚醒」を観てきました。
http://starwars.disney.co.jp/movie/force.html

映画は何時観ても変わらないから、初日には拘らない派なので、少し初動が遅れました。
とりあえず、2D字幕。あともう1回、公開中に4DX3D吹替で観るかどうか。映画はいつまで鑑賞できるのか、よく分からないのでスケジュールを立て難くて困ります。150分という上映時間も、ちょっと長過ぎる……。

感想が割れていると聞いたので、事前の期待値を下げておいたのですが、真っ当に「スターウォーズらしさを散りばめた良くできた続編」でした。
ディズニーが関わっているだけあって、娯楽作品としてキチンと成立しています。
あえてパペットを使っている質感も、ニヤリとさせられました。
ただ、その面白さはシリーズ作品であるという下地あってのものだった気がします。内容的には旧作(特にエピソード4)のオマージュばかりで、新シリーズ単独の魅力がどこにあるのか見えませんでした。
そういう意味では、ルーカスが関わっていないという事が、今後“思い切ったことはできない”という制約になってしまわないか心配です。勿論、ルーカスが関わっていたら関わっていたで、壮大な実験に付き合わされる可能性が多々あるのですが(笑)。

旧三部作(オリジナルトリロジー)のファンとしては、主要登場人物が年月を経た姿で出演しているというだけで正直嬉しいです。
初登場の面々は、主人公レイが、パワフルなヒロインで良かったです。少しパドメやシミに似てる感じもする、健康的な美人だし、演出からしてスカイウォーカーの家系だとは思うのですが、ジャクーで置き去りにされていた経緯が分からないので、この後はその謎を追っていくのでしょうか。
BB-8は、事前情報の段階ではピンと来なかったのですが、実際に機械語で喋ったり動いているのを観たら、非常に可愛かったです。R2-D2より分かりやすくご主人様思いで、小さな良い子。
フィンは、根が良い奴だし、共感できる等身大の人物だったけれど、レイとの関係はもう少しゆっくり進めて欲しいというか、できれば友達止まりでいて欲しい感じ。
有能でいい男、という枠はポー・ダメロンの方でしたね。主要キャラではないのかもしれないけれど、旧三部作のウェッジみたいに、新シリーズに出演し続けることを期待します。

反面、ダークサイドは弱かったですね。
鳴り物入りのカイロ・レンより、ハックス将軍の方が敵として頑張っていた気がします。ターキン総督が若かったらこんな感じ? また、キャプテン・ファズマという初の女性敵幹部を作っておきながら、これといって見せ場もなかったのも残念でした。

なお、字幕のストレスは感じませんでした。それだけでもホッと一安心です。

今年は「スター・ウォーズ・イヤー」。
ルーカスフィルムがディズニーに買収されてから初の新作公開ということで、ディズニーも相当の資金投入しているのか、あらゆるところでグッズ展開がされています。それに振り回されて「ビックリマンチョコ」や「チョコエッグ」等の食玩を、人生で初めて購入したりもしました。
そして今日は遂に、ケーキに行き着きました。

11月1日より、コージーコーナーにて発売開始された、SWのキャラクターをモチーフにしたケーキ各種。
http://www.cozycorner.co.jp/campaign/4693.html

R2-D2&C-3PO

今回購入したのは、“R2-D2&C-3PO”ケーキセットです。

セットした状態だと、ちょうど影になってしまいましたが、C-3POは顔が側面に描かれているパターンです。

C-3PO

ケーキサイズは、高さ、直径とも8cm近いです。予想外の大きさに、実は少し怯みました。さすが、ケーキのサイズが大きいことで有名なコージーコーナーだけありますね。
外箱は、EPISODE 4のシナリオを可愛いタッチで描いたこのセット限定の紙箱!
ちなみに、箱の可愛らしさでは、プチガトー “スター・ウォーズ”コレクションも心惹かれます。

なお、R2-D2の胴体部分およびC-3POの顔は、プリントされたフィルムなので、いざ食べようと言うときは、こんな姿になります。

R2-D2C-3PO

モノアイが残っているR2-D2はまだしも、C-3POは少々寂しいですね(苦笑)。
中身はご覧の通り。上層がムース、下層はパウンドとクリームのサンドという構造です。

R2-D2C-3PO

味自体は、C-3POの方が好みだったかなと思います。レモンムースと表記されていたけれど、ほとんどレモンとは思わなかったです。ピーチが良いアクセントになっていました。
R2-D2も、チーズムースにブルーベリージャムという外さない組み合わせ。
どちらもさっぱりしていて、甘さ控えめ。パクパクと食べられます。
ただ、黄色の表現に着色料をだいぶ使っている様子があったので、食品添加物が気になる方はご注意ください。

映画「アナと雪の女王」(吹替版)を観てきました。
http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/anayuki

大ヒット映画の名に恥じない良作。さすがディズニー。
細かいところは突っ込みどころもあるし、結局要約すると「国王夫妻が子供の教育を失敗したせい」という結論に至ったりしましたが、「現代的なおとぎ話」として面白かったです。
最後のオチが、昔ながらの「ヒーローとヒロインの愛」ではなく、あくまで姉妹2人の物語として締まっている点には感心しました。
観客である私は両方の事情が分かっているので、エルサの孤独が哀れで、アナのことを無神経に感じたけれど、結局アナがいなくてもエルサは救われないので、この2人で丁度いいんでしょうね。
クリストフは凄く真っ当ないい男。
ハンスは、アナと好きな物がなんでも一緒だという時点(特に好きな食べ物)で、都合のいい男過ぎると思っていました。ただ、王女とは知らず出会った時点での印象は悪くはなかったから、根から悪党ではないのかも。
雪だるまのオラフ、トナカイのスヴェンという非人間キャラクターも非常にいい味でした。

3D表現に関しては、冒頭、凍った湖から氷を切り出すシーンでの氷の透明感が美しく、ファンタジックな部分よりも風景に感嘆しました。
一番好きな楽曲は「雪だるま作ろう」かな。次第に成長するアナが歌声で表現されていて、ドラマと動きがあってミュージカルらしい良曲だと思いました。

一方、同時上映の短編アニメーション「ミッキーのミニー救出大作戦」は、懐かしいモノクロアニメと3Dが実に巧く融合していて、とても面白かったです。笑い転げました。
ただ、ミニーが悪党ピートを懲らしめるときにノリノリで、凄く意外且つ女は怖いと思いました(笑)。

なお、観客席の半数は子供でした。
上演前は五月蝿くて不安になりましたが、本編中はほとんど静まり返って観ていました。つまらない時にジッとしていられないだけで、子供だって、面白いことをやっていれば魅入って静かになるんですよね。トロールがアナとクリストフを結婚させようとするミュージカルシーンは、少しざわついていましたが、あれは私も少し冗長だと感じたので、大体子供も大人も感性は変わらないなと思いました。