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汐留ミュージアムの「世界遺産キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々」
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/16/160116/
※上記入場券のイラストは、マーガレット・ミーンによるもの。

ボタニカルアート(植物画)の歴史展、と言うべき内容。
私は模写対象として植物が一番好きなので、楽しく閲覧しました。
全体的に水彩画が多かったですが、一本一本の筆の細さや強い立体感表現に驚かされます。特に18世紀代の、ゲオルク・ディオニシウス・エーレットやピエール=ジョセフ・ルドゥーテが印象に残りました。
基本的には植物だけを描いた作品が多い中、ピーター・ヘンダーソン等は、景色の中に浮き上がる植物という形で、奇妙に不安感を煽る絵だなと思いました。

ボタニカルアートに関連する重大な人物についても紹介されているのですが、その中の一角に笑えるものが。
ジョセフ・バンクス卿の肖像(ニッコロ・シャボネッティ)と、芋虫から生まれたばかりの蝶の顔がバンクス卿という風刺画(ジェームズ・ギルロイ)が並べてありました。肖像画の風格ある顔が、隣では憎々しい表情に変わって半分蛹の蝶にくっ付いているという展示の仕方は、イギリス流の洒落でしょうか。

後半は、ウィリアム・ド・モーガンなど、デザインとしての植物の扱われかたに移っていきます。
「カーペットのためのデザイン」と銘打たれたチャールズ・フランシス・アンズリー・ヴォイジーの作品は、恐らく織るための図案ということでしょうが、絵としては完全に「大きなドット絵」状態だったのが面白かったです。

リアル脱出ゲーム×ニンテンドー3DS「超破壊計画からの脱出」
http://www.nintendo.co.jp/3ds/eshop/jcyj/
無料で遊べるプロローグと、9月中無料配信されている第1話に参加してみました。

参加と書いた通り、リアル脱出ゲーム仕様なので、ネットワークに接続して、複数人で同時にプレイするゲームなのですね。
もちろんゲームなので、すべての謎を自分で解かねばいけないのですが、ヒント協力隊として組んだ6人のメンバーの進行状況が見えたり、他の人が解いた問題は「シェアヒント」というノーコストで開示されるヒントを貰うことができるようになったり、それなりに同時進行感はあります。
結局は1人ゲームであって、全員が力を合わせるとまではいきませんし、集まったメンバーが実は数合わせのスタッフやNPCだったとしても分からない作りなので、難点を付けようと思えば可能ですが、地域や料金の問題でリアル脱出ゲームに参加し難いユーザーでも、気軽に謎解きイベントを楽しめるのは面白い試みだと思います。

最初のLv.1問題は、全問解かずに答えに気付けたので、2番手くらいでLv.2に到達しましたが、そこからは自分では太刀打ちできない問題が多く、あっという間に他のメンバーに追い抜かされるし、シェアヒントを活用した上で更にヒントコインも2回使用と、ぐたぐたな展開になりました。ちょっと悔しいですね。
その上、最終コードが完全に間違っていて、脱出失敗……。
エピローグの謎解き解説を見て「あ、そういうことだったのか」と納得しました。

私が参加した回は、脱出率16.7%。
最終問題を解けなかった私が言うのも難ですが、実際のリアル脱出ゲームよりはややゲーマー寄りの出題で、そこまで難易度は高くなかった気がします。最後の方は時間が余り気味でした。
入門編としては楽しく遊べたし、初めてネットワークの向こうにいるプレイヤーと会話を交わせたのも貴重な経験でした。

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ヒミツキチラボのリアル脱出ゲーム「僕と勇者の最後の7日間」に参加してきました。
http://realdgame.jp/ajito/lab/2015/05/boku7days.html

1テーブルに集まった6人が6つの職業に扮し、謎を解いたりNPCの間を立ち回って、ドラゴンを撃退するために装備や戦術を整え、7日後の決戦に挑むというRPG仕立てのストーリー。

一カ所に集まって連続する謎をどんどん解いていくタイプの「リアル脱出ゲーム」は初参加ということもあって、ひらめきが要求されるタイプの謎はかなり手強かったです。
ずっと詰まっていると、スタッフがヒントを出してくれるので、何とか決戦には辿り着けましたが、ドラゴンに負けてしまいました。
面白かったけれど、とにかく時間内に謎をすべて解かないといけないというチーム協力プレイなので、自分が役立たずでなかったか心配になりますね。即席のパーティの割には進行がスムーズだったと思いますけれど、組む人によっては結構大変な目に遭うかも、と思いました。6人全員友達で固めていった方が、より楽しそうです。

「リアル脱出ゲーム」を手掛けるSCRAPと、東京都の地下鉄業者・東京メトロのコラボイベント「地下謎への招待状」に参加してきました。
http://realdgame.jp/chikanazo/main.html

東京メトロ一日乗車券を駆使して、駅を回りながら謎を解いていく謎解きイベントです。
私のプレイ時間は、昼から開始して途中休憩も含めて、五時間強。移動が多くて、最後はヘトヘトになりました。
友達同士でワイワイと「オリエンテーリング」的に楽しめます。また、今回は元々存在する建築物等をネタにしている箇所が多く、プチ東京観光気分も味わえますね。

解く糸口が見付からずヒントが必要だったのは1問(b)。これは、若干不親切な問いだったと思うので、ヒントなしで解けた方は尊敬します。
あとは、最後の問題を解く情報の解釈を間違えて少し手間取りましたが、その分解けた時には達成感がありました。

参加者が多く、キットを手にした仲間をたくさん見掛けました。特に、謎のヒントがある場所は人が群がっていましたね。意外に年配の方もいらっしゃいました。
ある駅の改札では、あまりに多くの人間が謎を解く為に立ち止まっているので、「電車が止まっているのか?」と勘違いされている一般乗客もいらっしゃいました。多くの参加者で賑わうのは企画運営側にとっては良いことですが、ゲームと関係ない本来の利用客がビックリしないように、なるべく邪魔にならないところで楽しまないといけないですよね。

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汐留ミュージアムの「ジョルジョ・デ・キリコ展 変遷と回帰」
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/14/141025/

習作も多いですが、1人の人物の展示にしては点数が多くて見応えがありました。
とはいえ、人物や馬等を写実的に描いている作品がある一方で、デ・キリコ独自の「形而上絵画」も並んでいる図に、同じ人物の作品と思えず、正直困惑しました。
ピカソに対しても思うことですが、どうしてこういうシュルレアリスムに行き着いてしまうのか、凡人たる私には理解できません。それが芸術だと言われればそうなのか、と思う反面、精神の病ではないかとも思ったり……。

美術館が用意されていた「ジュニア向け鑑賞ガイド」が秀逸だと思いました。デ・キリコがどういう作品を作った芸術家なのかという情報や、奇妙な作品に対する謎掛けがされています。小学校3・4年生向けの手引きとなっていますが、大人でも面白く、参考になりました。