• 2009年登録記事

宝塚宙組東京特別公演「逆転裁判」15:00。

宙組初観劇です。遂に五組制覇しました。。
果たして自分はゲームファン、宝塚ファンどちらの視点で観ることになるのだろう、と直前まで自分でも分からなかったのですが、蓋を開けてみれば宝塚ファン寄りの感想になった様子です。

舞台自体は、全体にゲームファンを意識した作りだと感じられました。
原作を踏襲した演出、例えば、証拠品が提示された時の効果音と映像、役者の仕草など、ゲームをそのまま三次元で観せているようでした。
役者は、演じる作品に原作があっても、自分なりの解釈で役を広げて演じるものだと思う(現に、花組生はドラマ太王四神記を観たらしいが、模倣はしなかった)のですが、今作では敢えて細かい動作までコピーしていると見える箇所が複数ありました。
また、フェニックスとレオナのキスシーンがない(過去の思い出映像のみ)点も、やはり配慮かなぁと思いました。
宝塚的には、公判後の五分の逢瀬シーンが、抱き締め合うだけなのは物足りないと言うか、そこはキスするタイミングだろう!と変な念を送っちゃいました。

とは言え、どちらか一方のファンで、他方を受け入れる余地がある人なら楽しめる舞台だと思います。
少なくとも、自分は楽しかった!
ただ、鈴木先生の演出自体は、もうちょっと工夫してもらわないと大劇場では難しいですね。映像の使い方は巧いけれど、それに頼り過ぎ感があったり、演出パターンが前作SECOND LIFEと同じで引き出しが少なそう、だとか。しかし生徒の役の付け方が良い感じだったので、座付き演出家としてはこれで良いのかもしれません。
音楽はゲームBGMオケverで逆転裁判世界の再現度ばっちり。歌の曲数が少なかったのが、ちょっと残念ですよね。
後は、どの役も基本的に着たきりスズメなのが観ていて寂しいかな。

出演者の中で唯一名前と顔が一致するフェニックス・ライト(成歩堂)@蘭寿とむは、これぞトップスター候補生だなぁと痛感。「キラキラオーラ」が全開でした。
歌はやはり苦手分野のようで、高音はかなり不安定でしたが、低い音が出せるので十分かと。
全体に、非常に余裕のある演技をしているなぁと言う印象で、さすが82期の主席。ラリー(矢張)に突き飛ばされる時の動きなど、ダンサーの受け方らしい身軽さ。
ただ、花組出身と言う事で、もっと男臭い役者かと思っていましたが、動作は意外にナチュラルですね。裁判時の「失敗しちゃった」の照れ具合等コメディ部分では妙に可愛い所があり、しかしラブシーンでの王子様っぷりはいかにもな具合で、こっちが赤面させられっぱなし。
今回、宙組人事の関係で蘭寿とむに対しても、どこか申し訳ないような複雑な気持ちを抱いていたのですが、非常に陽性の持ち味なので、陰性の大空祐飛とは好対照で面白い組み合わせかも知れないと思えてきました。少なくとも、同じ陽性の現宙組トップ・大和悠河と組んでいた時とは違う味が出るのではないでしょうか。

その他、気になった役者。
マイルズ・エッジワース(御剣)@七帆ひかるは儲け役。しかし失敗していれば、キャラ人気の強さから最も叩かれた事は確実なので、これも本人の力かと。事前の写真で判っていた通り、肩幅がないことだけ残念でした。
衣装を脱いでも判別できたのはディック・ガムシュー(糸鋸)@春風弥里。大きくて見栄えすることと、体当たりの演技をしながらも芸達者そうな様子があり、次回以降もチェックしたいと思います。
マヤ・フェイ(真宵)@すみれ乃麗は、とても可愛かった。演技力はちょっと頼りないですが、まだ92期生だと言う事なので、これだけ抜擢されていればその内磨かれるでしょう。

日曜日の為か、客席にはゲームファンらしき人がちらほら見られ、それなのに熱の入った拍手が多くて驚きました。先週のVISA貸切の本公演の方が拍手のタイミング悪かったですよ!あれは演出的に拍手が入れ難かったこともあるけれど……宝塚は観客が揃った拍手入れて盛り上げる面があるので、熱い拍手が入ると良いですよね。
実際の所、宝塚ファンと、ゲームファンと、関係者の割合はどのくらいだったのかな。その辺が気になりました。

今回のコラボ自体は、成功の方向だと思いますが、じゃあこれから宝塚のゲームコラボが増えるかと言うとそれは判りませんし、期待するかと言われるとそれも微妙なところ。
帰り道でゲームファンらしき方が「FFとか演れば面白そう」と話しているのを小耳に挟みましたが、私は逆にRPGは止めた方が良いだろうと思ってます。今回のようなアドベンチャーゲームが無難かと。

スレEVO-Rは、毎回楽しく観ているのですが、クオリティが安定してる御陰で逆にあまり語る事が出てきません。
7話は伏線出すだけの消化回かなって感じでしたし……。
オゼルの便利メイドさん具合には、観ていて盛大にひっくり返りました。でもラドック邸に他のメイドはいないのか、と言う疑問が出てきてしまいましたが、まぁあんなメイドが一人いたら後は不要ですな。
アメリア対グルーザ戦は、またアメリアが髪の毛に拘束された状態から攻撃する流れで早くもワンパターン化でしたが、その他は戦闘も白熱してました。今回はポコタも光の剣を投げた後、魔法で支援していましたし、街に被害が出ちゃったのも市街戦らしくて良かったです。

ただ、もう7話、全体の半分が経過なんですよね。あと6話で、ズーマと決着付けて、レゾの魂の件を消化し、タフォーラシアも片付けるって、どんなペース配分なんでしょう。
と思ったけれど、公式で予告内容を確認したら、8話で遂に「商品の買い付け」をやるわけですね。とすれば長く引っ張ってもズーマは9話で退場かな?
再生腕の説明はないのでしょうか。

人間って、本当に ( ゚Д゚) な顔になるんだと知った日。

2009/02/27 次期宙組主演男役・娘役について
この度、次期宙組主演男役に大空 祐飛(花組)が、次期宙組主演娘役に野々 すみ花(花組)が決定しましたのでお知らせ致します。

今日は飲み会だったのですが、帰りの電車内でこの記事を読んで、酔いが一気に醒めました。
ファンとして、心から内定おめでとうと思い、同時に、とても寂しい気持ちを抱く、笑うのか泣くのか、よく分からない心境にあります。
当初から微妙な番手だからと言われていて、夢は、見ないようにしていました。だから夢の見方を忘れてしまっていたような気がします。
大体今からトップになっても学年的に短期であることは明白だし、別格として専科に行って一生宝塚スターでいて欲しいと思っていた面もあり、今まで縁のない宙組と言うことで組ファンも複雑でしょうし、と複雑な想いは考えた分だけ膨らむのですが。
でも、本人はずっと夢を追っていたんだ。
そう思ったら、ここでグタグタ言ってる問題なんて、ちっぽけな事なのだと不意に思いました。
祐飛さん、おめでとう。すみかちゃん、おめでとう。
そして宙組の組子とファンの皆さま、二人をどうかよろしく。

お披露目となる博多座公演は、夏休みと公演期間が合うか否かで変わるので、まだ予定は立てられませんが、最後の日まで全力で応援していきたいと思います。
とりあえず500円貯金でも始めようかしら。

……個人的には、痛々しさ全開のIF妄想文章を昨日の内にアップしてあって良かったと言うべきか、一日寝かせておけばそのまま消しておいたのにと悔やむべきか、ちょっと変な所でも悩み中です。

二次創作物書きとしての麻生は、原作を重視したいと思っているため、IF展開話をあまり書きませんが、考えるだけなら色々と出して楽しんでます。
と言う事で、今回はタイトル通り、花組「太王四神記」にて大空祐飛演じるヨン・ホゲについて、戦死する以外の結末(大団円前提)を考えてみたいと思います。
※これはIFネタ遊びです。
※あくまで花組版「太王四神記」から考えた物であり、原作ドラマ内容は加味していません。

が、今回は考え始めた出だしから躓いてしまいました。
なんせ「俺はもう後戻りできないんだ」と本人が言っている以上、死ぬ他に、ホゲが救われる道が見当たらないのです。本当は、王の座を諦めてタムドクに忠誠を誓えば、タムドクは許しを与えていたでしょうが、ホゲ自身がその道を選べないと誓っているからこそ、先の台詞を言い、剣を向けたわけですから。
では、タムドクに勝利し王位を得ていれば救済されたのかと言うと、これもまた本人が言う通り「偽の王」になるわけで、永遠にその負い目を背負うことは間違いありません。

それでも、なんとしても生きたホゲを幸せにする方法はない物か、と考えに考え、思い付いたのが以下の案です。
すなわち「白虎の護り主ヨン・ホゲ」設定案。
……この段階で、チュムチ及び朝夏まなとファンからブーイングを浴びていそうですが、聞こえなかったフリで推し進めたいと思います。
この案の重要な点は、ホゲに王座を諦める大義名分を与えられると言うことです。
そもそも、タムドクが真のチュシンの王であることは、ホゲ自身が認めていることです。
しかし母の遺志、王を目指すことで払った犠牲を、彼は無視できない。だからこそ堕ち続ける。
それを無視しても良いとホゲ自身が納得する為に、彼が神器の護り主だった、と言う宿命を与えるわけです。
一応自分で突っ込んでおくと、「神器の護り主自身が王になってはいけない」とは誰も言ってないのですが、神器の護り主はチュシンの王の配下であると言う雰囲気だったので、これは大前提だろうと勝手に思い込んでおきます。
ちなみに、キハのことは王座を諦める事と一緒に解決に至ると思います。元々ホゲが愛した相手は、キハと言う女ではなく、自分を王だと言った炎の巫女です。しかもプルキルの交渉で神器と引き替えにした時点で、その巫女が己の幻想であることを認めていると言えます。

この設定で具体的に展開を書いていくと、以下のような感じでしょうか。


二幕第十場(戦場)に至るまでは展開は現状維持。戦闘中、チュムチが持っているパソンから預かったお守りが白虎の神器であることが判明(ヒョンゴ村長の鑑定眼で見抜いて貰うとか何とか)。
例の「神器を寄こせ!」台詞でチュムチとホゲ+イルス&チョク・ファンの殺陣(なぜそんな殺陣を入れるのかと言えば、チュムチの見せ場を取ったお詫び)となり、ここで神器はホゲの手に渡る。
お互い神器を二つずつ持っている状態から、決着をつけると言う名目で当初通りタムドクとホゲの一騎打ちに進み、矢を受けるがお守りで助かる(護り主認定の基準が判らないため、チュムチ覚醒展開をそのまま採用)。ホゲは自分が王でなく、王の力となるべき護り主であったことを知る。そして「君が王なら僕は将軍になる」約束を思い出し、タムドクに仕える事を誓う。


以下、十一場以降はまったく同じ。

とりあえずホゲを最優先にした結果のため、前述のチュムチは勿論、虐殺した村や五部族の息子達には申し訳ないですが、ええと、まぁ、細かい事は、元々の話が駆け足脚本で心情がとっちらかってる部分があるのだから、あまり突っ込まない方向で。
白虎の護り主として、エンディング後も高句麗で元気にイルス&チョク・ファンの赤マント組を従え、軍を率いているヨン・ホゲ、と言うのも、IFとしては幸せかなと思います。

しかし、こんな無理矢理なIF展開を考えた御陰で、戦死する筋書きには無駄がない、と改めて感心しました。
ホゲからタムドクに伝えないといけない情報が多くて、瀕死なのに大量の台詞を言うと言う大変な演技になってますが、やはりホゲはあそこで死んで一生を終えるのが、彼が選んだ道に対する正しい結末なのだと思います。

以前から書いていた通り、アクサルの「BANANA FISH」公演を観たかったのですけれど、先日公表された公演日が4月18日と19日のみで、この日はどうしても予定が入れられないため、諦める事にしました。
……諦めきれない! と嘆きつつ、代わりに5月雪組の観劇予定を入れて、最後の谷みずせを堪能する方向にします。

「マルグリット」は、演目が暗そうなので控えたのですが、評判が良いですね。事実関係はともかく、日本人は悲劇物が好きと言う定説もあるし、面白いキャストを揃えているので、確かに興味はある演目。
如何せんチケットが高額で、この不景気に苦戦してるようですね。私も、もう一声安ければなぁとつくづく思います。

後は「さよならシアタートップス・最後の文化祭」に、駄目元で抽選チケット販売に参加すべきかどうか、悩んでます。
ちなみに、東京サンシャインボーイズは勿論、三谷幸喜氏舞台を観た事がありません。折角なので観たい、と思いつつ150席のシアタートップスで12回公演と考えると、ファンの方に一枚でも多く渡った方が良いのかなと思ってしまったりしますよね。

で、実は一番悩みどころなのはこっち。
http://www.post.japanpost.jp/service/fuka_service/kiroku/index.html
配達記録郵便が廃止になって、これからチケットの譲渡はどうしよう……