• 2010年登録記事

リピート回数が多いので都度の公演感想は控えようと思っていたのですが、本日は取り上げない訳にいかなくなりました。
と言うのもなんと、抽選会でサイン色紙を貰ってしまいました。大空祐飛氏の。

抽選が行われる貸切公演はもう何度か参加していて、特にVISA貸切では相当数が当選する仕組みなのに、私が確保した席番は擦りもしなかったので、「捨てられないグッズが増えても困るだろう」と言う神の思し召しと納得していたのですが……。
そうか、普通に当たるものだったんですね。
ファン活動をされてる方だと、直筆サインは珍しいものじゃないそうですが、いまだ友の会すら加入していない私ですので、どういう反応して良いか分からないまま、同行者の生暖かい祝福と共に引き替えたのでした。
嬉しいより先に気恥ずかしいとは、私もまだまだだなぁ。

と言うわけで、宙組公演「カサブランカ」15時半回観劇。
2階席後方だったので、全体がよく見えました。やはりダンスシーンはフォーメーションが分かって2階の方が楽しいですね。
フィナーレで、娘役群舞から男役群舞に移行する流れがようやく分かりました。まさか、あちこちで小芝居が繰り広げられているとは!

全体に、先週より、より分かり易く観客に伝えるように演じているように感じました。
例えば、1幕でルノー大尉がカウンターのラズロとバーガーに近付いた後、注文を受けたサッシャが「合点」と応えますが、前回は軽快な回答だったのが、今日はちょっと迷惑そうな雰囲気に変化してました。
VISA貸切なので、アドリブに期待したのですが、今回はありませんでした。支払い関係で「VISAカードがありますから」とか言うんじゃないかなと期待したのですが……。
支払いと言えば、最初にシュトラッサー少佐の着いていたテーブルの会計は、ハインツ副官が払ってるんですね。少佐がルノー大尉から伝票を取り上げ、ハインツに渡していました。署名する前にハインツはかなり難しい顔をしていましたが、キャビアなんて頼むからだよ!

http://www.animate.tv/pv/details.php?id=1255402478
劇場で観た方も、行けなかったと言う方も、配信されれば皆楽しめて嬉しいですね。
改めて見ても、コレットの出番が極めて少ないことから、テセアラ編の最後まで天使化が解けないとか、クルシスに囚われるとか、色々な予想を立ててしまいますね。
そして、ユアンさまの決めポーズに、今度こそ自重せず笑わせて頂きました。
でもユアンさまの決めポーズと、クラトスの振り向きって、同じタイミング構成になってるんですね。4000年前の流行かな?

 炎!
 ロイドは咄嗟に腕を交差して頭部を守ると、身を沈め横跳びに転がった。目を瞑ったまま世界がぐるりと回転し、暗闇の中、鮮やかな赤い火の気配が傍らを通り過ぎていく。
 やり過ごした、と思った瞬間、片肘を熱息吹が掠めた。
 ──やられた!
 触れたのは僅かな部分だった。しかしそこから走る熱は半身を支配し、ロイドは悲鳴を上げると、立つと言う単純な動作も忘れ、焼けた腕で頭を抱えたまま地に伏した。熱さは痛みだった。魔性の炎は、日頃触れていた竃の熱気など児戯に等しい激しさで、ロイドを灼いた。
 牙を向いた魔物を前にしている事実は、最早脳裏になかった。そのまま一呼吸の間も蹲っていれば、子供の身体は魔物の胃に収まっていたことだろう。
 その時、暖かい手の平が肘に触れた。


38話、クトゥグハ戦で丸々使いますよ。
今はファーストエイドをどう表現しようかなぁと、悩んでます。取り敢えず、「手当」のイメージで描いてみようと思っているのですが、纏まらなければ変わるかも。

第三部突入、かな?
現在地:未踏の雪道

最近はアーツ技重視で戦ってます。バースト技より、連携が楽しい。

今回はDチームらしくシステム面が楽しい反面、そのシステムの細かいユーザビリティは悪いなぁと思います。
最も頻繁に気になるのは、アイテム関係。
まず、カテゴリが大雑把ですよね。デュアライズやエレスポットの装着時に、目当ての物が見当たらなかったり、場所は分かっていてもスクロールするのが面倒で、やり込む程イライラします。素材アイテム、のカテゴリはアイテム数が多いので、「素材」「調理素材」「欠片」の3種類くらいに分かれてると良かったかなと。
そして合成後のアイテムを現在何個持ってるか、デュアライズ画面で分からないのは不便。細かい事では、デュアライズ実行後に、カーソルが一番上に戻るのも困ってます。

スニーク研究所行きから。
何でも真似してたと言う話を聞いた時点で、フーリエにとっては、パスカルの存在って脅威だろうなぁと思っていましたが、割と自分の非を素直に認められる人だったようで感心しました。アンマルチア族って、全員がパスカル並みに緩いわけじゃないんですね。

政府塔は、途中のフロアを抜けるところが面白かったです。グミに群がる兵士は怖かったわ。
カーツ戦は、マリクを入れずに戦ってしまったので、戦闘会話とか勿体ない事をしたかも。色々な意味で惜しいキャラでした。
総統閣下が二周り以上小さいポアソンに諂ってるのは、なんだか微笑ましかったです。

アスベルの友誼に厚すぎる性格は、平時は良いけれど、この状況では困ったものだなぁと思います。
グレイセスでは、イベント展開が「こうくるだろう」と想像した範疇を出ないので、危惧していた通りの、友達だから攻撃しない→攻撃されるでしたが、「友情の誓い、しよう?」は素晴らしい演技でした。アスベルも、これで少しは友情至上から抜けるでしょうか。「友情の誓い」をしたから友達だ、と言うことじゃないと思うんだけどなぁ。
ところで、段々リチャード王子関連の演出は笑っても良いんじゃないかと思い始めてきました。

ソフィダウンイベントのポリゴン表情は、巧く出来てるなぁと思いました。
ああ言うどうにも手に負えない時になると、しっかりしている彼等もまだ子供で、パスカルは成人した大人なんですね。

ようやくソフィの正体が、普通の人間じゃないと言うところまで漕ぎ着けました。あと、リチャード側の事情にも、考えが及ぶ段階に。
この辺の、プレイヤーとキャラの意識の齟齬は、演出が神の視点の為でしょうか。少し苛々し掛けてるところだったので、ほっと安心しました。
治療法を探すのに、本人を連れて行かずに結果が出るのだろうか?と思いましたが、ちゃんと付いてくるんですね。ソフィの武器から早く宝石を抽出したいので、あまり寄り道せず先を進めようと思います。

あ、レイモンには吹きました。結局そうなったか。もう君、ストラタ本国に帰りなよ(笑)。

前回12巻まで読み終えて「了」を付けなかったのは、今回、初めてこんな番外編が存在することを知って、取り寄せ中だったためでした。

ガブガブの本

ブタのガブガブが「食べ物語」を語る全十夜のお話。

読み初めの第一夜は、訳の違和感(冒頭ダブダブの台詞「あのブタはやっぱり私を殺します」は直訳過ぎるでしょう)が拭えず、最後まで読む気力が続かなかったらどうしようと思いました。
が、第二夜ではブタのマドンナ「パトリシア・ポートリー」とポルトガル民話「石のスープ」をスープを煮込むようにじっくり聞かせて場を温め、第三夜「トマト戦争」からは本領発揮と言う感じで楽しく読めました。ガブガブのお話の筋自体も面白いし、なにより動物達の丁々発止のやり取りが愉快で一息に読んでしまいました。
第四夜から五夜に掛けての「食べ物ミステリー」は、新聞記者のハムが犯人じゃないかと睨んでいたのですが、まったく関係なかったあたり、ガブガブのお話っぽいなぁと脱帽です。
ドリトル先生は作中には地の文でしか登場せず、第一夜こそトミーが関与してますが、それ以降はほとんど動物達だけと言うのも、新鮮で良かったのではと思います。

ただ、前述の通り石井桃子&井伏鱒二両氏の訳と異なる部分があり、「シロネズミ」という表記(本編訳では「白ネズミ」)に一瞬悩んだり、沢山出て来る人物名が英語読みそのままで原書の面白さが感じられなかったりはしました。
なお、「現代娘(フラッパー)」と言う読みが出て、驚いて刊行年を調べたところ1932年でした。ロフティングって、フィッツジェラルドやヘミングウェイに近い世代だったんですね。

これにてドリトル先生シリーズ再読キャンペーンは終了致しました。
読んでいる最中は、性格的に合わなくて先生にイライラすることもありましたが、後半の巻になると段々その辺の折り合いが分かってきたのと、動物が自分以外の種に対して排他的なことに関して語る辺りで多少感銘を受ける部分がありました。
また15年後くらいに再読すると、印象が変わって楽しいかも知れない、と未来を楽しみにしつつ本棚の奥に仕舞い直したのでした。