• 2012年登録記事

白いロールケーキ

石屋製菓の「白いロールケーキ」
http://www.ishiya.co.jp/item/roll/details/

問題:どこからケーキで、どこから壁でしょうか?
――そんなキャプションをつけたくなる、見事な白さです。

食べてみると、色だけでなく、食感においてもスポンジとクリームの境界線がないことに驚かされます。つまり、スポンジがクリームと同等レベルでふんわりしているのです。
味は、かなり濃厚なミルク。
ミルク党の方にはオススメの一品でした。

なお、購入してから知ったのですが、冷凍商品でした。冷凍状態で販売されるケーキにあまり良い印象がなかったのですが、こんなホワホワした食感をキープできるなら、冷凍も悪くないな、と考えを改めさせられました。

「じゃあハーフエルフはどこに行けばいい? どこに行っても疎まれる。心を開いても、受け入れてもらえなかったボクたちはどこで暮らせばよかったんだ?」

「どこでもいいさ」

初っぱなからネタバレになりますが、OVA世界統合編第3巻にこの台詞が残されていて、大変嬉しく思いました。

実は、テイルズオブシンフォニアにおけるロイドの台詞の中で、1、2を争うくらい好きな台詞なのです。
世間ではたまに迷台詞扱いされてるみたいですが、シンプルに真理を捉え、且つそう言い切れる彼の強さを表している名台詞だと私は思います。
でも――
この台詞を聞くたび、シルヴァラント編のパルマコスタ総督府でロイドを諌めたコレットの台詞を同時に思い出すのです。

「ロイド、やめて! みんなが強いわけじゃないんだよ」

ロイドなら確かに、差別されても、それが謂れのない理由であれば正々堂々としているかも知れない。私は彼にそんな強さを見出だし、憧れを抱きます。
けれど誰もがそんなに強くはないから、我々はミトスに同情もできるのです。

ところで、ロイドとミトスは対のように表現されますが、性格や思想で考えると、実際の古代勇者組は「ロイドがいないシルヴァラントパーティ」だったのでは、と思います。
すなわち、下記のポジションです。
ミトス=ジーニアス
マーテル=コレット
クラトス
ユアン=リフィル

もし本編もこんなメンバー構成だったら、救いの塔には辿り着いただろうけれど、コレットがマーテルの器になって終わってしまうのでしょうね。

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OVA「テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION」シリーズ完結記念先行上映イベント@シネマサンシャイン池袋に参加して来ました。
http://www.ova-tos.com/

10月24日に発売される世界統合編vol.3本編+コレクターズ特典映像の先行上映と、ロイド役小西克幸氏&ゼロス役小野坂昌也氏によるトークショー。
イベント告知時にタイムスケジュールがなかったのですが、12時10分開始で、上映に45分、すべての終了は13時45分という感じでした。
チケットは素早く取った割に出発するまで腰が重かったのですが、面白かったです。参加して良かった。
ちなみに、気になるお土産は世界統合編3巻コレクターズエディションの絵柄のポストカード(写真)でした。

半券抽選会もあったけれど、残念ながらこういうプレゼント企画に縁がないので……。

発売2週間前なので詳細は伏せますが、展開的にはゲームのイベントや台詞をあちこち切り貼りしていた印象。思っていたよりミトス戦は短く纏まっていて、エンディングに時間を割いていました。幾つか文句を付けたいところもありましたが、とにかく完結したことに感無量です。
毎度小五月蝿い私が素直に感動したのは、ダイクとロイドのシーン。実は最初のイセリア出立におけるダイクの台詞がとても好きなので、順番は変わったけれどOVAで再現してもらえて嬉しかったです。
シルヴァラント編1巻の仕返しをしようとするコレットと、その裏を掻くロイドのやりとりも可愛かったです。

トークショーの方は、会議机と折り畳み椅子が用意されていましたが、結局最初から最後まで2人は立って会話していました。
小野坂氏が本日誕生日だったそうで、ゼロスのプリントケーキでお祝い。外崎監督からTOS色紙などがプレゼントされた中、樋口ディレクターがTOSとまったく関係なく「プロジェクトクロスゾーン」を持って来たのには笑いました。しかも、小野坂氏は既に同ソフトを所有していたのでした(笑)。

関係者たちが10周年を意識しているのが分かって少し嬉しかったです。なにか公式で動きがあるのかも? 期待しておきます。
個人的には、出ても良さそうなのに誰も触れなかった「リメイク」が来るのでは?とか思っていますけれど。

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北海道札幌市の菓子店Sweets Kitagawaのプリン2種。

女王のプリン(写真左)

これは美味しい!
舌触りは滑らか、食感はふわっとしていて軽いけれど、なめらか系というには意外と芯がプリっとしていて、でも固くはない、絶妙の一品。個人的には、「柔らか系プリン」という名を冠したいと思います。
味は、生クリームとカスタードの非常に良い調和が、優しさすら感じさせます。しっかり濃厚なプリンらしい味になっていて、カラメルがなくても物足りなさはありません。

富良野キングルビーのブリュレ(写真左)

富良野のメロン「キングルビー」を使った、西武池袋本店の祭事限定スイーツ。
独特の味は、メロン味を使った洋菓子によくあることなので想定内でしたが、「なめらか」を通り越して「ゆるい」食感には驚きました。メロンの水気でこうなっていたのでしょうか?
なめらか系プリンは好きな麻生ですが、これには物足りない印象を受けました。
「女王のプリン」と比べてしまったのも敗因でしょうか。

沢村凜著「黄金の王 白銀の王」

同じ作者の「瞳の中の大河」の場合、面白かったけれど読後感がスッキリしなかったのに対して、この作品は気持ちよく最後のページを閉じられました。
戦記物、政治物、友情物、夫婦話といった色々な側面が含まれているので、それぞれの点で先が気になり、飽きずに読み進めました。

自分なりの生きる「役割」を果たそうと生きる人の話が大好きなので、とても良かったです。
「瞳の中の大河」の主人公アマヨクの場合は、一軍人なのに自分の信念を貫こうとしすぎだと感じましたが、今作の主人公2人はどちらも一族の頭領であるため、国全体の為に苦悩する姿が納得できました。
キャラクターとしては、薫衣に多少の敗北感を覚えつつも、深謀遠慮で一歩ずつ理想を追い求める穭と、その妹にして薫衣の妻となる稲積に惹かれました。頭領の血を引く者として、最初から覚悟があって、そのくせ薫衣に絆されて可愛いところも見せてしまうところが可愛いのです。
そんな鳳穐側に比べると、薫衣は最初は子供だけれど超人的に描かれていたように思います。

ところで、単行本と文庫は表紙イラストの雰囲気がまったく異なるんですね。
どちらの絵もそれぞれに魅力はありますが、作品とは合っていないような気がして、それだけ残念でした。