• 2016年登録記事

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京都の和菓子屋・五建ういろの「抹茶だんご」「ほうじ茶だんご」
http://www.gokenuiro.jp

あえて、看板商品のわらび餅やういろうではなく、団子を頂いてみました。
惹かれたのは、なんといってもこの色! 凄まじい濃茶色と焦茶色で、黒光りしています(笑)。

まず、食感。
柔らか過ぎることも硬過ぎることもなく、良い噛み応えです。
私は元々「もちもち食感」と銘打たれたお菓子が好きで、コンビニスイーツ等でもよく購入しますが、あれらの多くは「ぷよぷよ」や「ぷにゅぷにゅ」というべき食感であって、この団子こそが真の「もちもち」だな……!と、擬音たっぷりで頭が悪そうな感想を抱きました。

それから味。
程よい甘みが効いていて、お茶請けにいい塩梅です。
ただ、色の濃さから期待したほど、抹茶とほうじ茶との間に味の差はないと思いました。もっともこれは、食べるときに焙茶を飲んでいたので、ぜんぶ焙茶に混ざってしまったのかもしれません。

菅野雪虫著「天山の巫女ソニン1 黄金の燕」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
夢見の巫女となるべく誕生後から天山で修行したものの、見込み違いとして里へ帰された12才のソニンは、口がきけない末の王子の心の声を聞いたことから、侍女として仕えることになる。陰謀により王子たちに毒が盛られ、その犯人にされてしまったソニンだったが、苦難の末、天山で得た知識で王子たちを救う。王子を救ったソニンは、天山を下ろされたことを肯定する気持ちを得た。

素敵なファンタジーでした。
ファンタジーといっても、現実世界とほとんど変わりない地に足の着いた内容で、解説の通りファンタジー嫌いでも読める印象です。

やさしく読みやすい文体からして、子供向けを意識しているのかと思いますが、実際、「自分の子供に読ませたい」と思えるお話です。
一番のポイントは、主人公ソニンが、心から応援したくなる真摯な少女であることです。純真で物を知らない面はあるけれど、馬鹿ではないので、言動にイライラすることもありません。幼い彼女がそう振る舞えるのは、巫女として育って、知恵があるから。「落ちこぼれ巫女」という背景が、プラスもマイナスも活きていると思います。
また、ソニンを取り巻く人々は優しく、家族愛や友情に溢れているけれど、善人しか登場しないわけでないことも良かったです。人の悪意に巻き込まれて、周囲から手のひらを返されたり、家族が後ろ指を指されるという現実が描かれていて、そんな現実に打ち勝つためにはやはり、誠実にできることを全力ですることだ、と教えられる良書だと思いました。

50回くらいやり直して、遂にチーズケーキを作り上げましたー!

エリーは、チーズケーキに拘りがあるということで、図鑑通り作っても「失敗作」として捨ててしまいます。そのため、真にチーズケーキを作るには、エリーが納得するチーズケーキの配合を見つけ出す必要があります。
経過日数と材料が勿体ないので、ブレンド調合の結果、前回より良い数値が出た時のみセーブして記録。変化がなかったり下がる場合は、ロードしてやり直し、という形で詰めていき、最初に辿り着いたのが下記。

カステラ3.3 シャリオチーズ2.9 ヨーグルト1.8 乳糖2.2
品質A+ 効力B+
169点

ところが、品質A+という最高の数値が出ているのに、エリーが納得してくれません。
仕方なくネット検索したところ、なんとチェックされているのは品質ではなく効果だと判明。
そこで見直したのが、こちら。

カステラ2.0 シャリオチーズ2.9 ヨーグルト1.8 乳糖2.2
品質B+ 効力A+
164点

点数自体は下がっているのですが、ようやくチーズケーキ成功です。
コンテストの成績は4年間1位だったので、当然マイスターランクに誘われましたが、一旦卒業を選んでケーキ屋エンディングを迎えました。

その後、ロードし直して、マイスターランクへ進学。
チーズケーキに没頭していたのと、貧乏生活のせいで「錬金術の壺」をなかなか買えず、壺を買ってからの時間経過で入手できる素材「世界霊魂」が足りなくて作れなかった「賢者の石」を作成しました。
これで、レシピに沿って作れるアイテムは全部作成したはず。
オリジナル調合のレシピは、素材に関しては作中で多少ヒントもありますが、どの道具を使うのかという点がほぼノーヒントで辛いので、攻略情報を解禁しました。

今回は「紺妖精」のみ雇用したところ、6年目にして、虹妖精さん誕生。

究極の虹妖精になったんだ!

最終的に、合計3人が虹妖精さんになりましたが、なぜか最初から雇用している妖精さんではなく、後から雇用した妖精さんばかりがレベルアップしました。調合指示アイテムや採取先が影響しているのでしょうか。

マイスターランク後は、マリーと共に錬金術の神髄に至るベストエンドへ到達。
ベストエンドでも至極あっさり終わるのですが、プレイ時間が長くて濃密なので、逆に有難いですね。ただ、スタッフロールがスキップできないのは難点だと思います。

次なる「明日の錬金術士」の目標指示は「旅芸人」。
恐らく、ロマージュと親しくする必要があるのでしょうが、雇用費が高い&それほど強くない、という序盤で雇用したくない相手なので、少し悩みます……。

高田郁著「あきない世傳 金と銀 源流篇」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
学者であった父や兄のように「知恵」を得たいと願う少女・幸は、享保の大飢饉を経て、九歳で大坂の呉服屋に奉公へ出された。女衆として働く一方、番頭の治兵衛に認められ、密かに商いの手解きを学ぶ幸だったが、奉公先は主人の放蕩で傾きつつあった。

高田郁先生は、一所懸命に働く若い娘を描く名手ですね。
時代感ごと、じっくり読まされました。

短編連作風だった「みをつくし料理帖」シリーズとは作りが異なり、主人公の幼年期から追っていく大河ドラマ構造になっています。
この1巻は、物語全体からすると舞台を整えただけで、まだ物語の始まりにも達していないように感じましたが、それでも読ませるのは、主人公・幸が今後迎える運命への期待感でしょう。
智蔵との描写をあれだけ丁寧に描いておきながら、徳兵衛の後妻にさせられてしまうとは思えませんが、さてはて……。