• 2017年登録記事

現在地:Chapter3「偽らざる者」終了

THE VALIANT

折り返し地点を過ぎて、終盤に入りました。
黒幕は判明した割に、まだ全貌が分からず、ラムザにしても、未だ自分が何をするのか見えていない気がします。

まず、王都で二番目の兄と決裂。
ラムザは、ザルバッグがダイスダークの奸計を知っていると思っていたのでしょうか。
でもそう思っていたのなら、真正面からザルバックに会いに行く選択が変だと思うし、証拠もないのにダイスダークの謀を語ってどうするのか、と思います。

勝手な行動ばかりとるおまえの何を信じろというのだ!

ザルバッグの方も、言わなくて良い発言をして自分の評価を落としたけれど、彼の立場からラムザを見ていれば、そう言いたくなる気持ちもわかります。

アルマ

逆にアルマとのやり取りは可愛かったけれど、結果として彼女を危険に晒すことになったのがラムザの失敗でしたね。

その後はまた新しい兄妹が登場し、聖石と禁書を巡る攻防の末、ラファとマラークが仲間になりました。
Chapter3最後のイベント、ラファがルカヴィに変貌する展開だったら凄いな、と予想して震えたのですが、違いました。

おまえも、悲しんでくれるの…?

聖石は悪の力という訳でもないのですね。迷惑しか引き起こさない破魔石とはその点が違うなと思いました。

オーランも顔見せっぽい雰囲気で登場。
敵全体に効果がある「星天停止」は決まれば凄く強そうな技でしたが、仲間にはならないのかな。まあ、今から加入されても外すメンバーに困るんですけれどね。

オーラン・デュライ

登場時、オーラン・デュライという名前に非常に引っ掛かりを覚えました。そのあとシドの息子と分かり、事前に名前が出ていたから記憶野が刺激されたのかと考えましたが、気になったのは「デュライ」という姓の方なのです。
しばらくして、A・J・デュライだと気付きました。
ベイグラントストーリーのオープニングに登場する名前です。FFTの語り部であるアラズラム・J・デュライのことだと思いますが、姓だけが明記されているので記憶に焼き付いていたようです。

きみは独りじゃない!

いい奴だとは思うのですが、なんだか勝手に、新たな親友ポジションみたいな発言をしていたのが疑問です。
初めてラムザが肯定された良い瞬間だけれど、出来れば共に歩んできたアグリアスかムスタディオにして欲しかったところです。FFTは、仲間になると以後イベントに登場しなくなってしまうのが残念ですね。

戦闘は激化していますが、やり直したのは一回だけでした。
場所は、オーボンヌ修道院の地下書庫の二階です。つまり、イズルードやウィーグラフが登場する第2戦、第3戦ではなく、一般兵しか登場しない1戦目(苦笑)。
アタッカーである竜騎士の武器が敵竜騎士に壊され、アグリアスと風水師(アイテム回復役)がチャームされ……という時点で、諦めてリセットしてしまいました。

リオファネス城では「一騎打ち戦闘」が存在することを知っていたので、ラムザに「MPすり替え」+拳技「チャージ」で耐えました。
一騎打ちは難関だと聞いていましたが、私のプレイでは、その後のベリアス戦の方が厳しかったです。まあ、知らなかったら普通に負けたと思いますけれどね。

あなたは本当に哀れな人だ

普段のラムザはあらゆる発言が迂闊で突っ込まれる方なのに、ウィーグラフに対しては辛辣すぎるところが笑えました。

エルムドア戦は、4人しか出撃できなかったのが響いて、アイテムを使える唯一の仲間が初撃で影縫い+殺害され、直後にラムザも殺され、これは負けると思ったけれど、敵のうち一人を瀕死にすれば終わる条件だったお陰で一発逆転できました。縦横双方を完備した竜騎士の「ジャンプ」は偉大です。

玉城夕紀著「青の数学 Euclid Explorer」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
高校生になった柏山は、数学で決闘するネットサービス「E2」に参加する。かつて交わした「数学をやり続ける」という約束を守って自分なりに数学と取り組み続ける柏山は、決闘や合宿を通して数学の天才や勝負師たちと交流し、数学とはなにかを考え続ける。

知人が「数学オリンピック」に参加していたので、どういう世界なのかという疑問があり、たまたま目に入った本著を読んでみました。

数学落第生レベルだった私には、問題を解く過程どころか、問われている内容もわからないような問題ばかりでしたが、学術書ではないので、話にはついていけました。本作において「数学」とは「哲学」のようでもあり、説明のつかないものに熱中する若者の、「なぜ数学をするのか」という疑問と試行錯誤は面白かったです。
逆に、理系の人間が読んで面白いのかどうかは気になります。
結末が尻切れトンボで、続編に続くにしても、もう少しまとめて欲しかったと思いました。

ちなみに、最終的に一番素直に応援できたのは、「人より数学センスに秀でているから数学をやる」という、行動原理がわかりやすいノイマン(庭瀬)でした。

レアモンスター狩りの途中ですが、「空賊の隠れ家」の隙間を埋めたくなったのでHランクモブ「キングベヒーモス」を討伐して来ました。

キングベヒーモス

まず前準備として、キングベヒーモスをおびき寄せるため、幻妖の森深部の雑魚敵を一掃。
幻妖の森深部はナビマップが機能しないので、オリジナル版だと隅々まで回れたか確認が手間でしたが、TZA版は透明マップがあるお陰で、効率的に雑魚を倒せました。

キングベヒーモス自身には、いつものタンク・アタッカー・ヒーラー3役戦法で突撃。

ステータス的にはファーブニルを超える強敵ですが、初っ端から「攻撃破壊」「魔攻破壊」を解禁したせいか、タンク役のヴァンが死んだのは1回だけで、かなり安定した戦いになりました。
しかし、166万ものHPと、途中から「魔法障壁」(技含むすべての物理攻撃を遮断)と「完全マバリア」(すべての魔法攻撃を遮断)を交互に使うという習性のせいで、とにかく時間がかかる!

魔法障壁

結局、アーシェのガンビットを、魔法障壁が展開されたら「コラプス」、完全マバリアが展開されたら「たたかう」に都度変更したのですが、完全にガンビットだけで戦う場合、「魔法障壁」の時間は攻撃が通らなくても無視するのでしょうか?

ターゲットはヴァンに固定しているし、前述の通りキングベヒーモスの攻撃力は極限まで削いでいるのに、ふと気付くとアーシェのHPが削られています。
これは……「被ダメージ返し」のオプションライセンス!
与えたダメージの5%を無条件で喰らうという、一部の強敵のみ備えた能力です。
困ったことに、キングベヒーモスが巨体なせいか、ガンビットの自由に任せているとアーシェとパンネロの立ち位置がどんどん離れてしまい、パンネロがアーシェのHP低下を認識してくれないため、適度に手動操作が必要になってしまいました。
範囲魔法を避けるため散開するのは正解だと思いますが、回復役を自分で動かして、盾役とアタッカーの中央に置くのがいいのかもしれません。

色々語りましたが、結局は「破壊」技が効いているので、時間が掛かっただけで無事撃破。

討伐報酬

依頼人のココミンからささやかな報酬をいただいた後、本当の報酬を受け取りにブルオミシェイスへ向かいます。

深き森を守る獣が倒される時、その身を堅き岩にて作られし竜が喜びの時を迎える
身も心ももはや動くことはないが、雪原の獣を倒した鋼の肉体をぶつけることで喜びの礼を落とすであろう

ということで、竜の鼻をペシッと叩きました。

竜の鼻

50万ギルとフェイスロッドは、岩の下にくっ付いていたのでしょうか?
誰も気付かなかったのが不思議です。

アイドルマスターSideM(5〜8話)

http://imas-sidem.com

「S.E.M」「W」「High×Joker」と各ユニット回が一巡した後、全員参加の合宿回というバランスのいい構成で、素晴らしい1ヶ月でした。
基本的に年齢が高いメンバーが多いため、アイドルという職も、自分で決めた道として真面目に取り組んでいるのが観ていて気持ちいいと思います。

ユニット回で最高だったのは、文句なしでS.E.Mです!
志のために一生懸命努力する先生たちが一気に好きになったし、楽曲も楽しくて延々とリピートで聴いています。事務所の仲間と一緒に歩んでいるところも良かったです。
逆にHigh×Jokerの回は、他のユニットが一切登場せず、部活物×日常系みたいな「特別なことのない一日」で、アイドルマスターらしさもSideMらしさも感じなかったのが残念でした。

でもやはり、Jupiterが「先輩」として皆を引っ張りつつ一緒に楽しんでいる姿が、一番見ていて嬉しいですね。
315プロダクションにおける冬馬と翔太の立ち位置は想定通りですが、北斗がとてもいい味を出していて、舞田のデビュー戦を見学に来る律儀さがいいし、旬が枕に被弾したところでの「チャオ☆」は笑いました(笑)。

血界戦線&BEYOND(5〜8話)

http://kekkaisensen.com

前回も少し触れましたが、どうも「1話のどこに重点をおくか」の感性が私と合わないことが多くて、題材が勿体無い印象。前後篇になる8話「マクロの決死圏」はその辺が気にならなかったということは、テンポが早過ぎるのも考えものということですね。
ただ、基本1話完結で見やすいのと、スティーブンやチェインが活躍する話が多いのは嬉しいので、なかなか評価が難しいです。

ボールルームへようこそ(18〜21話)

http://ballroom-official.jp

多々良がいかにリーダーとして成長するかを見せて貰うつもりだったのに、「ちーちゃん無双」としか言いようがない展開になってきて、ちょっと戸惑っています。この作品は千夏が主人公だったのでしょうか。これだけ才能があっても、リーダーが悪ければ評価されないパートナーの難しさを示しているのかも知れませんが……。

コミカルな要素を盛り込んだり、ダンスの基礎知識的なことをフォローし始めたのはいいけれど、今更?という気もします。
最後の1ヶ月は、2クール分の締めとして素晴らしい決勝戦を期待しています。

宮城谷昌光著「沈黙の王」

表題作含む5編を収めた、古代中国物短編集の新装版。
甲骨文字を生み出した高宗武丁を描く「沈黙の王」が目的でしたが、文字を生み出す作業そのものを描くのではなく、高宗武丁がのちの宰相・傅説を得るまでの貴種流離譚でした。そういう意味では期待外れだったけれど、古代中国の風土を感じられて勉強になりました。

文章は、最初は事柄を列挙しているような、とっつきにくい印象を受けたのですが、読み進めていくと独特のリズムと語彙の豊かさに飲み込まれました。

しかしーー私の中国物に対する苦手意識は増した気がします。
子供時代に「三国志」岩波少年文庫版を読んだのが精々で、多くの長編は途中で挫折しています。
土地に合わせて作品スケールが大きいものが多いし、欧米とは異なるエキゾチックな異国の魅力もあるし、様々な歴史上の逸話の宝庫で、読まないのは勿体無いと常々思うのですが、苦手なのだから仕方ありません。

苦手意識を生む一番の要因は、登場人物の名前が、一族で似ていて覚えられないことでないか、と思っています。
人名の表記も、本名や字や官位で揺れがあるので、誰を指しているのか分かり難いと思います。当時の人々が呼び分けていたのは事実だとしても、せめて地の文では一定にして欲しいです。

また本書を読んでいて、官位を原語で表すことが難しい印象を増していると思いました。
これが西洋物なら、日本語に訳しているわけですし、多少原語感を残すとしても「皇帝」と書いた上で「ツァーリ」と読ませるなど、字面でわかりやすくできます。しかし、本作のような中国物は中国語での官位名をそのまま使う例がほとんどです。でも私のような中国物に明るくない読者では、「卿」「司徒」「傅」と言われてもピンときません。「司馬」に至っては、人名だと思って読んでいました(実際、司馬姓の登場人物もいるので、なかなか勘違いに気付きませんでした)。
本書は比較的説明してくださっている方だと思いますが、常識レベルのように書かれているところもあり、入門編としてはハードルが高い作品でした。

もしかしたら、本書はもともと、宮城谷先生のファン向け短編なのでしょうか。
例えば「鳳凰の冠」で、主人公が見初めた女性を「夏姫の娘」だと聞かされ愕然とするシーンがあります。しかし、肝心の夏姫という人物に関する説明がないので、「夏姫春秋」を読んでいない私としては何が問題なのか分かりませんでした。
もっと中国物に詳しくなってから読みたい一冊だったかもしれません。